自動操縦の救急飛行ドローン、FAIの賞金20000ドルを獲得

2018-10-05 掲載
(C) FAI INTERNATIONAL DRONES CONFERENCE AND EXPO

Vincenzo Navanteri氏は、スイス・ローザンヌで開催された第二回FAIインターナショナルドローンカンファレンス及びエキスポにて、賞金20000ドルの名誉ある賞を受賞した。

今年のコンペのテーマは「人類に貢献するドローン」で、Navanteri氏の自動操縦型救急飛行ドローンはまさにピッタリなコンセプトだった。このドローンは負傷者一人を乗せることができ、最大時速110km、最長航続距離150kmのスペックを誇る機体だ。

総重量120㎞で最大1000mの高さまで上昇可能なこの機体は、8枚の電動プロペラで飛行する。これらのプロペラの動力源は2基のマイクロガスタービンで、それぞれに高速ジェネレーターとガスストレージが搭載されている。

GPSの座標上に設定された目的地に患者を自動で運搬するほか、酸素供給や道中患者をモニタリングできる設備も完備する。さらに、内部のカメラやコミュニケーション・システムを通して、医師が遠隔モニタリングすることも可能とのこと。

Navanteri氏は次のようにコメントしている。

Navanteri氏:このドローンの主な用途は、レスキューや応急手当などです。

人里離れた村で救急医療が必要なケースや、一時的にアクセスの難しい土地でのケースを例に挙げた。地震や洪水、さらには特定地域での放射能汚染といったあらゆる災害に対応できる。

デザインは「使いやすさ」を念頭に置いたものになるとのことで、緊急事態が起きた際に、操縦経験のない医師や第一発見者がわずかな訓練で使用可能なものが目標とされている。負傷者の避難はもちろんのこと、医療品や食糧品の供給目的にも活用できる。

Navanteri氏とイタリア企業Progerのエンジニアチームは、賞金20000ドルを元にこのコンセプト段階のドローンをさらにブラッシュアップしていく予定だ。

Navanteri氏:我々のビジネスの核となるのが、ドローンの動力源であるタービンです。これまでにはバッテリーがわずか20分しかもたないようなドローンも存在しましたが、このテクノロジーでドローンの可能性がさらに広がるということをみなさんに知ってもらえて嬉しく思います。我々がどういった取り組みをしているのか知ってもらえることが何よりの喜びです。

まさか受賞できるとは思ってもいませんでした。こういったコンペに参加したことがなかったもので。運が良かったのか、賞を頂くことができました。

FAI International Drone Conference and Expo
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