GoogleドローンプロジェクトがNASAと協⼒することで一歩前進?

2015-08-21 掲載

昨年Googleが発表した物流用の小型無人機開発計画「Project Wing」。オーストラリアで実施された公開試験に登場した試作機は、重さ10kg程度の小型ドローン。ボディ全体が一体成型の固定翼に4つのローターを備え、移動時には横を向いて固定翼で飛行機として、垂直離着陸やホバリングで空中に荷物の投下が可能。時速160km、高度120mまで到達する性能だと言われている。

米国内における無⼈飛行機の商用利用は本来法律で禁⽌されているが、政府機関であるNASAとの共同プロジェクトによって、Googleは私用地におけるドローンのテスト飛行を行うことが可能になった。

この実験に関する一つの論点として、Googleは、民間企業で、軍や州立大学、警察や消防などのNASAが本来支援を行うべき公共機関ではない。通常、営利組織は、Amazonが4月に許可を獲得したように、「333s」と呼ばれる特権を米国連邦航空局(FAA)から得る必要がある。この「333s」に関する情報は定期的に公開されており、ガーディアン紙によると、Googleも先週この申請を行ったようだ。

カリフォルニアの上空で行われる予定であるテスト飛行は、携帯電話会社によって使用されるLTEや4Gラジオ回線に関するもので、半年ほど継続されると見込まれている。このプロジェクトの最終目標は、自動交通管制システムのための信号を作ることだが、潜在的には通信事業者のために新たなビジネスチャンスを創出し、無人航空機の活用に対する様々な障害を取り除くことにある。

小型無人機開発計画 Project Wing

Project Wingのテクノロジーは、現在Google Xラボにて開発されているが、Googleの組織変更によってプロジェクト自体変更される可能性もある。また無線通信に関しては、同ラボ内に存在するプロジェクトFiやLoon、Titanによって研究が進められており、最終的にバルーンや太陽光発電式のドローンを使った通信環境の提供を目論んでいるとされる。

FAAが現在最も関心を寄せている「空中での安全管理」を反映して、全ての「333s」には公共空間の安全確保を約束する内容が記載されている。Googleが提案している無人航空機の活用法は、必ずしも公共の安全に悪影響を与えるとは限らない。むしろ、トラックや車、バイクや旅客機などの現在の移動手段よりも安全になるといえるのではないだろうか?

[Source:Sputnik]
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