米Fox Sportsでも、ドローンからの空撮シーンをスポーツ放送に取り入れた。ルーカス・オイル・スタジアム(インディアナポリス)にて3月14日に行われたモンスターエナジーAMAスーパークロス・ライダー(AMAスーパークロス選手権)の放送に向けて、前日の13日にドローンでの試験収録が行われた。前日は選手達がレースの最終練習を行う日で、3機のドローンが出動し、主にスーパークロストラックの周りで5人の選手達を追従して撮影した。
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モンスターエナジーAMAスーパークロス・ライダーはモトクロスの全米選手権の一つで、FIMスーパークロス世界選手権前に次のシーズンのためのトレーニングとしてスポット参戦することも多いという。
各ドローンには、パナソニックのLUMIX DMC-GH4を搭載し1080pで収録した。ドローンの運用はパイロット、カメラオペレーターと補佐の3名で行った
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ドローンのオペレーションは、現地の米連邦航空局(FAA)からドローン飛行免除を受けているHeliVideo Productionが担当した。HeliVideo Productionは昨年秋にFAAから商用として規定の例外適用の免除を受けた1社。
選手達はコースを時速64キロで駆け抜けるときもあり、そのスピードにドローンが追い付いていけるか、撮り方についても検証の1つだったという。室内での飛行は風による影響がなく、コンディションの良い環境だった。今回、1時間以上もの収録を行い、このテストフッテージは中継放送の中で使われた。
Fox Sportsは過去数年に渡りモトクロス中継を行ってきている。今回はドローンが新しい撮影武器として加わるが、動きの速いレース撮影を得意とするSPIDERCAMに、2台のハイスピードX-MOカメラ、2台の無人カメラ、2台のPOVカメラ、そしてバルーンカメラなどが活躍する。
選手がドローンの背後から追い越すシーンは見事。ドローンでの試験収録映像は下記より。
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http://video.foxsports.com/video/FOXSupports/FOX_Drone_Test.mp4
(山下香欧)