東京に拠点を置くドローンメーカー・Soradynamicsは小型の産業用ドローン2種類を出展した。
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オレンジ色のボディが目を引く「Hayate 2」は2025年6月から発売を開始したモデルで、国産ドローンを謳う。8K撮影と光学10倍、デジタルハイブリッドならば160倍ズームも可能な高性能カメラを登載する。IP45に対応しているため、多少の雨でも飛行に問題ない。中国製ドローンの使用に慎重な電力や高速道路、鉄道といったインフラの保守点検を担う事業者や、警察、消防、自治体への導入を目指している。

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白いボディカラーの「隼」は防衛装備品として18機の導入が決まっている機体だ。一般発売の予定は未定だが、ジャパン・ドローンに訪れる人々にその存在を周知するために展示しているという。注力した部分はセキュリティ対策。通信やカメラ、IMUや各種センサーに至るまで、使用する部品すべてに中国製のものを使用しないことで、アメリカの国防に関する法律「NDAA」に対応。安全性が高い暗号方式である「AES256」を採用し、セキュアな設計を実現している。

標準で装備されているカメラは「マーリンアイ21 Gen2」というモデルで、静止画2000万画素、128倍ズームに対応する。赤外線カメラも併設しており、監視や偵察といった用途で活用できる。

現状、防衛装備庁が装備品として選べるドローンは非常に限られている。その状況において、隼は新たな選択肢として存在感を高めていきそうだ。