Best of Japan Drone Award 2部門受賞 エアロネクスト社 4D Gravity™ 搭載機体をデモンストレーション [Japan Drone 2018]

2018-03-28 掲載

先ごろ重心最適化技術「4D Gravity™」適用機体を発表したエアロネクスト株式会社は、360°VR撮影用の「Next VR™」と宅配専用の「Next DELIVERY™」の2種類の機体を展示した。

 

前日にビジネス系TVニュースにも取り上げられたこともあり、23日にフライトショーケースエリアで行われた360°VR撮影用の「Next VR™」はデモンストレーションではたくさんの来場者の注目を浴びていた。デモンストレーションの中でエアロネクスト社の鈴木CTOは次のように語った。

現状の機体は「4D Gravity™」という技術を検証・披露するために市販されている一般的なパーツを組み合わせて制作した機体です。「4D Gravity™」によって市販パーツの組み合わせでもこのような安定した飛行が可能になります。

「Next VR™」はこれまでどうしてもドローンによるVR撮影では難しかった映像の揺れや機体の映り込みを解決した機体。上下両端に超広角カメラを搭載したアームを機体本体に串刺しにし、スタビライザーによって常に垂直に保つことで機体の映り込みのない、安定した360°VR映像を創り出す。

ドローンは機体を移動させるために機体本体を移動したい方向に傾ける。通常のVR撮影はカメラをぶら下げたり機体の上下に搭載したりして撮影するのだが、全天球(もしくは半球)を記録するため映像の安定化機構であるジンバルに搭載するのが難しい(ジンバルが映り込んでしまう)。

「Next VR™」は串刺しになったアームがジンバル搭載カメラとなるため機体の傾きとカメラが分離して映像が安定するほか、機体の重心が中央によるため機動性も高い。ドローンでVR撮影をしたことがある人なら待ちに待った機能性ではないだろうか。 

実際、デモンストレーションをサポートした株式会社Dron é motionの田口氏は、次のように語った。

地域の観光PRコンテンツでVR映像をドローンで空撮することもありますが、どうしても映像の揺れを少なくするために一定のスピードで飛行させる場合や、風の弱いタイミングで飛行させる(風圧で機体が傾くため)などの配慮が必要で自由度の高い撮影ができませんでした。「Next VR™」ならば敢えて飛行スピードに緩急をつけたり高低差をつけたりするなどの浮遊感のある映像を撮ることができますね。

Best of Japan Drone Awardでは、「4D Gravity™」は「ドローン関連テクノロジー部門」、エアロネクスト社は「ベストベンチャー部門」で最優秀賞をW受賞し、業界の注目度は非常に高い。また、この機構は専用機体だけでなく、他社製のMatrice 600 Proのような業務用機体などにも適用可能だという。

とはいえ、今の機体はまだまだプロトタイプというレベルの機体。今後は夏以降の発売に向けてさらに開発を進めていくということだ。

▶︎AeroNext

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