[Reviews]Vol.40 手軽に高画質を実現!コンパクトな機体に組み込まれた撮影の楽しさ DJI Mavic Air 2 国内最速レビュー[中編]

2020-05-01 掲載

前回、速報ファーストインプレッションをお伝えしたMavic Air 2ですが、今回は簡易的ではありますが、実際に電源を入れていろいろと検証してみたいと思います。

▶︎[Reviews]Vol.39 コンシューマドローンの完成形 ⁉ DJI Mavic Air 2 国内最速レビュー[前編]

強化されたDJI FLYアプリ

これまでのPhantomシリーズやMavic 2シリーズなど、主だったDJI製ドローンは「DJI Go 4」を使用してきましたが、Mavic Air 2は、フライトアプリに「DJI FLY」を使います。Mavic Miniとともに登場したDJI FLYは、今後のDJIコンシューマー向けドローン用フライトアプリとなるのでしょう。DJI Go 4に慣れたユーザーの方は、はじめは戸惑うところもあるかもしれませんのでアプリ画面から見ていきたいと思います。

■メイン画面

右上に障害物センサーやGPS感度、電波状況やバッテリー残量等の情報が表示され、左下に高度や速度、距離などが表示されます。左下の地図アイコンをタップすると、Mapが表示されます。中央下部が見慣れないデザインなのですが、中央のアイコンがパイロットの向きを、半円上の矢印のようなアイコンがドローンの向きを表しています。

■安全

メイン画面右上の「…」をタップすると設定画面を呼び出すことができます。まずは「安全」をタップすると飛行高度上限の「最大高度」、パイロットとドローンの距離を制限する「最大距離」、自動帰還モード(リターン・ツゥ・ホーム)時の高度を設定する「RTH高度」など重要な項目を設定することができます。

下にスクロールすると障害物検知センサーやドローンの半自律飛行で障害物回避をサポートする「APAS(エーパス)」のON/OFFができます。

さらにスクロールすると「高度安全設定」からフェールセーフ(信号ロスト時に発動する危険回避行動)を設定できます。通常時は「Return-to-Home」で良いと思いますが、移動しながらの撮影(筆者は船上などが稀にあります)では、離陸地点に自動帰還する「Rteturn-to-Home」ではなくホバリングに設定した方が無難です。森林の中のような飛行環境上空が閉ざされているようなエリアではホバリングまたは下降に設定しないと機体が自動帰還時に上昇する場合があります(低空飛行時は自動RTH高度で設定した高度に一度上昇します)ので注意が必要です。

■制御

プロポのモード変更を行えます。必ず自分の操縦モードに設定してからフライトしてください。

■カメラ

動画ファイルのフォマットやカラー、コードフォーマットを選択できます。

■映像伝送

電波状況を可視化し、使用している2.4GHzの電波帯を表示します(「自動」時)。「手動」を選択することで使用する電波帯を任意に設定することができます。

■カメラ設定関連

メイン画面右側中央にある録画ボタンの上が動画/静止画切り替え及び設定となります。通常動画は4K60pまで記録できます。

ダイナミックレンジ(画面の中の明るさの上限と暗さの下限の幅)が広いHDRは4K30pまで。

写真はシングル(通常撮影)、高解像度48MP、スマート(撮影シーン似合わせてカメラ設定を自動最適化)などが選べるようになっています。

他にも表示されている通り、高度な操縦技術を簡単に再現して撮影できる「クイックショット」や8K解像度の定速度撮影のコマ送り動画「タイムラプス」も設定できます。この撮影方法の多彩さ(しかも高画質!)がMavic Air 2の魅力のひとつですね。

驚きの高画質!動画&静止画簡易検証

簡易的な検証となりますが、真上にのみフライトして夕陽を撮影してみました。4K60p→4K HDR30pとなっています。上昇スピードはともにフルスロットルでほぼ同じ速度です。4K 60pのヌメっとした滑らかさも魅力的ですが、HDRのダイナミックレンジの広い映像は圧巻ですね。4K60pでは太陽が白飛び気味&暗くなりがちな地表建築物も、HDRならば太陽も色数豊富&地表建築物も高精細に色潰れなく表現されています。

※設定はオート+H.265 ※本動画は私有地(DID以外)で撮影を行い、かつ安全性を十分に担保しています

次に写真もサンプル的に撮影してみました。「シングル」と「48MP」、「スマート」の写真です。ともにオート設定で撮影したのですが、48MPは少し暗くなるようです。しかし、8000×6000pxの高解像度は魅力的。また、スマートは予想以上に“いい感じ”の色合いに調整してくれているのに驚きました。設定の調整や撮影後の色調整が面倒な方にぴったりのモードです。もちろん、どのモードもRAW(現像前データ)も撮影できますので、Adobe Lightroomなどのソフトで自分好みの色調整を施すことも可能です。なお実際には飛行させずにベランダから見下ろした画角で撮影しています。

通常撮影(シングル) 48MP撮影。少し暗い 「スマート」で撮影。通常撮影時よりも色調が豊かで影の黒つぶれも少ない

手軽に高画質を実現!コンシューマードローンの決定版

まだ少しの時間ですが、触ってみて感じたの「手軽に高画質」を徹底的につきつめた機体であることです。カメラの「絞り」がないことがはじめは残念だったのですが、実際に撮影してみると絞りがないカメラでもいいのかな…と思ってしまうくらい手軽に高画質な映像や写真が撮れてしまいます。Mavic Air 2はほんとうに撮影が楽しくなってしまう、最高の小型ドローンです!


WRITER PROFILE

田口厚
株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)代表。観光PR空撮動画制作、ドローンの活用をテーマにした講習等の企画・ドローン操縦士スクール講師、ドローン導入支援等も行う。JUIDA認定講師。DJIインストラクター。

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