まずCHCNAVから紹介しよう。同社は中国・上海に本社を置き140か国以上で取引を行うグローバル企業。「3Dモバイルマッピング」を掲げ、2016年に航空測量用機器をリリース。2019年にはドローンにも搭載可能なレーザーを発表した。そして2025年からドローン販売を開始し、市場に送り出したのがX500だ。同機は今後日本の産業機市場に本格参入を目指しており、TPホールディングスやamuse oneselfのブースでも紹介されている姿が確認できた。
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X500はクワッドコプタータイプの回転翼機。背の高い直方体のボディに4つのアームとスキッド(脚部)が伸びるスタイルは、いかにも産業機然としている。最大ペイロードは5kg、ペイロードがない場合の飛行時間も58分となっており、産業機としては十分なスペックを持つ。内蔵ビジュアルSLAMと障害物検知ミリ波レーダーを搭載し、安全性も確保している。担当者いわく「DJIの機体やソフトウェアに慣れていれば、問題なく使える」という。

ペイロードの種類も充実。CHCNAVの独自技術である「傾斜プリズム」を搭載したLiDAR「AA15」は150m先から15mmのリニア精度を実現する。また航空写真測量カメラ「C504」はフルサイズCMOSセンサー・45MP画素の有効画素数を持つ一眼タイプ。このほかにもスピーカーなどのペイロードが用意され、最大3つまで接続が可能だ。

産業機でもDJI一択という風潮が強まるなか、X500がどのように存在感を示すかに注目しよう。