[Reviews]Vol.30 アクティビティから普段使いまで。手軽に高画質動画を楽しめる「Osmo Action」は「GoPro」を超えるのか?

2019-06-03 掲載

5月17日にDJIが「Osmo Action」発売

「新たな自分を、解き放て。」のキャッチコピーのもと、5月17日にDJI JAPANからアクションカメラ「Osmo Action」が発売されました。明らかにGoProを意識したサイズやデザインなのですが、模倣で終わらないカメラメーカーとして発展を続けるDJIの技術をレビューしていきたいと思います。

Osmo ActionとGoProのスペック比較

やはりみなさんが気になっているのはOsmo ActionとGoProどっちがいいの!?というところでしょう。手ぶれ補正・8倍スローモーション・タイムラプス・防水機能…特徴的な機能はほとんどかぶっています。まずはともあれ、おさらいでスペックを比較してみたいと思います。

※機能比較表

Osmo Action GoPro HERO7
サイズ 65×42×35mm 62.3×44.9×33m
重量 124g 115g
画角 FOV:145° 対角FOV:149.2º
ISO 静止画:100-3200 動画:100-3200 静止画:100-3200 動画:100-6400
最大静止画サイズ 4000×3000ピクセル 4000×3000ピクセル
動画 4K(16:9)–60、50、48、30、25、24fps
4K(4:3)–30、25、24fps
2.7K(4:3)–30、25、24fps
2.7K(16:9)–60、50、48、30、25、24fps
1080p–240、200、120、100、60、50、48、30、25、24fps
720p–240、200fps
4K広角視野角60、30、24fps
SuperView視野角30、24fps
2.7K広角視野角120、60、30、24fps
SuperView視野角60、30、24fps
1080p広角視野角240、120、60、30、24fps
SuperView視野角120、60、30、24 fps
720p広角視野角240、60fps
4:3のアスペクト比
4K 4:3広角視野角30、24fps
2.7K広角視野角60、30、24fps
1440p広角視野角120、60、30、24fps
960p広角視野角240、120fps
HDR動画 4K:30、25、24fps
2.7K:30、25、24fps
1080p:30、25、24fps
 
最大ビットレート 100Mbps 78Mbps
バッテリー持続時間 4K/60fpsで最大63分
1080p/30fpsで最大135分
4K60fpsで45~50分
1080p60fpsで85~90分
防水性能 11m 10m
価格 44,820円 53,460円

防水機能がOsmo ActionがGoProよりも1m深いところにDJIの頑張りを感じます(笑)。価格も少しOsmo Actionのほうがお安くなっています。

開封の義

マウントはフラット型(丸)とカーブ型(四角)が付属

Osmo Actionには8つのアクセサリーが同梱されています。カメラフレーム、接着式フラットマウント、接着式カーブマウント、クイックリリースベース、バッテリー、バッテリーケース、止めネジ、ケーブルです。

カメラフレームは、カメラ本体のスイッチ位置の違いから多少のデザインの違いはあれど、ラッチも含めてほぼGoProのそれと同じです。マウント方式もGoProと同じにしてあるのでGoProのアクセサリがそのまま使えるという便利でありがたい。。

バッテリーケースにはMicroSDカードも収納可能

また、バッテリーケース内側にはMicroSDを固定する場所もあり、このあたりの細かい気づかいは嬉しい限り。

外観チェック

正面から見るとOsmo Actionが一回り小ぶり

いろいろな角度からデザインチェック&GoPro比較をします。サイズはほぼ同じサイズ、多少Osmo Actionのほうが低く抑えられていますが、その分厚みがあります。はやり大きな特徴は前面の液晶モニター。レンズを自分側に向けたときにも映像確認できます。

本体の厚みはOsmo Actionのほうがある

また、丸いレンズカバーも目を引きます。この丸いカバーはネジ式で取り外しも非常に簡単です。オプションでNDフィルターも登場予定とのことで待ち遠しい限り。

背面モニターはOsmo Actionのほうがかなり大きい。レスポンスもGoProよりもよく操作しやすい

地味に便利なのが大きな背面モニターです。GoProと比較するとよくわかるのですが、本体サイズ自体も少し大きいのですが、マチの部分も少し狭いので外観以上にモニターを広く使うことができます。実際にOsmo Actionで撮影してみると、背面モニターの大きさが便利に感じる場面が多くありました。また、管理画面のインターフェイスは(当たり前ですが)DJI Likeなものになっていますので、DJIのドローンやOsmo Pocketを使っているユーザーには扱いやすいかと思います。

バッテリーを取り外したところ。カバー一体型のデザインとなっている

サイドのUSB-C差込口カバーは開け方までそっくりですが、Osmo ActionはHDMI出力はなくMicroSD差込口となっています。バッテリーカバーはOsmo Actionがダブルロック、GoProはスライド式ロックとなっています。Osmo Actionはバッテリーとバッテリーカバーが一体となったデザインとなっており、サイドのカバーと違ってこちらは独自のデザインです。

強力な手ぶれ補正が武器!色合いもナチュラルで編集動画に組み込みやすい

さて、ここからは絶景トラベラーの髙橋早矢歌ちゃん(@sayakatakahashi8)と大友美穂ちゃん(@mih0otomomomo)にも手伝ってもらいながらいろいろな撮影テストをしていきたいと思います。

アクションカメラの王様GoProは強力な手ぶれ補正「Hyper Smooth」で好評を得ていますが、Osmo Actionの手ぶれ補正「Rock Steady」の実力はどうなのでしょう?いろいろな撮影パターンを試したいと思います。

まず手ぶれ補正のON・OFFで揺れや画角を比較します。GoProの「Hyper Smooth」は画角10%減なのですが、Osmo Actionはそれ以上となりました。アクションカメラとしてはかなり狭い画角になってしまいます。ただ、揺れの吸収力は強力ですね。歩きながら撮るとどうしても出てしまう縦の揺れもかなり吸収しています。これはOsmo Actionが勝利か…?と思いがちですが、やはりアクションカメラでこの画角は少し狭いかもしれないんですね(好みもあると思いますが)。

手ブレ補正OFFの状態ではGoProとOsmo Actionで画角の違いはほとんどないが、Rock SteadyをONにすると大幅に画角が狭まる

次に、海辺で撮影してみました。色合いがOsmo Actionはとてもナチュラルですね(DJIユーザーにはおなじみの「D-Cinelike」のカラーも設定可能)。GoProは空の色も肌色も鮮やかで見栄えがします。楽しそうな色調はGoPro、ナチュラルな表現でいろいろ組み合わせやすいのがOsmo Action…という感じでしょうか。

また、Osmo Actionは最新ドローンMavic 2シリーズにも搭載されているHDR動画も撮影可能です(フレームレートは30fps)。黒く潰れてしまうところや白く飛んでしまうところも同時に表現することができる撮影方法となっており、暗いところでも黒く潰さずに手軽に色を残すことができます。

https://www.drone.jp/wpdronenews/wp-content/uploads/2019/05/09b.jpg HDRのほうが夕日まわりや河原左側の草や樹木の色調が豊かに表現されている(クリックすると元画像が出ます) ※注意:HDRは歪み補正がONになっています

激しい動きや表情も印象的に捉える8倍スローモーション

240fpsまでのスローモーション撮影ができるOsmo Action&GoPro。解像度は4Kまではいかないものの、FHD1080pまで撮れるので画質としては十分なレベルです。試しに公園の動物を撮ってみましたが、まるでジョン・ウー監督のような躍動感のある鳩の羽ばたくシーンが撮れました。海辺での撮影では、波の複雑な動きや女の子の髪の毛の細かな動きも鮮明に捉えることができました。また、GoProとの比較もしてみましたが、ココはあまり差がなさそうです。

歪み補正を活用してドローン+地上カメラとして活用!

個人的に気になっていたのは通常の地上撮影用カメラとしての活用。GoProでは2.7k以下でしか使えなかった歪み補正がOsmo Actionでは4kでも使えるのです。ドローンで撮影していると「一眼を持っていくほどではないけど地上でも撮影したいな」という場面が多々あり、Osmo Pocketでもよかったのですがもっと手軽に使いたいのでGoPro+魚眼無効(歪み補正)とすると2.7kまでだし…というジレンマと戦っていたところでした。

撮影してみると画質もさることながら多少画角が狭まるレベルで歪みがかなり補正されていて使いやすい!もちろん、画面の端に行くとどうしても歪む部分はありますが、ちょっとしたアクセントで空撮映像の合間に挟む…といった使い方が手軽にできるのではないでしょうか。もちろん、手ぶれ補正もちゃんと使えます。

せっかくなので女の子にそのまま渡してみた

ガジェットマニアの筆者だけでなく、これは女の子でも手軽に旅行に持っていきながら撮影をいろいろなカタチで楽しめるツールであることは間違いない‼…ということで、国内も海外も撮りたいものがあればどこでも旅に行ってしまうという髙橋早矢歌ちゃんと大友美穂ちゃんに渡して自由に遊んでもらいました。

すると、パッとすばやく自撮りの画角を決めて撮影が始まります。リアルタイムで画角が確認できる前面モニターで〝どんな状況で自分たちが写っているのか〟ということがわかる点が、彼女たちにとっていちばんのお気に入りポイントなのだそうです。その後も楽しそうに撮影が進んで行ったので、筆者は見守るだけでした。

スマホ+自撮り棒で撮ることも多かった彼女たち。しかし、壊してしまうリスクやその重さから少し不便に感じていたそう。Osmo Actionはそんな彼女たちにぴったりの旅のコンテンツ発信ツールとなるはずです。

編集した作品にも組み込める十分な映像クオリティ

Mavic 2 Proは「Full FOV」、Mavi 2 Zoomは48mmにズームして撮影

最後に、ドローンユーザーとしてドローン映像との組み合わせをチェック。今回Osmo Actionで撮影した映像とドローンの映像(Mavic 2シリーズ)を組み合わせてひとつの映像作品を作ってみました。とくに違和感もなくひとつの映像作品を作ることができそうです。今回はレビューなので色補正も特に入れていませんが、一体感のある映像となりました。

まとめ

基本性能ではほぼGoProに匹敵する性能を打ち出してきたDJI Osmo Action。これくらいのレベルになると、どちらを買っても損はなく、もはや用途と好みで選択するしかいないというのが印象でした。限りなく個人的な意見ですが…

  • SNSに広角写真をUPしたいなら派手目な色で写真が撮れるGoPro!
  • バイクや自転車などに装着して一人称視点を撮りたいなら手ぶれ補正でも広角なGoPro!
  • 激しめの動きで撮影するならパンしてもスムーズな手ぶれ補正のGoPro!
  • 自撮りで絶景にいる自分を撮りたいなら前面モニター付きのOsmo Action!
  • とにかく揺れを抑えて撮りたいなら強力手ぶれ補正のOsmo Action!
  • ドローンの映像と手軽に組み合わせて編集したいならOsmo Action!
  • Mavic 2と並べて色の統一感を出すならOsmo Action!

というところがひとつの基準になるかもしれません。ぜひみなさんも「どっちを買おうか悩む…」という楽しい時間をお過ごしください!

WRITER PROFILE

田口厚
株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)代表。観光PR空撮動画制作、ドローンの活用をテーマにした講習等の企画・ドローン操縦士スクール講師、ドローン導入支援等も行う。JUIDA認定講師。DJIインストラクター。

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