アイザワ、コンクリート補修ドローン?「ペイロード10kg・飛行時間1時間」ハイブリッド型が爆誕! [Japan Drone 2020]

2020-10-02 掲載

AIZAWA Aerospatiale(以下:アイザワ)が展示したハイブリッド電力搭載システムドローンは、エンジンで発電してモーターを駆動する用途特化型の大型機体だ。もともと、インフラ点検とその後工程となる補修剤の吹きかけまでを自動で行うことを目指し、米MIT系テックベンチャーTop Flight Technologies社と共同開発された。

ハイオクガソリンと2ストオイルの混合油を燃料とする水平対向2気筒2ストロークエンジンで発電し、常にバッテリー残量をチェックしながら軽量バッテリーに蓄電し電力供給することで飛行する。

特長は、「燃料が満タンの状態で、10kgのペイロードを搭載し約1時間飛行できる」という点。しかし強みはこれだけではない。バッテリー交換や充電の必要がないため、給油すればまたすぐに飛び立てる「作業の連続性」こそ最大の強みだそう。

給油は、燃料タンクを機体から取り外すことなくキャップを開ければすぐに補充可能。将来的には、点検・補修のミッションに加え給油も全自動で行いたいとのことで、自動給油装置も開発中。そのコンセプトがこちらの模型だ。

機体が着陸すると、ポートごと内部にスライド移動し、給油してまた飛び立つという構想だ。燃料タンクキャップは自動開閉式を開発したいと意気込む。

用途が極めて明確だが、それもそのはず。アイザワの社名は「會澤高圧コンクリート」。コンクリート材料の3Dプリンティングや、微生物の力でクラック(ひび割れ)を修復する自己治癒コンクリートなど、さまざまな先進的取り組みを行っている。ドローンを活用した点検から補修までのインフラ管理を一気通貫で行えるような機体が市場になかったため、自社開発に踏み切ったのだ。

現状の機体では、吹き付けなどの作業はまだ行えないが、同社の構想に賛同する声は多く、具体的には田んぼ横のコンクリート製水路の水漏れ対策として導入を検討したいとのニーズも上がっているそうだ。

AIZAWA

関連する記事

エアロセンス、洗練されたVTOL型ドローンを販売開始 [Japan Drone 2020]

先日、新型VTOL型ドローン「エアロボウィング」を発表したエアロセンス株式会社はもちろんエアロボウィングをメインで展示、有線給電ドローン「エアロボオンエア」も吊り下げられていた。 ... 続きを読む

中日本ハイウェイ・エンジニアリング、構造物点検システムを展示 [Japan Drone 2020]

中日本ハイウェイ・エンジニアリング東京株式会社は2017年からマルチコプターを用いた構造物点検システムを継続的に展示しており、その機体「SUIMUS」シリーズも年々進化を重ねている... 続きを読む

日本海洋、水中ドローンや有線給電ドローン、固定翼機など幅広く展示 [Japan Drone 2020]

無人航空機や関連システム、水中無人機システムや潜水機器の輸入販売を行う日本海洋株式会社は、幅広いラインナップの機体を展示した。 特に来場者の目を引いていたのが、Blu... 続きを読む

エアロジーラボ、純国産ハイブリッドドローンのお披露目に行列 [Japan Drone 2020]

ハイブリッド型ドローンの展示が目立ったJapan Drone 2020。なかでも多くの来場者が絶えず訪れていたのが、株式会社エアロジーラボのブースだ。エアロジーラボは、岡山県和気町... 続きを読む

スペースエンターテインメントラボラトリー、航続時間1.5時間「飛行艇ドローン」が登場 [Japan Drone 2020]

航空宇宙技術をコアとしたテクノロジーカンパニー、株式会社スペースエンターテインメントラボラトリーが展示したのは、なんと機体全体をまるごと水で洗い流すことができる「飛行艇ドローン」だ... 続きを読む