日本人技術者が参加するイスラエル空飛ぶ自動車「ASKA」プロジェクト [CES2020]

2020-01-16 掲載

自動車から飛行機の翼が伸びて空を飛ぶ。“空飛ぶ自動車”という単語を耳にした時に自然と思い浮かぶカタチをそのままデザインしたeVTOL Vehicle「ASKA」がCESのエウレカパーク内にあるイスラエルブースで紹介されていた。「ASKA」という名前を聞いてわかるように、イスラエル製の空飛ぶ自動車は日本の鳥から名付けられている。その理由は、プロジェクトに日本人技術者が参加しているためで、デザインにも日本のアニメや特撮が強く影響している印象がある。

エウレカパークのイスラエルブースにひっそり展示されていた「ASKA」

デモ動画によると「ASKA」が空を飛ぶための大きな翼は屋根の上に折り畳んで格納でき、翼とエンジンを含めて通常の自動車サイズに収まる範囲内に設計することで、空から陸への移動をスムーズにする。車体のフロントから後部も含め、ハイブリッドエンジンを搭載した14のダクト付ファンが備わっており、一部のダクトは方向が変わるようにすることで垂直離陸した後に水平飛行が可能になる。

他のエアモビリティのように専用ポートを必要とせず最低で20×20メートルのスペースがあれば、路上からそのまま空へ飛び立てることから、パイロットは不要で、ドライバーは自動で空を飛ぶシステムの開発を目指している。屋根の上に折り畳んだ状態で格納された翼を横に拡げ、陸と空の両方で使用できる。最大乗車人数は3人でバッテリーは充電式、最高時速150マイル(約時速240キロ)。どのように変形するのかはこちらの動画を見てもらうとわかりやすいだろう。

会場で聞いた話によると、空飛ぶ自動車を個人オーナーが自分が乗るためだけに購入するのはまだしばらく難しいため、最初は所有権を共有するまたはサブスクリプションで利用する形で販売予定とのこと。都市部を快適にコストを抑えつつドアツードアの移動をするためのアーバンエアモビリティ(UAM)サービスに利用しやすいような仕様も検討しており、交通サービスや運送を手掛ける企業への販売も視野に入れている。

ただし、実用化されるにはまだしばらく時間がかかるということで、今回はASKAのナビゲーションにも利用される予定の飛行機の位置をセンシングする技術が展示されていた。CESの公式レポートでは何分の1サイズのスケールモデルも展示されていたようだが、残念ながらそちらを見ることはできなかった。

会場では現在開発中のシステムのデモを紹介していた

今年のCESはBallやHYUNDAIがエアモビリティサービスへの本格的な参入を発表しており、空飛ぶ自動車が登場してもおかしくない状況になってきた。来年にはさらに実用化に近付いた「ASKA」がCESで展示されることを期待したい。

ASKA/NFT,Inc.
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