東京メトロ、非GPS環境下でのトンネル検査におけるドローンの運用を半蔵門線で開始

2020-02-13 掲載

東京地下鉄株式会社(以下:東京メトロ)は、株式会社ベイシスコンサルティング及び東京大学大学院情報学環ユビキタス情報社会基盤研究センターの協力のもと、非GPS環境下でのトンネル検査におけるドローンの運用を2020年2月6日から半蔵門線で開始した。また、本郷飛行機株式会社と共同で、自律飛行型ドローンの開発に着手するという。

トンネル検査におけるドローンの運用については、従来トンネル内において構造物の状態を確認する検査を目視にて行っていたが、今後その検査の一部にドローンを活用する。これにより、高い場所の構造物を従来の目視より効果的に確認できるほか、ドローンによる検査データの蓄積等により質の高いトンネル検査が可能になる。ドローンを活用する場所は、非GPS環境下かつ複雑な構造の地下鉄トンネル内であることから同社内でパイロットを育成し、共同製作したドローンを同社員が操縦。

自律飛行型ドローンの開発については、画像認識技術やAI技術を活用し、GPS電波の届かない地下空間において操縦者を必要としないドローンを飛行させることを目指すという。これと並行して、鉄道施設の点検検査の更なる効率化や巡回警備等への適用について検討していく。将来的にはドローンを飛ばすだけでなく、そこで取得されたデータを処理し業務に組み込むまでの研究開発にも取り組むとしている。

ドローンを活用したトンネル検査の概要
  • 実施期間:2020年2月6日(木)~
  • 実施場所:半蔵門線トンネル(1開口部、2立坑、3トンネル上部)



  • ドローン活用イメージ



  • ドローン仕様
自律飛行型ドローン開発の概要
  • 目的:非GPS環境下での自律飛行型ドローンの安全性・正確性の検証を行い、また各種点検検査や警備巡回等、多様な活用方法を検討し、業務の効率化
  • 本郷飛行機について:
    本郷飛行機が開発しているドローンは、高速画像処理技術による自律制御を用いた屋内/屋外飛行など、自動飛行の技術開発を中心に行っている。機体の最適な部品設計から運用システムまで幅広い技術開発領域に精通しており、トータルソリューションとしての開発が可能
  • 技術概要
    (1)高速画像処理技術
    地下空間ではGPS信号を受信することが出来ないため、機体から撮影した画像を処理することにより、壁や地面の特徴を抽出・追跡し、ドローンの姿勢変化や移動距離を計算する技術
    (2)衝突回避技術
    高速画像処理技術を用いることで、障害物の多い空間の状況を認識し、障害物との衝突を回避しながら、自ら飛行計画を設計することが出来る技術
東京メトロ