[Reviews]Vol.14 生まれ変わったGoProで「KArMA」を再検証。最適のドローン&カメラになりうるか?

2017-11-20 掲載

GoProドローン「KArMA」

9月末に最新型GoPro「HERO6 Black」が発表になりました。画像処理能力が高くなり4K60fpsの動画が撮れるようになったほか、1080FHDでは240fpsというハイスピード撮影が可能になりました。さらには手ぶれ補正機能の搭載やHDRの搭載など、見た目は先代HERO5 Blackと変わらないものの、劇的な進化を遂げています。

時を同じくして、KArMAドローンについてもファームウェアバージョンアップが発表になりました。HERO6に対応しただけでなく、コントローラーを自動追尾する機能やウェイポイントで機体をコントロールする「ケーブルカム」が10箇所まで可能になり、カメラのチルトアップも水平よりも20°上に向けることができるようになりました。

KArMAドローンのいいところは、カメラ(GoPro)の脱着が可能なので、カメラのバージョンアップにともなって同じ機体でできることが増えることです。KArMAドローンのデビュー時はGoPro HERO5だったのですが、今回のHERO6発売によって画質・フレーム数などのカメラのバージョンアップが機体のバージョンアップに直接寄与します。ここはKArMAパッケージの魅力のひとつです。

今回は、西伊豆にある1日限定1組のプライベートキャンプ場「Ren Village」にて、海や山などの被写体を使いながらレビューしたいと思います。伊豆の青々とした透明度の高い海、対照的に紅葉に向けて彩度の落ちた木々、立体感のある岩場など魅力的な被写体に事欠きません。まずはGoPro KArMAで撮るとどのように映るのか?1分のショートムービーを作成してみました。

このムービーはHERO6を搭載したKArMAドローン・KArMA Gripで撮影しました。ここからは少し分解してKArMAの特長を見ていきましょう。

フライトテストその1:シンプルに前進+チルトアップ

当日の天気は快晴、空撮するにはぴったりの天候です。まずは海側からゆっくりと前進しながらだんだんカメラの角度を上方にチルトアップしていきたいと思います。カメラの設定は色:GoPro/解像度:1080/フレームレート:60fpsです。無編集・無補正でアップいたしましたがいかがでしょう?海の青さが際立っていますね。GoPro標準の色調だと色が強めに出るようです。

高度80mからの真俯瞰映像も。少し白が飛んでしまいましたが、海の水の質感などはすごくよく出ています。

フライトテストその2:カメラを水平よりも上げる

KArMAドローンのカメラは機体前方に設置されています。この位置にあることでフライト時に機体が大きく傾いてもプロペラの映り込みがありません。この特長をいかして、今回のアップデートではチルト角を上方20°まで上げることができるようになりました。どのような画角になるのか試してみたいと思います。低い位置から見上げる、少し空撮っぽくない映像を撮ることができました。

フライトテストその3:240fpsのスーパースローで撮る

HERO6になってグレードアップされたフレームレート。1080pのFHD解像度で240fpsを実現しています。動きの速いアクティビティやスポーツなどを撮影する際には大いに役立つ機能です。物は試しで、自動でノーズインサークルをする「オービット」機能を使いながら240fpsの世界でおじさまにはしゃいでもらいました。人の動きはもちろん、水しぶきの動きまで鮮明に映ります。

なめらかな操縦感は引き継がれ、自動飛行機能も強化

機体の操縦感は非常になめらかな感覚。微妙(機敏)な操縦はやりにくいかもしれませんが、初心者にも優しい味付けというイメージです。DJI MAVICにある、プロポのレバーを移動中に離すと急ブレーキのように機体を傾けながら止まる…ということがありません。前進してレバーを急に話したとしても機体を傾けることなくゆっくりと停止します。

また、ウェイポイントによる自動航行を実現する「Cable Cam」はポイントを10箇所まで増やせるようになり、ちょっとした撮影に使えます。Cable Camの移動中も機体の向きは変えられるので、疑似2オペレーションのような感じでカメラアングルに集中した空撮ができるのが便利でした。さらに、今回は試せませんでしたが、プロポを追従する「Follow(移動しながら追いかける)」や「Watch(機体は停止してアングルのみ追いかける)」機能は手軽なセルフィームービーに役立ちそうです。

KArMA(ドローン+Grip+バッグ)をアクティビティの現場に持っていくと、それだけで臨場感+俯瞰という組み合わせの楽しい動画ができてしまいます。特にHERO6になってからの画質の向上+手ぶれ補正+240fpsは非常に遊びやすく、それを空からも地上からも(場合によっては水中からも)なめらかな映像が撮れるという楽しみは、他のドローンにはないGoProならではの特長です。

DJIが制覇した感のある民生ドローン市場ですが、KArMAでちょっと違った楽しみ方もいかがでしょうか?

WRITER PROFILE

田口厚
株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)代表。観光PR空撮動画制作、ドローンの活用をテーマにした講習等の企画・ドローン操縦士スクール講師、ドローン導入支援等も行う。JUIDA認定講師。DJIインストラクター。
[Writer:田口厚]
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