DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Reading: Vol.21 あるドローンパイロットの1日 [シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]
Share
DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
検索
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Follow US
© 2013-2022 DRONE. All Rights Reserved.
コラムシュウ・コバヤシ

Vol.21 あるドローンパイロットの1日 [シュウ・コバヤシのDRONE MANIA]

2021年4月27日
シュウ・コバヤシのDRONE MANIA
SHARE

撮影当日のルーティーン

まだ夜明け前の午前4時、目覚ましが鳴る少し前に自然と目が覚める。撮影当日は緊張からなのか目覚めが良いことがある。妻を起こさぬようにそっとベットを抜け出し、手早く身支度を済ませる。昨夜のうちに着るものやカバンは用意しておく。サングラスなどを忘れるとコンビニやサービスエリアで買う羽目になるので事前の準備は怠らなくなった。

- Advertisement -

愛車に乗り込むと、暖気もそこそこに、早々に住宅街を抜け出す。車齢30年を超えている我が愛車をいたわってやりたいが、今どきオートマもパワステもパワーウィンドも、ABSやらなんやら最新装備がなにもない、最近の車に比べると、エンジン音がとてもうるさい。暖気などしてやれないのだ。1速から2速に上げる際も一旦ニュートラルに入れてやらないと、すり減ったシンクロが悲鳴を上げる。ドローンという最新のガジェットを扱っているくせに、とてもアナログなことをしている自覚はあるが、この一手間が機械との対話な気がして、手間と感じなくなっている。デジタルな機械が増えてきたが、その感覚はドローンにもあると感じている。

エンジンも温まってくる頃、順調に高速インターに近づいている。この時間帯は通勤の車もまだ少ない。高速湾岸線に乗っても、渋滞はまだ起きてないようだ。5時半までに高速に乗らないと、到着時間に大きな差が出る。6時をすぎると移動時間が30分ぐらい変わってしまうのだ。

事務所に着くと、車と機材車を入れ替える。機材車は最新のハイブリットカーである。理由は単純で、1500W-100V電源をメーカーオプションで選べたからだ。ハイブリット用のバッテリーから給電されるため、走行充電器や補助バッテリーを搭載する改造がいらない。趣味の車と業務の車は選考の基準が違う。

- Advertisement -

荷さばきに車をつけると、すでに同僚が機材を満載した台車を伴って待っていた。機材は前日までに準備してあるが、車には載せていない。万が一車ごと盗難にあった場合を想定しての予防策だ。

事務所を出発し、ロケ地までの移動も順調だ。30分ぐらい余裕をもったスケジュールなので、どこかでのんびり休憩をしよう。遅れるよりはマシなのだ。長い道中だと2時間ぐらいで運転を交代している。ドローンパイロットとして一番気をつけないといけないのは、車の運転だ。ドローンで人や物を傷つけてしまう確率や被害額より、車の交通事故のほうが、確率も金額も断然上だ。

ロケ場所につくとロケコーさんが出迎えて、車の駐車場所まで誘導してくれる。ロケコーとはロケーションコーディネーターのこと。ロケ場所の候補の選出から、手配、交渉、許可取りまでしてくれる職種だ。最近はドローンのことを熟知したロケコーさんもいて、警察署や付近住民への説明までもしてくれる場合がある。とても心強い。

ロケコーさんと挨拶していると、顔見知りのPM(プロダクションマネージャー)がやってくる。撮影部隊はいくつかのチームに分かれる。プロデューサーやPM、アシスタントなど、映像制作の手配や弁当の手配、演者のケアなどの雑用を引き受ける制作部、カメラ機材を扱う撮影部、照明部、などなどだ。その制作部をまとめ、撮影の全体を管理するのがPMである。規模によってはプロデューサーが兼ねていることもある。われわれのドローン撮影を持ちかけてくるのもPMかプロデューサーのことが多い。このチームは何度か一緒に仕事をしており、信頼もしている。

朝食のおにぎり弁当を頬張りながら、今日の香盤とコンテを見ながら、監督、カメラマン、PMと打ち合わせる。香盤とはスケジュールのことだ。朝食をここまで食べてこなかったのも、この制作部なら用意されていることがわかっているからだ。たまに食に無頓着な制作部もいる。香盤上どうしても昼食時間を取れない場合もあり、撮影優先になるのは致し方ないと思う。だが、全く考えてない場合は気が滅入る。わかっていれば事前に自分で用意する。そのため機材車にはお茶や、コーヒーなど一息セットが常備されている。いい仕事は腹が満たされてないとね。

- Advertisement -

結局、我々の出番はお昼過ぎのようだ。待機も仕事のうちである。とはいっても、充電電源の確保、撮影部と確認用モニターの接続とカメラ設定確認、機材準備、飛行テスト兼事前アングルハント、などなどをしているとPMからそろそろ出番だと告げられる。撮影が思ったより順調で巻いているようだ。ちなみに遅れていることを押しているという。巻いて嫌がる人はいない。

準備万端の機材を撮影ポイントに運び、コントローラーの映像出力を確認用モニターにつなぎ、映像確認をしつつ、監督と最終確認。フライト開始である。

撮影はあっけなく終わった。これは案件によって全く違う。同じ動きを何度もすることもあれば、心配になるほどあっけなく終わることも。待機時間のほうが遥かに長いこともある。当日の天候、飛行の難易度、撮影の密度等、理由は様々だ。早速機材を撤収していると、PMが走ってまた我々のもとに来た。もう1カットお願いできないかとのことだ。もちろん快諾する。必要とされることは嬉しいことだね。

特技は「撤収の速さ」と言えるくらい自信がある。もちろんその間に撮影データのバックアップも走らせてある。RAWデータだと恐ろしく時間がかかることもある。効率も考えて先に行っておくのだ。機材車に順序よくすべて収まる頃にはバックアップも終わっている。データをPMに渡して終了だ。この手離れの良さもドローン空撮の利点だ。監督、カメラマン、撮影部、PMなど関係者に軽く挨拶を済ませて現場を後にする。

「うちに帰るまでが撮影です」遠足の挨拶ではないが帰りの車の運転も要注意だ。眠くなる。だが、機材を戻し、車を乗り換えてと、まだまだやることがる。しかし、朝の緊張感はどこかに去り、心地よい疲労感が漂う。さあ次はどこの現場かな?

DJI Matrice 4Tが広大な遊水地上空で活躍。DJI Dock 2も投入、ドローンによる「ヨシ焼き」残火確認 現場レポート
2025年3月21日
大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進
2024年11月20日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![後編]
2024年9月30日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![前編]
2024年9月30日
TAGGED: DRONE MANIA, シュウ・コバヤシのDRONE MANIA, ドローン
shizuka 2021年4月27日
Share this Article
Facebook Twitter Copy Link Print
Share
Previous Article DRONE FUND、産業用ドローンメンテナンスサービス米Robotic Skiesへ出資
Next Article Quadmovr、64枚ものプロペラを持つFPVレーシングドローン。驚くべき静音性
- Advertisement -

最新ニュース

250612_JD_Soradynamics_top
Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
250612_JD_roboz_top
ROBOZ「Litebee Stars」が実現する小規模屋内ドローンショー。教育コンテンツとしても注目[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース 2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース 2025年6月11日
- Advertisement -

関連記事

250612_JD_Soradynamics_top
特集

Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]

2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
特集

RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]

2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース

「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場

2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース

水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる

2025年6月11日
Previous Next

DRONEとは

DRONE(https://www.drone.jp/、以下本サイト)は、ドローンやマルチコプターについての本格的な解説やおすすめ、最新情報を発信する日本初のメディアとして、「Explore the Future」をタグラインに2015年スタートしました。

2022年、時代とテクノロジーの急速な進化を押さえ、ドローンを起点に、「空飛ぶクルマ」、「自動運転」、「AI」、「ロボティクス」、「電気自動車(EV)」、「宇宙関連」など、時代を変えていく国内外のテクノロジーについて、幅広くみなさまにお伝えします。

メディアパートナー

ページ一覧

  • Home
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
  • プライバシーポリシー

アーカイブ

姉妹サイト

PRONEWS(プロニュース)は、デジタル映像制作専門情報Webメディア

DRONE
Follow US

© 2013-2023 DRONE. All Rights Reserved.

Welcome Back!

Sign in to your account

Lost your password?