Alphabet「Wing」、フィンランドで10分間のドローン配達トライアルを実施

2018-12-17 掲載

Alphabet(Google)傘下の独立ビジネスとして再スタートを切ったドローン配達サービスであるWingが、来年フィンランドでトライアルサービスを開始すると発表した。2019年春にスタートするこのサービスでは、首都ヘルシンキ圏内なら1.5キロ以下の荷物を最大10km先まで輸送してくれるとのこと。デリバリーの制限時間は10分で、トライアルとして無料体験できる。将来、正式にサービスが開始した際には料金が発生する予定だという。

すでにオーストリアで同様のトライアルサービスが開始されており、ブリトスからハードウェア、医薬品まで様々なものを運んでいるが、最終的にどういったものをドローンで運ぶのか、Wingはまだ決めてはいないという。代わりにウェブサイト上で配送できる品の例を紹介しており、食品や痛み止め剤、緊急時に必要なオムツやアイス・スクレーパーといったものが列挙されている。

■リーズナブルな価格でより早いデリバリーを

企業や一般消費者により安価で速いデリバリーを提供しているWingだが、自社のバッテリー内蔵ドローンは他の陸上交通手段に対して環境面でのアドバンテージがあるという。Wingによればフィンランドの温室効果ガスの12%は陸上輸送によって排出されているとのことで自社のデリバリーなら二酸化炭素排出量を従来の輸送手段の22分の1に抑えることができるとコメントしている。

Wing最大のライバルであるAmazonは、2016年から英国でデリバリーサービス「Prime Air」の実験を続けている。しかしながら、両社ともに英国の厳しい航空法を理由の一つにまだ大規模な実験には踏み出せていない。

米国でスターバックスの商品を配送するWingのサービスは数ヶ月で終了し、Amazonも2017年にロボティック・カンファレンスに日焼け止め剤を届けるパフォーマンスを行ってから音沙汰がなくなってしまった。

果たしてどこがドローン配達サービスを始めるのか?2019年は面白くなりそうだ。

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