IT関連及びデジタルコンテンツの人材養成スクール・大学・大学院を展開するデジタルハリウッド株式会社は、2015年に開校した「Digital Hollywood Robotics Academy」(デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー)において、今年で10回目となる「Drone Movie Contest 2025」を開催し、グランプリと各部門の受賞作品を発表した。
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同コンテストは、ドローンで撮影された映像作品を対象としたもので、「Japan Drone 2025」の企画の一つとして開催しました。イベント内でノミネート作品の上映および授賞式をおこない、多くの注目を集めました。
Drone Movie Contest 2025について
「Drone Movie Contest」は、2016年より続く、ドローン映像に特化した映像コンテストだ。
記念すべき第10回となる今回は、特別企画として「縦ショート動画部門」を新設した。同部門は、スマートフォンでの視聴を前提にした縦型動画(アスペクト比9:16)を対象とし、近年のドローン機体における縦動画撮影機能の進化を反映した新たな試みだ。
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応募要項は以下となっている。
審査対象条件
一般映像部門:
- ドローンで空撮した3分以内の映像作品
- 映像全体の50%以上がドローンによる撮影で構成されていること
- 撮影地および被写体の撮影許可が取得されており、一般公開が可能な作品
縦ショート動画部門:
- ドローンで空撮した15秒~60秒の縦型映像作品
- アスペクト比9:16で制作されていること
- 映像全体の50%以上がドローンによる撮影で構成されていること
審査基準
- JUIDAの安全ガイドラインに則った撮影がなされていること
- 映像作品としての芸術性、技術的先進性を評価対象とする(ジャンルは不問)
- 差別的表現や危険な撮影手法を含む作品は審査対象外
- 著作権および肖像権が適切に順守されていること
受賞作品の紹介
今回の審査では、一般映像部門から7作品がノミネートされ、うち1作品がグランプリを受賞、さらに2作品が審査員特別賞に選出された。縦ショート動画部門では2作品がノミネートされ、そのうち1作品がグランプリを受賞した。
以下、4つの受賞作品をご紹介します。
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一般映像部門
DroneMovieContest2025一般映像部門 グランプリ
「厳冬の果て、流氷のまち羅臼」
LOVE.PHANTOM 宮川 和之 様制作
DroneMovieContest2025 審査員特別賞 <ごっこ倶楽部賞>
「【ドローン撮影】イトーキ本社オフィスを飛行(2025ver.)」
株式会社イトーキ 様制作
DroneMovieContest2025 審査員特別賞 <SEKIDO賞>
「~四季が彩る安達太良山~福島」
ドローンリサーチ福島株式会社 武藤貴之 様制作
縦ショート動画部門
DroneMovieContest2025 縦ショート動画部門 グランプリ
「【ホームビデオ】妖精のもりへ」
矢尾板 亨 様制作
今回は記念すべき第10回ということもあり、非常にハイレベルな作品が多数寄せられた。
第1回が開催された2016年と比べても、機体の性能や操縦スキル、映像編集のクオリティが全体的に向上しており、応募いただいた一つ一つの作品からそのレベルの高さを強く感じるコンテストとなった。
また、今回は縦動画をはじめ、マイクロドローンやFPVドローンを用いた作品など、多彩な表現手法による映像も数多く集まった。今後も機体の進化とともに、さらに魅力的な映像が生まれていくことを期待している。
全ノミネート作品については公式サイトにて確認できる。
審査員紹介

志村 優
株式会社GOKKO 取締役COO/統括プロデューサー
10年以上美容師として美容室の経営を行いながら、エンジニアリングを学ぶ(リクルートエンジニアキャンプで最優秀賞、Ethereum x Dapps ハッカソン準優勝)異色の経歴を持つ。
その後株式会社GOKKOに参画。統括プロデューサーとして、脚本から撮影、編集まで200本以上のドラマ制作に携わり、2022年のTikTok Award受賞の立役者。脚本家としても、これまで50以上の作品を手がけており、2023年から始まった『毎日はにかむ僕たちは。』では平均再生数200万を超えるバズの生みの親。

柴田 芙美
DJI認定ストア 東京虎ノ門 マネージャー
アパレル業界大手ブランドでのセールスやマネージメントの経験を経て、DJI正規販売代理店としてドローンビジネスの最先端を支える株式会社セキドに入社。現在はセキドが運営するDJI認定ストア 東京虎ノ門のマネージャーとしてドローンやカメラ製品の販売に携わり、横浜で定期開催しているドローン無料操縦体験会のインストラクターとしても活動中。

猪川 トム
PRONEWS編集長/DRONE編集長
出版社、広告代理店、CM制作会社を経て、株式会社プロニュースに参加。映像専門Webマガジン『PRONEWS』編集長、ドローン専門Webマガジン『DRONE』編集長。日々国内外のドローンメーカーを取材し、イベントや展示会を駆け巡る。日本メディアとしてDJI本社を初紹介。ドローン元年である2015年から毎月一回は海外ドローン専用展示会を訪ねている。訪問国はアメリカ、ドバイ、イギリス、オランダなど10カ国以上に及ぶ。

田口 厚
株式会社ORSO Dron é motion事業部 部長
デジタルハリウッドロボティクスアカデミー主幹講師
株式会社ORSO Dron é motion事業部 部長
デジタルハリウッドロボティクスアカデミー主幹講師
1998年~IT教育関連NPOを立上げ、年間60以上の小学校現場における「総合的な学習」の創造的な学習支援や美術館・科学館等にてワークショップを開催。その後、「ドローン×地方創生」をテーマに観光集客の向上を目的とした空撮動画制作を行う株式会社Dron é motion(ドローンエモーション)設立。
各地自治体や観光地のPR動画コンテンツ制作の傍ら、JUIDA認定スクール講師や、企業研修、eラーニング等の講師としても活動しているほか、ドローン専門メディア「DRONE.jp」等のメディアでレポートや執筆活動もしている。2025年2月には株式会社ORSOにJOINし、Dron é motion事業部として事業を行っている。

岩田 拡也一
般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA) 常務理事
国立研究開発法人産業技術総合研究所 主任研究員。
1998年通商産業省工業技術院電子技術総合研究所に入所。第16回電子材料シンポジウムEMS賞受賞、第12回応用物理学会講演奨励賞受賞。白色LED開発にてゼロから1兆円産業に成長する過程を経験。半導体製造装置開発からロボット技術に目覚め、2004年に独立行政法人産業技術総合研究所知能システム研究部門に移籍、無人航空機の研究開発をスタート。2007年日本機械学会交通・物流部門優秀講演表彰を受賞。2008年に経済産業省製造産業局産業機械課にてロボット政策に従事。2009年以降「NIIGATA SKY PROJECT」の無人航空機開発を立ち上げる。