グレートバリアリーフ「レイン島」、ドローン撮影調査で産卵期のアオウミガメ64,000匹確認

2020-06-16 掲載
© Great Barrier Reef Foundation and Queensland Government
アオウミガメの産卵期、上陸を目指す64,000匹をドローン撮影で確認

クイーンズランド州政府はドローンを用いたアオウミガメの新しい個体数調査方法について発表した。

クイーンズランド州のグレートバリアリーフ最北端に位置するレイン島は、世界最大のアオウミガメの繁殖地。2020年6月、アオウミガメ保護に従事している研究者達は、ドローン撮影を用いたことにより、その個体数をより正確に調査することができたという。

© Christian Miller
産卵のため海から陸にあがるアオウミガメたち

アオウミガメの保護と研究を担う「レイン・アイランド・リカバリー・プロジェクト」は、2019年12月にドローンを用いて海面の様子を撮影。同映像では、島の周りに最大64,000匹のアオウミガメが、順番に産卵するため上陸を待っている様子が撮影されている。上記の調査結果について論文を発表した筆頭著者、クイーンズランド州環境科学省(DES)のアンドリュー・ダンスタン博士は次のようにコメントしている。

今まで研究者たちは、ウミガメの個体数調査を実施するのに様々な方法を試行してきた。「PLOS ONE誌」で6月5日に発表された新しい科学的研究により、ドローンが最も効率的な調査方法であることが判明した。

個体数調査方法では、アオウミガメが浜辺に巣を作っている際、アオウミガメの甲羅に無害かつ数日で洗い流される白い塗料でマークを付け、その後、塗装済のカメと未塗装のカメを数える。以前は、観測者は小さなボートに乗り、カウントを実施していたが、そのデータの精度が課題となっていた。今回初の試みであるドローン映像を活用したことにより、観測者のエラーを減らすことに寄与し、正確なデータを即座に保存することができたとしている。

「レイン・アイランド・リカバリー・プロジェクト」