「RJシリーズ」は、受信チップとアンテナ一体型のGNSSユニットで、付属のUSBケーブルでPCに接続し、簡単に各アプリでデータを確認することができる。通信状況が悪くRTK測位では厳しい環境下でも、単独測位での高精度な位置測位が期待される。ラインナップにはL1、L2対応の「RJF9P2」、L6を含む3周波対応の「RJFD9P-L6」と「RJCLAS-L6」がある。
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L6とは、日本のGNSS衛星「みちびき(QZSS)」が、現在位置を正確に求めるために発信している信号(センチメータ級測位補強情報)。このL6信号を受信することで、誤差数cmで測位を行える。2026年には、そのみちびきが現在の4機体制から7機体制となり、運用がより本格化するという。特に測量、情報化施工(建設機械を高精度に操作して施工する方法)や、IT農業(農機を高精度に操作して農地管理をする方法)などの分野で利用が広がっていくとみられている。
「RJF9P2」にはublox社製ZED-F9Pを内蔵。出力方式はUBX、NMEA、RTCMに対応。
「RJFD9P-L6」にはublox社製 ZED-F9P+ZED-D9Cを内蔵。出力方式はUBX、NMEA、RTCMに対応。
「RJCLAS-L6」にはSeptentrio社製mosaic-CLASを使用。出力方式はSeptentrio Binary Format、NMEA0183、Rinex2.x,、3.x、RTCM2.x、3.xに対応。内蔵のmicroSDカード(32GB)にデータを保存し、Rxtoolsによりそのデータを取り出すことも可能。



RJシリーズは日本で企画・開発・製造された製品である。LTE帯域(1.5GHz帯)周辺のノイズキャンセリング機能を搭載するなど、日本国内の電波利用状況を考慮した設計となっており、サイズも小型・軽量となっている。