[空飛ぶマシンに魅せられて]Vol.02 FPV(First Person View)の衝撃

2015-10-05 掲載

FPVに出会い、その可能性を知る

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FPV(First Person View)を初めて体験した時の衝撃は今でも鮮明に覚えています。体は地上にしっかりあるのに、視点は数百メートル先の上空を飛んでいる機体にあって、あたかも乗っているかのような感覚。”First Person View”を直訳すると、一人称視点になるので、誤解を恐れずにいうと「幽体離脱したような状態」というのがぴったりきます。

僕の最初のFPV体験では、一般的な液晶モニターと目視を併用したのではなく、映像送信機は塚本無線TR23で、モニターはFatSharkのゴーグルタイプ。ゴーグルをかけてしまうと目視で機体を追うことができません。なので、最初の数フライトでは、モーター音のする方向から推測する位置と、ゴーグルからの視覚情報がずれてしまって、プチパニックに陥ってしまいそうな違和感を感じました。

また、ジンバルなど無かった為、リジットマウントされたカメラ映像は機体姿勢をもろに反映してしまい、没入感はとても激しく、現在のドローンレースにとても近いものだったと記憶しています。

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ドローンに搭載されているカメラの映像を手元でモニタリングしたいという欲求や、対地高度、速度、ディスタンス、バッテリー残などをテレメトリーしたいという欲求も、ドローンを飛ばしている人間にとっての大きな夢の一つだった訳ですが、FPV(First Person View)は、そんなテレメトリー情報をカメラ映像にテロップでオンスクリーンすることで、一気に様々を可能にしてしまいました。まさにFPVは、第二のブレークスルーなのだと思います。

ドローンにGoProを直付けして画角は勘で撮るという時代から、ブラシレスジンバルによるカメラスタビライザーを超える安定性の時代へ。 その空撮とは思えない超絶安定した映像に、テレメトリー情報のを乗せてFPVでモニター。さらには、アナログ映像からハイビジョン品質のデジタル映像伝送と進化し、2オペによるカメラコントロールも可能になるまでに1年半ほどしか時間はかかっていません。

加速するFPV周辺の進化〜ドローンは次にどこに行くのか?

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進化のスピードが速すぎて、半年前の機材が過去のものになってしまうことも多々ありますが、このスピード感はとてもエキサイティングです。

さて、FPVという遠隔モニタリングの自由を得たドローンは次にどこに行くのか?

初期のFPVでは電波の到達距離が250m~500m程しかなく、実用的には微妙なスペックでしたが、DJI LightBridgeや1.2Ghz帯送信機の普及によって、1.5kmを超える、広域な空間でのフライトが可能になってきています。

例えば、立ち入り禁止区域の外からの火山観測や、海上でのスポーツイベントや捜索などでも、十分なディスタンスマージンが得られる様になり、様々なシーンの要求にも応えられるようになりました。また、測量の世界では空撮とオルソモザイク(レンズ歪みを利用した立体化)を組み合わせた、3Dモデル構築もトレンドになって来ています。

ここまでの進化でも相当なものだと感じるのですが、まだまだドローンに対する要求は止まりません。いくら数キロ先までフライトして撮影できても、カメラの露出をオート設定にしたり、勘の決め打ち設定しか出来なかったりと、様々不満ですし、動画と静止画の切り替えが出来なかったりするのも痛い部分です。もちろん現状ではフォーカスも弄れません。

そんな中、DJI INSPIRE1やPhantom3では、かなりの部分までコントロールが可能になり爆発的な売れ行きを見せているようですし、今後は、S-BUS(D-BUS)によるカメラコントロールが、かなりの部分手元で可能になり、最適なセットアップで撮影が可能になって行きます。空飛ぶマシンの進化はまだまだ止まりません。

WRITER PROFILE

遠藤 祐紀
ギタリスト、Webプログラマー、BAR店主、ラーメン店経営など、Catch Allで様々な顔を持つ。 現在は株式会社ヘキサメディアに属し、並行して自身の空撮チーム【AIR FLEET】率いている。

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