Intelligent Energy社の水素燃料電池がドローンの飛行時間を大幅に伸ばす?

2015-12-28 掲載

エネルギー技術を開発するIntelligent Energy社は水素燃料電池を使ったドローン用Range Extender(レンジエクステンダー:航続距離延長装置)のプロトタイプを発表した。このレンジエクステンダーは飛行時間を伸ばし燃料補給も加速させ、バッテリーを使うタイプのドローンにおける最大の2つの課題に同時に挑んでいる。Intelligent Energy社は同プロトタイプの”水素ドローン”を2016年1月6日から9日にかけてラスベガスで開催されるCES 2016にて公開する予定である。

盛り上がりを見せる商業向け及び消費者向けドローンの市場は今もなお成長している。しかし、飛行距離は短いが、充電に長時間を要するというジレンマがある。超軽量燃料電池スタックとバッテリーを組み合わせることで、Intelligent Energy社のレンジエクステンダーは従来の20分程度の飛行時間を大幅に改善し、数時間もの飛行時間を可能にする。更に、燃料電池は飛行の間の充電時間も大幅に短縮することができ、従来数時間かかった充電時間を平均2分に短縮する。

 

ドローンは最も面白い新技術の一つである。優れたバッテリーを使っても、それが提供できるバリューは限られていた。商業向けには、より長い飛行時間とレンジを提供する必要がある。

我々のレンジエクステンダーのプラットフォームを用いれば、それが全て可能となる。より長い飛行時間と短い充電時間は、沖合の点検、探索および救出、高画質な空撮、精密農業、宅配等といったあらゆるビジネスの可能性を広げることに繋がる。我々は顧客の要求に応える能力も持っているため、ドローン技術のポテンシャルに革命を起こせるかもしれない。

とIntelligent Energy社Consumer Electronics DivisionのGroup Business Development Director及びActing Managing DirectorであるJulian Hughesは言う。

過去10年に渡ってIntelligent Energy社はBoeing Phantom Worksと共に商業空域における世界初の有人燃料電池航空機の開発を、そしてAirbusと共に補助電源の開発を行ってきた。また過去14ヶ月は自ら燃料電池及びバッテリーのハイブリッドシステムで動くドローンを開発してきた。

テスト飛行は2つの環境下で行われた。一つは水素燃料電池のみが用いられ、そしてもう一つは燃料電池のバッテリーのハイブリッドシステムが用いられた。テスト飛行にはカメラが装着され、ドローンの商業利用で欠かすことのできない要素である滑らかで安定した映像が撮れることが確認された。

今回の水素燃料電池レンジエクステンダーはCES2016におけるIntelligent Energy Embedded Worldイベントにて展示される。参加者は燃料電池が与え得るインパクトをスマートフォン、タブレット、そしてドローン等のあらゆるデバイスで見ることができる。

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