[ハワイ ドローン観光案内]Vol.22 続・ハワイでドローンを飛ばす~実践編とこの1ヶ月のトピックス

2017-06-12 掲載

アロハ!クリエイティブ・ディレクター長澤宏樹です。前回は「ハワイでドローンを飛ばす~実践編」について書きました。今回はその続編なのですが、この一ヶ月の間に気になるニュースが多々ありましたので、最初にそれらをピックアップしたいと思います。

この一ヶ月間で気になったニュース

5月19日のことです。ワシントンDCの連邦裁判所は「ドローンを趣味の範囲で飛ばす分には、FAA(Federal Aviation Administrationの略で、アメリカ連邦航空局のこと)への申請は必要ない」との判決を下しました(※英語での記事はこちら)。

いままでFAAでは、個人の趣味の範囲であっても、重さが250グラム以上のドローンを飛ばす場合、申請費用をオンラインで5ドル払い、3年間有効の登録手続きをすることを義務付けてきました(※FAAと、米国でドローンを飛ばす際に必要な申請について詳しくは「Vol.20 ハワイでドローンを飛ばすポイントとは?」をご覧ください)。

しかし今回の裁判では、このFAAの申請の不当性を訴えたJohn Taylor氏の勝利となり、FAAの申請は見直される運びとなったのです。この判断に米国のドローン業界は賛否両論あるのですが、例えば日本からドローンを持参し、ハワイで飛ばしたい。そんなことを考えている人にとって、一つのハードルとなっていたFAAへの(英語での)オンライン申請を気にすることがなくなったということですから、これは良いニュースだと思います。

ただ本件についてはFAAのWebサイトでも言及していますが、まだ現状どのような最終結果になるかは確定していないようで、その間は全てのドローンパイロットに申請をお勧めしますとのこと。引き続き、今後の動向に注目しましょう。

もう一つのビッグニュース!DJI SPARKの発表

もう一つのビッグニュースは、やはりDJIのSPARKの発表ですよね!もうすでにいろいろなところで目にしていると思いますので深くは掘り下げませんが、これは間違いなくミニドローン(セルフィードローン)市場のゲーム・チェンジャーとなるでしょう。

顔認識や、ジェスチャー認識を使った「お手軽ドローン」の分野では、ホバーカメラが優位に立ってきていました(最近アップルストアでも取り扱いを開始したこともあり)。このまま独走するか?と思っていたところにSPARKのこの発表ですよ。これは、この「お手軽ドローン」市場に大きなインパクトを与えることになると思います(ホバーカメラについてはVol.16 My Nextドローン選挙を勝ち抜いた「Hover Camera」を試してみたを参照)。

今回の発表を見ていて思うのですが、DJIのすごさはテクノロジーだけではなくそのPR手段にあると思います。気がつきましたか?SPARKの発表とともに、世界中の著名YouTuberから、まだ未発売のSPARKのテストフライトの映像が一斉に公開されていったのです。事前に影響力のあるYouTuberに提供していたわけですね。

あの日Web上では、またたく間にSPARKの詳細情報が広がっていきました。これには驚きました。ドローンを使ったvlogの先駆者的位置付けのCasey Neistatはもちろんのこと、Kai WやTom’s Tech Timeも、参考になるレビュー映像をDJIの商品発表後すぐアップしていました。

Casey Neistat
Kai W
Tom’s Tech Time

このソーシャルパワーを活用した段取り力は、今後日本ブランド勢も大いに参考にしてもらいたいところです。

さらに、あまり注目されていませんが実は個人的にかなり気になるドローンが、5月16日に発売開始されました。フィッシング・ドローン「PowerRay」です。

海中ドローンはまだまだ値段も高く、ドローンとしてもこれからの分野ではあるのですが、まだまだコンセプト先行な印象がどうしてもあるように思います。一発、画期的な利用用途や明確なわかりやすい釣果などが出てきたら、この市場は一気に拡大すると思います。それこそ、まずはフィッシング業界とのアライアンスや、DJI的な積極的なソーシャルを活用したPR手法が同時に問われるところですね。

DJIのSPARKが、ミニドローンの市場を書き換える!vlog #87

「続・ハワイでドローンを飛ばす~実践編」

さて、前置きがかなり長くなりましたが「ハワイでドローンを飛ばす~実践編」の続きです。スピリチャルスポットとしても有名なペレの椅子でGoPro KARMAと、DJI Mavic Proの二機種を飛ばしてきました。今回は、雨と風というあまり恵まれない天候の中でしたが、どちらかというとMavic Proより、GoPro KARMAの安定感の方が頼もしく感じました。また、GoPro KARMAのORBITモードを(ペレの椅子を旋回する形で)初めて試したのですが、これには驚きました。設定が簡単な上に強い風の中でも抜群の安定感で、綺麗な弧を描いていました。

GoPro KARMAのフライト映像は2:45から

この日のことをvlogにして思ったのですが、陸の上ではGoProをKarma Gripにつけて撮影することで、歩きのシーンもブレがなく全体的に統一感のある画に仕上がりますね。

いろいろなニュースの中で、やや埋もれがちなGoProですが、実際使ってみるとそのコンセプトには大いに共感できるものがありました。陸海空の全部をより気軽に制覇できるようになるには、もう少し時間がかかりそうな気がしますが、まずます楽しみなドローン業界ですね。次回も、ハワイの空へと出かけます。またお会いしましょう~!マハロ!

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本編に登場するHIROKI NAGASAWA VLOGはこちらから。定期的に更新していますので、ぜひチャンネル登録をお願いします。

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WRITER PROFILE

長澤宏樹
ホノルル在住。慶応大学卒。博報堂DYインターソリューションズプロデューサー、クリエイティブディレクターとして13年間勤務。独立後、Aloha Branding 合同会社を日本に設立。Aloha Branding Hawaii Inc.を米国に設立。

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