スカイマティクス、農薬散布ドローンと専用クラウドサービスをセットにした農薬散布クラウドサービスの受注を開始

農薬散布ドローン「X-F1（クロスエフワン）」と専用クラウドサービス「はかせ」

株式会社スカイマティクスは、農薬散布ドローン「X-F1（クロスエフワン）」と専用クラウドサービスをセットにした農薬散布クラウドサービス「はかせ」、測量ドローン「X-S1（クロスエスワン）」と専用クラウドサービスをセットにした葉色解析クラウドサービス「いろは」の国内受注を2017年5月31日より開始する。出荷開始は2017年6月下旬。

農薬散布ドローン「X-F1（クロスエフワン）」と専用クラウドサービス「はかせ」

はかせは、X-F1と専用クラウドサービスによる農薬散布クラウドサービス。X-F1は10Lの液剤タンクを搭載する液剤散布用オクトコプター（8枚機）で、最大20kgまで搭載可能な機体設計により、安定した飛行と空中散布を実現。飛行時間は、10Lタンク搭載時には13分以上で、1haを10分以内で散布可能。ちなみに機体はPRODRONE社のものだ。

産業用ドローン展示会XPONENTIAL2017で初御披露目となった農薬散布ドローン「X-F1」、PRODRONEブースにて

あらかじめ設定したフライトプランに従い飛行を支援するアシストモードなどの操縦支援機能を搭載。水洗い可能な防水性、耐久性を備えているほか、軽トラックも運搬可能。専用のタブレットで圃場の登録、機体の点検、散布計画の作成、飛行状況の確認や散布後の履歴管理をインターネットを通じて行える。散布前の機体点検や散布後の記録作成を自動化することで、散布に関わる一連の作業時間の削減が可能。

はかせは自分が利用したいユーザー向けとなっており、購入モデル、シェアモデルなど複数モデルが用意されている。機体1機に対して、専用タブレット1個とクラウドサービスが提供される。ユーザーが機体を保有、散布を実施し、専用タブレットを使用してクラウドサービスを利用する。シェアモデルは、機体を複数人で共有し、各利用者が持つ専用タブレットで、1名あたりの費用負担を減らしながらサービスを利用する。基本セットの価格は次の通り。

測量ドローン「X-S1（クロスエスワン）」と専用葉色解析クラウドサービス「いろは」

いろはは、X-S1と専用クラウドサービスによる葉色解析クラウドサービス。X-S1は、高画質カメラを搭載した全天候型の自律飛行マルチコプター（4枚機）で、最大ペイロードは3.5kg。また飛行時間は30分で、風速8m/sでの飛行も可能。

ボタン操作により事前に設定した飛行経路を飛行し、高高度からの撮影により圃場全体を、低高度からの撮影により葉色の詳細の自動撮影が可能。専用のタブレットで圃場の登録、機体の点検、飛行状況の確認、葉色画像の診断・管理をインターネットを通じて行い、撮影した画像の検索・閲覧が行える。圃場マップの作成や、圃場内の位置に合わせて自動管理し、全ての葉色が見れるはか、害虫情報、作業情報、コメント入力も行える。

いろはは自分が利用したいユーザー向けとなっており、購入モデル、シェアモデルなど複数モデルが用意されている。機体1機に対して、専用タブレット1個とクラウドサービスが提供される。ユーザーが機体を保有、撮影を実施し、専用タブレットを使用してクラウドサービスを利用する。シェアモデルは費用負担を減らしたいユーザーや企業向け。機体1機に対して、最大5個の専用タブレットとクラウドサービスを提供。複数人で機体を保有し、専用タブレットとクラウドサービスはシェアユーザー全員に用意される。基本セットの価格は次の通り。

なお、同社は今後、X-F1により「適所散布」を支援する機能の追加などを予定しているほか、販売代理店、整備所、教習所等については順次同社Webサイトにて公開予定