Amazon Prime Air、Intel、AirMapから見えてくるドローンの未来 [InterDrone2016]

2016-09-14 掲載

InterDrone初日、ドローンは新興産業の一翼をどのように担うかというテーマで、Amazon・Intel・AirMapの3社によるKeynoteが行われた。

AmazonのPaul Misener氏は、ドローンデリバリーサービス「Amazon Prime Air」について述べた。同サービスは、ドローンを使い30分以内に、5ポンド以下の荷物を安全にお客様のもとへ届けるように設計された、未来のデリバリーシステムだ。このPrime Airの考え方は、車での配達やお店での受け取りよりも、お客様に荷物をより早く届けることが実現するとしている。Misener氏は、同サービスがお客様にとって配送オプションの一つになるだけでなく、車を使った配達より環境に配慮されているとも述べている。

近年アメリカは、規制によりAmazon Prime Airを禁止してきたが、他の国での運用に関してまで口出しをすることは不可能であった。Amazonは開発センターをイギリス、オーストリア、イスラエルに所有している。さらに、同社はイギリスとのパートナーシップを発表し、Amazon Prime Airのテストを行っている。

一方IntelのAnil Nanduri氏は、同社のこれまでの経験と、テクノロジーがいかにドローンとマッチしているかについて明らかにした。同社はすでにプロセッサー、モデム、ワイヤレステクノロジー、プラットフォームストレージ、クラウドストレージ、データセンターストレージを供給している。これらはドローンビジネスにおいて非常に有利な材料となる。さらにIntelはRealSenseテクノロジーを提供しており、これによりドローンに視覚情報を与えてくれる。

我々はドローンを空飛ぶコンピューターとして考えています。

と、Nanduri氏は話した。

interdrone2016_04

これらの鍵となる要素を持ちながら、IntelはYuneecともパートナシップを結んでいる。代表的なドローン「Typhoon H」は、飛行中の障害物を避けたり、障害物による飛行経路の変更が可能だ。また最近では、開発者のためのIntel Aero platform、ドローン飛行のためのIntel Aero Ready、建設や調査、農業のためのIntel AscTec Falcon 8をリリースしている。さらに、自律飛行ドローンや有人飛行ドローン、一人のパイロットで複数のドローンを操作する技術などの開発に注力している。

tyhoon 会場に展示されたTyphoon H

これらを踏まえて「AmazonやIntelや他の先行しているドローン企業に追いつくためには、テクノロジーについて考え方を変えてなければならない」と話すのは、AirMapの共同創設者Gregory McNeal氏だ。AirMapはドローンよる航空管理ソリューションを手がける会社だ。McNeal氏は次のようにコメントしている。

McNeal氏:ドローンはまさに未来の航空機だ。我々はまだやれることの表面的な部分をやっているだけに過ぎない。ドローンを航空産業の進化と考えるのではなく、革命だと考えるべきだ業界を前に進めていくためには自律飛行のような無人オペレーションのテクノロジーを開発していく必要がある。

ドローンはもはや航空技術の延長ではなく、IoTやAI、ブロックチェーン、AR、3Dテクノロジーの変形としてみるべきだ。ドローンは究極の横断型プラットフォームだ。我々は考え方を変えない限り、ドローンの持つ等身大の経済的機能を理解することはできないだろう。

関連する記事

アマゾン、ドローン配送サービスインまもなく。Prime Airドローン機体新デザインも発表

Image Via JORDAN STEAD / Amazon ラスベガスで開催中のAmazon主催のre:MARS会議(機械学習、自動化、ロボット工学、宇宙などのカンファ... 続きを読む

Intel、ドローンでニューヨークの風物詩The rockettes christmas spectacular 2018に参加

マディソン・スクエア・ガーデン・カンパニーは、年末の風物詩Chase社提供のthe rockettes christmas spectacular 2018のクリエイティブチームに... 続きを読む

Yuneec、Mantis Qお披露目へ。復活の狼煙をあげられるのか?[InterDrone2018]

中国のドローンメーカーYuneecはコンシューマ市場向けの最新モデルをひっそりと発表した。スペックに目を通しての第一印象は、この小さなドローンがMavic AirやParrot A... 続きを読む

Doosan、水素エンジンでユニットでドローンを開発[InterDrone2018]

例年そのブースの大きさや場所でその企業やトレンドの勢いを推し量ることができる。InterDrone2018で最大級のコマ数を誇り最も好位置にブースを構えていたのが韓国のDoosan... 続きを読む

ELECTRAFLY、パッセンジャードローンで世界を目指す[InterDrone2018]

この筐体デザインだと搭乗するのにいささか不安が… 今年初お目見えとなったアメリカ・ユタ州ソルトレイクに拠点を持つエクレクトラフライ(ELECTRAFLY)は、巨大なパッセンジャー... 続きを読む