ドローン市場におけるM&A、2011年から現在まで

2016-02-17 掲載

2016年注目ドローン企業!VCから投資を受けているドローン企業TOP20」に引き続き、今回はここ数年のドローン市場におけるM&Aの動きを見ていこう。今回もDrone Industry Insightsが発表した資料を元に展開する。ドローン市場のM&Aのステークホルダーは大きく分けて2つのタイプに分けられる。ドローン業界の「内部(internal)」と「外部(external)」の2タイプの企業だ。「内部」企業は他の将来性のあるドローン企業を買収もしくは投資してきた。一方、「外部」企業は技術力を保有している企業で、自らのやり方をドローン市場に導入してきた。

これまでの動き

まず、ドローン業界におけるM&Aの動きはUAVが今ほど盛り上がっていない、かなり初期から始まっていたということに触れておきたい。このころはまだ「内部」企業のみがM&Aを行っていた。しかし2・3年が過ぎると、状況はめまぐるしく変わっていく。それも、ただ単にM&Aの動きが増えたというわけではない。多くの「外部」企業が非常に将来性あるドローン市場のパイからシェアを奪っていった。

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ドローン市場M&Aハイライト

1.Parrot

2011年、フランスのドローンメーカーParrotはDiBcom(100%)を買収した。DiBcomは高性能集積回路の製造会社で、低エネルギーで高機動性を生み出す技術を持っている。他にも、Parrotが投資した企業はソフトウェア製造会社のPix4D($2.4M,56%)、プラットフォーム製造会社Sensefly($5M,62%)とdelair-tech(10%)、そしてセンサー技術に特化したMicaSense($2M,39%)などがある。

2.Google、Facebook

世界の2大インターネット企業もドローンビジネスの大きな計画を持っているようだ。Facebookが獲得したAscenta($20M,100%)はイギリスが本拠地の航空宇宙系の企業だ。FacebookとAscentaのゴールは数十億人という人々、特にインターネットが繋がらない地域の人々に対して空飛ぶインターネットプラットフォームを築くことである。

さらに、GoogleもドローンメーカーTitan Aerospace($60M,100%)を獲得している。彼らはソーラーパワーを用いたUAVでリアルタイムの地形の画像を届けようとしている。これは地方や遠隔地の人々を繋ぐGoogleのLoonプロジェクトの一部としても考えられている。

3.Intel、Qualcomm

Intelはドイツのドローン企業Ascending Technologiesを獲得している。Ascending Technologiesは自社の自動運転システムとIntelのRealSenseカメラを組み合わせて使用している。一方、Qualcommは2015年2月に航空ロボティクス企業KMel Roboticsを獲得している。このことからQualcommが活動範囲をドローン市場に拡大したいという考えが見て取れる。すでにハードウェアとソフトウェアを試すためのリサーチラボも持っているのだ。Qualcommのsnapdragonを使えばマルチコアプロセッシングとワイヤレスコミュニケーションを多くのドローンアプリケーションに対して適用することができる。

Interlの動向

これからのドローン市場M&Aの展望

ドローン業界全体について言えば、まだまだ成熟しているとは言えない。これまでは民間用ドローンは主に航空用カメラとして用いられてきたが、一方他のアプリケーション(マッピング、農業使用など)はまだ確立中といえる。

投資企業たちもドローン分野の成長とM&A活性化を予測しており、ドローンに関する法の確立も民間用ドローンの未来を切り開くはずだ。こうした投資企業は新しいサービスを顧客に提供しようと考えている技術力の優れた「外部」企業か、将来の市場におけるポジションを確固たるものにしようと考えている「内部」企業のどちらかだろう。

投資(合併、買収を含む)の注目ポイントについては飛行制御システム、マッピング、クラウドサービス、自動運転技術に集まっている。

また、民間用ドローンの規制が確立され次第、何百というUAVプラットフォームとソフトウェア製造会社が統合されるとみられている。同時に重要なこととして、投資企業たちはスタートアップ、特に民間と企業をターゲットにしたアプリケーションに関係するスタートアップに投資を行うとも考えられている。

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