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Vol.28 人生初ロスト、そしていよいよ日本帰国を考える[田路昌也の中国・香港ドローン便り]

Vol.28 人生初ロスト、そしていよいよ日本帰国を考える[田路昌也の中国・香港ドローン便り]

お気に入りのDJI Mini 3 Proをロスト!!

初代PhantomからSparkやMavicシリーズをほぼ全て飛ばしましたが今回はじめて機体ロストを経験しました。この日の目的地は香港に数多くある離島のひとつ Crescent Island(娥眉洲)。

最高の天気のもと水中でクマノミと戯れ、日が傾き始めた頃ドローンを飛ばし始めました。

最高の天気、ほぼ無風とドローンフライトとしては最高の条件のもとでいくつもの絶景写真や動画を撮影していました。ご存知のように Mini 3 Proはバッテリー1本で30分以上のフライトが可能なこともあり落ち着いてじっくり撮影ができます。

最後に自分のYouTubeの中でもシリーズ化しているDJI Flyチュートリアル用にマスターショットのサンプル動画を撮影しようとしたのが運の尽き、横移動で林に引っかかってしまいました。ロスト地点ははっきりしていたのですが急勾配を登る必要があったのでレスキューは断念しました。自動操縦の途中だったこともあり気が緩んでいたと反省しています。

この日の出来事を動画にしています。ロスト時の映像、興味のある方はご覧ください。

DJI Care Refreshを使って保険申請

購入時にDJI Care Refreshに加入していましたので、機体ロストの保障が受けられるはずだと気を取り直し申請を行いました。その際の DJIへのFlyaway申請から代替品が到着するまでを時系列で説明します。

8月27日(土)ロスト事件発生

8月28日(日)DJI Flyアプリの「サービス&サポート」ページからオンラインサポートを使ってロストを報告。

8月28日(日)報告後数時間でDJIサポートから電話がありましたが、中国語のみで英語ができないサポートの方だったこともあり、メールでの連絡を依頼しました。

8月29日(月)DJIサポートからメール、Flyawayを申請する場合には、私が行ったオンラインサポートからではなく、機体と紐付け(Binding)された送信機(Remote)からAircraft Flyaway Reportをする必要がある旨、詳細なステップとともに指示がありました。

8月29日(月)メール受信後、指示された手順を実施し報告完了。(手順をスクリーンショットで紹介します)

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申請手順1
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申請手順2
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申請手順3
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申請手順4
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申請手順5
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申請手順6
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申請手順7

8月30日(火)DJIからAircraft Flyaway Reportを受理した旨のメールが届く。数日以内に交換機用の見積もり(Quotation)が届くのでそれを支払えば交換機をすぐに発送するとのこと。

8月31日(水)メールで交換費用の見積 HK$1598(約2万8千円)が届いたので支払いを実施。

9月1日(木)交換機が手元に到着。

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交換機とバッテリー

送られてきた内容物は、

  1. Mini 3 Pro 機体(バッテリーなし)、機体装着済みプロペラ、ジンバルカバーの3点
    ※予備プロペラ、ネジ、スクリュードライバー、USBケーブルは含まれていませんでした。
  2. Intelligent Flight Battery Plus 1個
    ※ロスト時に付属していたバッテリーがPlusバッテリーだったために、Plusバッテリーが送られてきたのかは不明です。

不注意からロストしてしまいましたが報告から5日で代替品が手元に届くという迅速な対応にDJI Care Refreshに加入していて心底良かったと思います。またその手続や質問に対するDJIサポートチームの親切な対応もスムーズで満足いくものでした。

実は香港ドローンクラブの友人が購入後48時間でDJI Avataをロストしたのですが、そのサポートでもなんと日本語ペラペラの香港人サポートスタッフが丁寧に対応してくれて、あっという間に交換品を用意してくれました。挨拶レベルではなく難解な技術解説や金銭のやり取りまですべて日本語で対応してくれたのには驚きました。

世界的にドローン規制が強化されつつあるいま、Miniシリーズで重量規制をかわすことに加え、DJI FPVやAvataのようなクラッシュ・ロストが起こりやすい機体においても手厚いサポートや迅速な交換サービスを展開することでユーザー減少対策を講じていると感じました。

わたしが住む香港では、政府のドローン輸入禁止規制の煽りを食って、昨年DJI旗艦店が閉鎖になりましたが、このような手厚いオンラインサポートがある限り今後も安心してDJI製品を使うことができます。 

そろそろ日本に帰りたいがドローン規制は頭が痛い

9月7日からコロナ水際対策緩和の一環でPCR検査結果提出が不要となる日本、少しずつですが、我々海外在住者の帰国のハードルが下がってきました。

ただ日本のドローン規制がどんどん厳しくなっていることは頭が痛い問題です。せっかく日本に帰国するのですからドローンを持ち込んで飛ばしたいというのが我々ドローンユーザーの思いです。

しかしそのための準備は簡単ではありません。まず多くの国で249g以下は操縦者、機体の登録なしで飛ばせますが、日本では航空法の規制から外れるのは100g未満、つまり私の愛するMini 3 Proも登録申請が必要となります。長期で滞在するならば申請するのもやぶさかではありませんが短期帰国では面倒です。

リモートIDも新しい機種は搭載済みでいいのですが古い機種は対応していないのが辛いところです。

次に技適マークの問題があります。日本では無線を使うものは技適マークを取得している必要があり、逆に技適マークがないものは使用できません。先日発売されたDJI Avataは世界中のFPVユーザーの間で話題になるほど画期的なドローンですが、残念ながら現時点では日本で販売されていません。

Avataで使用するゴーグルの画像伝送が5GHz帯のみという仕様のため日本市場への投入を見送ったのではないかと推察しています。ちなみに既に発売中のDJI FPVは、ゴーグル画像伝送で2.4GHzと5.7GHzの両対応となっており、日本では2.4GHz帯で利用可能となっています。

ということで自分の持っているドローンが技適マークを取得済みかの確認が必要になります。不幸にも海外調達したものが技適マークのない製品だった場合には日本で飛ばすことができないのです。

※技適マークがあってもそのまま飛ばせないものも一部にあるのでご注意ください。(DJI Digital FPV System等)

意味のある規制は歓迎するが…

ドローンを安全に楽しみたいという気持ちは当然です。規制があることで無謀なユーザーを排除する意味があることも十分に理解できます。

しかし安全を絶対視するあまり、世界標準とは異なる規制を日本でのみ実施する場合にはそれなりの損失があることも理解しておく必要があります。例えば画期的な新製品が日本で販売されない、発売が遅れる、日本仕様のみ性能が削られる、日本独自仕様になることで製品価格が上がる等です。

規制には安全安心という大義がありますが、本来の目的以外のために時代が変わっても継続されているのであれば、それは長い目で見て日本の損失になるのではと危惧します。

djimini3pro
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