PRODRONE、対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」にかける思いとは?[JapanDrone2019]

2019-03-11 掲載

PRODRONEは、対話型救助パッセンジャードローン「SUKUU(スクー)」を開発し「ジャパン・ドローン2019」に初出展を行う。いち早くパッセンジャードローン構想を打ち出して来た同社だが、今回満を時して新コセプトである対話型救助パッセンジャードローン「SUKUU」発表となった。

「SUKUU」は、これまでのコンセプトとは違う画期的な対話型救助用パッセンジャードローンとして今回「Japan Dronne 2019」初出展となる。

飛行時間15分で搭乗人員数1名(最大100kgのペイロード)、本体を折りたたむことで車両積載が可能となり搬送容易なるところもポイントだ。オートパイロットではなく、特別な訓練を受けた専任パイロットが安全な場所(現場車両内、又は本部内等)からFPVにて操縦し、救助活動を行う。

救助中、搭載のスピーカーとマイクから要救助者へ声をかけコミュニケーションをとりながらアプローチする。要救助者からの声や周囲の音を確認、会話しながら救助活動を行う機能も備えている。

今回の対話型救助パッセンジャードローンにかける思いを河野雅一社長は、以下のようにコメントしている。

8年前の今日、2011年3月11日に発生した東日本大震災で実に15,897名の尊い命が失われました。今なお、2533名の方々が行方不明とのことです。15,897名のうち、実に90%の方が津波で犠牲になられたということです。 皆、もっともっと生きたかったはずです。家族と一緒に過ごしたかったはずです。家族に「さよなら」の一言も言えずにこの世を去らねばならなかった。それを思うと本当に胸が締め付けられる思いです。

ある日、TVを見ていた時、実際に震災で津波に遭われた方から「あの津波の時、空に逃げることが出来たらどんなに沢山の人が助かっただろう…」という言葉を聞きました。何気ない一言でしたが、私には非常に大きく深く響く言葉でした。

そしてすぐに「もしかしたら我々ならそれが出来るかもしれない…」、「日本のドローンメーカーだからこそPRODRONEがやるべきことなのではないか…」そう思いました。

2017年9月に二重反転型の最初のパッセンジャードローンの構想を発表して以来、様々な検討を加えながら、この対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」が生まれました。日本は予期せぬ災害、遭難、洪水など想定外の災害が数多く起こります。

その際に地元警察、消防、自治体と協力し「SUKUU」を派遣し、コントロールステーション車が現場近くへ急行します。車内から「SUKUU」をコントロール、要救助者とパイロットがコミュニケーションしながら救助活動を行うものです。

実機のヘリコプターが行う救助と人が行う救助方法とは別の全く新しい選択肢の救助方法が、この「SUKUU」による救助です。

現在、日本でもまだ認められていませんが、将来的に人が乗るパッセンジャードローンは、世界中で当たり前の時代が来ると思います。我々のドローン開発技術も相当なスピードで進んでいます。

今世界でさかんに言われる都市間移動のためのパッセンジャードローンも十分可能性が高い分野だと思いますが、我々PRODRONEは、震災経験国のドローンメーカーとして、自分たちのもてる技術で全く新しいパッセンジャードローンの活用方法を考えていきたいと思います。

「日本のドローン技術で一人でも多くの命を救いたい…」その想いに賛同いただき、様々な方々のお力をお借りしながら3月11日のこの日に対話型救助用パッセンジャードローン「SUKUU」を発表することが出来たことに心から感謝申し上げます。

今回のSUKUUは、まさにPRODRONE社の思いが結実した形として現れている。2019年有人ドローンのソリューションやニーズはさらに高まるばかりだ。現在は法律上、有人機は航空機扱いとなりドローンとは言えない。このため、法規制の緩和や安全技術の確立などが前提とはなる。

2011年3月11日に起きた大震災を経験して来た我々日本人だからこそ、この日を忘れずに、日本発で対話型救助用パッセンジャードローン実現させてほしいと願うばかりである。なお、SUKUUは、現行の法規制の範囲内を前提に5月から試験飛行を開始する予定だという。

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