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Vol.26 いよいよ海外旅行解禁 そのとき選ぶドローンは?[田路昌也の中国・香港ドローン便り]

Vol.26 いよいよ海外旅行解禁 そのとき選ぶドローンは?[田路昌也の中国・香港ドローン便り]

香港ではDJIドローンが購入できないことをまずお伝えするのが定番化しているわたしのコラムですが、相変わらずの状況が2年ほど続いています。

DJI香港ではDJI Mini 3 Proも販売されておらず、代理店が香港域外で発売されたMini 3 Proを並行輸入して販売するという手間がかかった方法を行っています。

そんなドローン購入がスムーズに行かない状況ではありますが、発表されたMini 3 Proを見たら欲しくてたまらなくなりました。購入を決断したら少しでも早く手に入れたいのが人情、周りに声をかけ香港の輸入代理店であるOTG社に顔が利くYouTuber君を紹介してもらい無事、香港入荷第一ロットを入手できました。彼はわたしが日本人だとわかるやコロナの前までは年に数回日本を訪れ日本の有名な山を相当数制覇していると日本愛を熱く語ってくれました。

そうやって手に入れたMini 3 Proですが、購入した理由はそもそもMini 2が気に入っていたことに加えて、Mini 2に足りないと感じていた機能が今回のMini 3 Proにはしっかりと搭載されていたからです。

私的 Mini 3 Pro 待望の追加機能

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DJI Mini 3 Pro(左)と DJI Mini 2(右)
DJI Mini 3 ProDJI Mini 2
1 1/1.3インチ センサ 絞り:f/1.7 1/2.3インチ センサ 絞り:f/2.8
2 前方/後方/下方デュアルビジョンセンサーを使用した3方向障害物検知システム 下方デュアルビジョンセンサーを使用した障害物検知システム
3 フォーカストラック搭載
4 タイムラプス撮影可能

表中2〜4の項目はDJI Air 2Sには搭載されている機能でありドローン撮影をワンランクアップするための必須機能です。これらの機能が搭載されたにも関わらずMini 2(海外版249g)から重量が変わっていないということには驚きを通り越して感動しました。

1年前のこのコラムVol.23の最後にヨットをAir 2Sのフォーカストラックで撮影した映像を紹介しましたが、249gのドローンで同じ撮影が可能になったのです。Mini 3 Pro入手後のファーストフライトではまずこのフォーカストラックを試してみました。

(4Kでご覧ください)

ファーストフライトでは前述の4点以外にもいくつかの驚きがありました。

5. F/1.7という明るいレンズを搭載していることで低照度環境に強い

6. カメラが90°回転し縦位置撮影可能

7. 下向き-90°から60°上向きまで撮影可能

これらは想定外のサプライズであり Air 2Sに優る機能です。検証サンプルをご覧ください。

5. 夜間低照度環境での撮影

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(4Kでご覧ください)

6. 縦位置撮影のメリットと表現力

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7. 60°までの仰角撮影

(4Kでご覧ください)

これら撮影後に感じたのはMini 3 Proはモデル名の"Pro"が示すようにMini 2の後継機ではなく機能面においてAir 2Sに肉薄した製品だということです。

値段設定をご覧いただくことでDJI社が想定しているMini 2、Mini 3 Pro、Air 2Sの立ち位置を理解いただけると思います。(送信機はすべてDJI RC-N1)

  • Air 2S:119,900円
  • Mini 3 Pro:106,700円
  • Mini 2:59,400円

Air 2SとMini 3 Proの価格差は13,200円しかないのに対して継続販売されているMini 2 はMini 3 Proと47,300円もの価格差があるのです。機能面に加えて価格面でもMini 3 ProはAir 2SやAir 2といったDJIドローンの既存ラインナップを崩す製品に思えますが、世界各国の249g規制を前提とした製品を強化するのはメーカーとして当然の戦略でしょう。

2022年6月、日本は海外からの観光客受け入れを緩和するとの報道がありました。岸田総理がこの発表をした日、日本ロスが数多くいる香港では大きなニュースとして取り上げられ、件のYouTuber君からも「早く日本に行きたい!色々とヘルプしてくれ」と切実なメッセージをもらいました。

余談になりますが、多くの香港人がそうであるように彼もまた日本リスペクトが強烈で「俺が日本を愛する理由は日本人の意識の高さ。公共の場所では自分が来たときよりもキレイな状態で帰るんだ。俺は日本でそのマナーを学び、日本の登山でも実践している」とキラキラした目で語る彼を、意識の低い私は恐縮の余り正面から見ることができません。

彼のような外国人は来たくても日本に来ることができず、また日本人も海外に出ることができませんでしたが、水際対策が緩和され海外との往来が少しずつ正常化していけばドローンを持って海外に行ける日が来るでしょう。

ドローン規制強化が世界中で進む中、アメリカ、カナダ、中国、香港、EUといった多くの国で249g以下のドローンは機体登録不要で飛行可能です。

この249g規制を守りながらも高機能という絶妙なバランスを持ったMini3 Proは世界中のドローンユーザーにとって非常に魅力的な製品に仕上がっているといえます。

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