人を乗せて運ぶ人命救助ドローン「THE CROSSBOW」初期プロトタイプを展示 [CES2018]

2018-01-12 掲載
MAROON VAULT社 REALUBIT CEO

これまでにも”レスキュー・ドローン”を自称するものはたくさんあったが、ほとんどが溺れている人に浮輪を届けたり、救急車両では時間がかかる場所へ医薬品などを届けるというものだった。CESで展示されていたTHE CROSSBOWは、人を乗せて救助することを目的に開発された本当の意味でのレスキュー・ドローンだといえそうだ。

開発を手掛けたHECTOR REALUBIT氏はプロダクトデザイン集団MAROON VAULT社のCEOでもあり、THE CROSSBOWのアイデアから設計、デザイン、製造までを自ら担当している。昨年から製作にとりかかり、CESの前日には人を乗せていない状態ではあるが、ドローンを飛ばすことに成功している。その様子を撮影した動画もブースで公開されていた。

THE CROSSBOWを開発した経緯についてREALUBIT氏はこう語っている。

私はLos Angelesで活動しているのですが、海で水難事故がおこるのをしばしば目撃します。誰かが溺れている時にセーフガードが救助に向かうのが難しい場合もあり、そこで人を乗せて救助できるドローンを考えました。

THE CROSSBOWは他にも救助のための道具を乗せることもできますし、誰かが乗って救助に向かうこともできるようにすることも検討しています。つまり、大きな重量に耐えながらも安定して飛べるドローンの開発を目指しています。

当面は海での救助活動を目的としているため、シート部分にチューブが使われていたり、ペイロードにあたる部分はプラスチックのコンテナを置いて防水状態にしている。REALUBIT 氏にとってドローン開発は初めての挑戦だが、CESまでに実際に飛ばすことができたことで開発には自信を持てたとという。将来的にはあらゆる災害を対象とした機体を開発したいとも話していた。

CESにはTHE CROSSBOWのアイデア実現する資金集めのために出展しており、今後はクラウドファウンディングの利用も検討しているとのこと。人を乗せて飛べるドローンはすでにいくつも開発されており、実現の可能性はある。取材中も関心を持った人たちが熱心に話し込んでおり、来年のCESではさらに進化したプロトタイプが発表されるかもしれない。

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