[Reviews]Vol.47 199gの感動再び「DJI Mini 2」 日本最速レビュー〜まるで小さな “Mavic 2” [前編]

2020-11-05 掲載

199gその驚き、進化して登場 MINI 2

10月以降、立て続けにカメラ関連新製品をリリースしているDJIがついにドローンの新製品「DJI MINI 2」を発表しました。もちろん、昨年10月末にリリースされた199gに重量を抑えた小型本格ドローンMavic Mini の後継機。「Mavic」の冠が外れるカタチとなりましたが、スペックはむしろ“小さなMavic 2”でした。今回はこのMINI 2 を日本最速レビューしていきます。

おどろきのMINI 2 基本スペック

まず、基本スペックを見ていきましょう。今回のMINI 2 は本当にこのスペックに驚かされます。スペック表では旧Mavic Miniと2年前に発売された上位機種 Mavic 2 Zoom とも比較してみたいと思います。

■Mavic 2 Zoom – MINI 2 – Mavic miniスペック比較
Mavic 2 zoom MINI 2 Mavic Mini
重量 905g 199g 199g
サイズ L W H
(折り)
(展開時)
(展開時・プロペラあり)
214×91×84 mm
322×242× 84mm
138×81×59 mm
159×202×55 mm
245×289×55 mm
140×81×57 mm
159×202×55 mm
245×289×55 mm
最大上昇速度 5m/s(Sモード)
4m/s(Pモード)
5m/s(Sモード)
3m/s(Nモード)
2m/s(Cモード)
4m/s(Sモード)
2m/s(Pモード)
1.5m/s(Cモード)
最大下降速度 3m/s(Sモード)
3m/s(Pモード)
3.5m/s(Sモード)
3m/s(Nモード)
1.5m/s(Cモード)
3m/s(Sモード)
1.8m/s(Pモード)
1m/s(Cモード)
最大飛行速度 20m/s(Sモード)
3m/s(Pモード)
16m/s(Sモード)
10m/s(Nモード)
6m/s(Cモード)
13m/s(Sモード)
8m/s(Pモード)
4m/s(Cモード)
最大飛行時間 29分 18分(無風で約4.6m/s) 18分(無風で約3.3m/s)
カメラセンサー 1/2.3 CMOS
有効画素数:12MP
1/2.3 CMOS
有効画素数:12MP
1/2.3 CMOS
有効画素数:12MP
レンズ FOV:83°(〜48°)
35mm換算:24mm(〜48mm)
FOV:83°
35mm換算:24mm
絞り:F2.8
FOV:83°
35mm換算:24mm
絞り:F2.8
動画ISO感度 100~3200(自動)
100~3200 (手動)
100~3200(自動)
100~3200 (手動)
100~3200(自動)
100~3200 (手動)
静止画ISO感度 100~1600(自動)
100~3200 (手動)
100~3200(自動)
100~3200 (手動)
100~1600(自動)
100~3200 (手動)
最大静止画サイズ 4:3 4000×3000
16:9 4000×2250
4:3 4000×3000
16:9 4000×2250
4:3 4000×3000
16:9 4000×2250
静止画フォーマット JPEG / RAW JPEG / RAW JPEG
動画解像度 4K:3840×2160
@24/25/30p
2.7K:2688×1512
@24/25/30/48/50/60p
FHD:1920×1080
@24/25/30/48/50/60/120p
4K:3840×2160
@24/25/30p

2.7K:2720×1530
@24/25/30p
FHD:1920×1080
@24/25/30/48/50/60p
2.7K:2720×1530@25/30p
FHD:1920×1080
@25/30/50/60p
最大動画ビットレート 100Mbps 100Mbps 40Mbps

いろいろな比較項目があるのでポイントをまとめると、まずはカメラ性能が上位機種Mavic 2 Zoom と同等(ズーム機能は除く)であることが注目です。旧 Mavic Mini では見送られた4K解像度での撮影も30pで撮影できるようになっています。

また、映像のデータ量を示す「最大動画ビットレート」も、2.7Kから4Kに解像度がアップしたとはいえ、旧型の40MbpsからMavic 2 と同等の100Mbpsに大幅アップしました。旧Mavic Mini ではこのビットレートの低さから撮影した映像のシャープさやノイズの多さに少しがっかりするときがあったのですが、Mavic 2 と同じ100Mbpsであれば画質のよさにも期待が持てます。

写真が好きなユーザーにはRAWデータを記録できるところも魅力的かもしれません。現像前のデジタルデータが残ることで、自分のイメージする思い通りの写真を現像することができます。

もちろん今回も日本仕様は重量199g

そしてもうひとつ注目したいのは機体の飛行速度の向上と映像伝送距離の拡張です。旧Mavic Mini では正直パワー不足からくるスピードのもっさり感や、拡張Wifiによる映像伝送距離の短さがネックとなっていました。

特に映像伝送は初心者向けの機体なのに途切れやすく、環境によっては高度では100m前後・水平距離では300m程度で映像が乱れ始める場合もあるくらい。それが今回、MINI 2 では電波干渉に強いことで定評がある「Ocusync 2.0」に映像伝送方式が変更され、理論値最大映像伝送距離も6kmとなりました。

超小型機とは思えない飛行速度を実現する小型ブラシレスモーターを搭載

また、飛行速度はMavic 2 とほぼ同等のスピードを出せるくらいパワーアップしており(特にNモード)、映像伝送距離の拡張と合わせてストレスの少ない空撮フライトを楽しめそうです。 


※公表スペックにありませんがMavic 2 のPモードは10〜13m/sくらいのスピードが出ます

MINI 2 Fly More コンボ を開封してみる

今回お借りしたMINI 2 は「DJI MINI 2 Fly Moer コンボ」という予備パーツや便利なツールがセットになったパッケージ。内容物は以下のとおりでした。

ほか予備プロペラ・予備コントロールスティック・予備ネジ・ドライバーが付属する
■内容物
  • DJI MINI 2 機体 ×1
  • 送信機 ×1
  • インテリジェントフライト バッテリー ×3(単品は1)
  • Type-Cケーブル ×1(充電用)
  • Micro USBコネクタ ×1
  • USB Type-Cコネクタ ×1
  • Lightningコネクタ ×1
  • 予備プロペラ ×3セット(単品は1)
  • 予備コントロールスティック ×1組
  • 予備ネジ ×18本(単品は6本)
  •  
  • ドライバー ×1本
  • プロペラホルダー ×1 ※コンボのみ付属
  • 2WAY充電ハブ ×1 ※コンボのみ付属
  • 18W USB充電器 ×1 ※コンボのみ付属
  • ショルダーバッグ ×1 ※コンボのみ付属
  • 機体は旧型とほぼ同じ形状・大きさ。いちばんわかりやすい変化は送信機ですね。Mavic Air 2 と同型の幅広いタイプになっています。また、バッグも旧型のハードケースからMavicシリーズでおなじみのルックスのショルダータイプとなりました。個人的には旧型のケースが気に入っていたのですが、送信機が大きくなったので仕方のないところでしょうか。

    機体・プロポ・充電器など一式がすっぽりと入る

    バッテリーは仕様が変わっていますが、旧型のバッテリーをMINI 2 に利用することが可能です。過去の資産を使えるのはうれしいですね。しかし残念ながら新バッテリーは旧Mavic Mini では使えませんので注意が必要です。

    細かいブラッシュアップが加えられた機体デザイン

    機体を隅々までチェックしてみましょう。大まかなデザインに変更はなさそうですが、よく見ると細かいところに変更があります。

    MINI 2(左)とMavic Mini(右)は外見上の違いはほとんどわからない

    まず気になるのはカメラまわり。誇らしげに「4K」のラベルがデザインされています。カタチやサイズは旧型と変更がないようで、旧型用のNDフィルターが、そのまま装着することができました。起動・ジンバルの動作も問題なかったので使えそうです。

    カメラには4Kのラベルが追加された。前面上部にはLEDライトを搭載 サードパーティ製のNDフィルターも問題なく装着できた

    フロントでもうひとつポイントになるのは、上部にLEDライトがついたところです。旧型はLEDライトはリアのみで、機体と対面の位置関係になったときに見つけにくかったり向きがわかりにくかったりしたのですが、フロントにもLEDライトがあることでそれらの問題は解決することでしょう。

    また、充電用USB端子も旧型のMicro USBからType-Cに変更になっているのもうれしいところ。個人的にはType-CのPD対応高出力充電器をいくつも所有しているので活用できそうです。

    本体、充電ポートはUSB Type-C に変更された

    ほか、どうでもいいかもしれませんが、旧型ではダミーだったフロントのエアダクトがダミーではなくリアルなエアダクトになっています(笑)。4K対応になって放熱が必要になったのかも知れません。

    前面左右にデザインされたエアダクトに穴が開いている(旧型は穴が開いていなかった)

    持ちやすく画面も見やすいMavic Air 2 同型の送信機

    Mavic Air 2 のレビュー(※記事リンク)時にご紹介した新型のOcusync 2.0対応送信機が付属。このタイプはスマートフォンを送信機上部に取り付けるタイプなので画面がとても見やすく、縦幅もあるので持ったときのフィーリングも気に入っています。

    スマートフォンを送信機上部に取り付けるタイプ スティックと送信機下部に収納すればコンパクトに

    ケーブルの収納も秀逸で、スティックを収納すれば一枚の板になってしまいます。何より送信機が持ちやすいということは操縦のしやすさ、撮影のしやすさに直結する重要な要素です。

    Mavic Mini の資産も活用できる高性能機として生まれ変わったDJI MINI 2

    Mavic Mini で弱点であった録画解像度の低さ(…と言っても2.7Kですが)と飛行速度の遅さ、そして映像伝送距離の短さという点が199gの軽量な機体重量を維持しながら大幅に性能アップしているだけでも購入する理由として十分でしょう。

    プロペラガードも旧Mavic Mini のものがそのまま使える

    それに加え、機体デザインやサイズをほぼ変更せず旧型 Mavic Mini の資産も一部流用可能ということで、購入しない理由がなくなってしまいました。実際、筆者も旧Mavic Mini を2機所有していますが、バッテリー(6本所有)にプロペラガード、NDフィルター、予備プロペラなどがそのまま使えるのでMINI 2 は間違いなく購入すると思います。

    DJI MNI 2 本体は59,400円(税込)、DJI MINI 2 Fly More コンボは79,200円(税込)となり、本日11月5日から予約開始、12日より発売されます。

    次回は実際のフライトレビューや映像サンプルをお届けするのでお楽しみに。

    ▶︎DJI

    WRITER PROFILE

    田口厚
    株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)代表。観光PR空撮動画制作、ドローンの活用をテーマにした講習等の企画・ドローン操縦士スクール講師、ドローン導入支援等も行う。JUIDA認定講師。DJIインストラクター。

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