NASAの「プレデター」ドローンが初めて商用機空域を単独飛行

2018-06-22 掲載
Credits: GA-SAI Photo / NASA

アメリカ航空宇宙局(NASA)は、アースサイエンスプロジェクトや航空工学開発に使用されている同局の無人航空機により、ドローンが商用・自家用機と同じ空間で飛行できるようになるという現実に一歩近づいたと発表した。

NASAによると、遠隔操作された航空機Ikhanaは初めてのミッションをチェイスプレーンなしで成し遂げることに成功した。その航空機に使用されたテクノロジーにより、山火事の監視や処置、緊急捜索・救助を行うために複数の大型無人航空機が他の航空機と安全に飛行できる可能性が広がった。

同局が発表した声明で、統合航空システムプログラム(IASP)のディレクターであるエド・ワゴナー氏は今回の成功を「大変画期的な出来事」と語った。カリフォルニア州エドワーズにある同局アームストロング飛行研究センターから操縦され、機体はエドワーズ空軍基地を離陸後すぐに上空2万フィートに到達した。

2万フィートという高度はクラスA空域で、旅客機などが飛行している高さである。連邦航空局の新規則「sense and avoid」つまり「感知して避ける」に応えるため、空中での探知・回避技術を使用した最初の無人航空機飛行であった。試行では、全ての目標が達成されたと発表した。現在に至るまで、Ikhanaのような大型無人航空機が、商用機が飛行する空域を飛ぶ場合には、チェイスプレーンが必要とされてきた。

Ikhanaはジェネラル・アトミックス社のMQ-9プレデターB機で、標準的な軍用ドローンであり、2006年にNASAが入手した。その後、ネイティブ・アメリカンのチョクトー族の言葉で知性、理性、意識という意味を持つ言葉にちなんで名づけられた。

ジェネラル・アトミックス社とハネウェル社により提供された「感知し回避する」技術には、空中レーダー、航空アラート、衝突回避システム、そして他の航空機に向けて情報を発信するシステム、衛星を介して位置情報を断定できる監視システムADS-Bが含まれている。航空機追跡ように現在使用されている技術の性能を高める目的から、連邦航空局の規制が追加され、アメリカ合衆国の全航空機は2020年1月までにADS-Bを採用しなくてはならなくなった。

▶︎NASA
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