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コラム古賀心太郎

[古賀心太郎のドローンカルチャー原論]Vol.08 映画の中のドローン達

2020年11月26日
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テーマとしてのドローン

テクノロジーというものは、昔から映画の中でテーマとしてよく取り上げられてきました。ロボット、AI、クローン技術、管理社会etc…、SFを中心に、多くの映画の題材としてスクリーンに映し出されてきましたが、そのほとんどは、未知の技術が生み出す弊害や混乱への警鐘、または社会的・政治的問題のメタファーとして表現され、ディストピア的な作品が目立つような気がします。

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Contents
テーマとしてのドローン無人機操縦者の憂鬱DJI Phantomがホラーにドローン技術について改めて考える

ドローンは近年急速に社会に拡がりつつあるテクノロジーですが、このドローンを題材とした映画もいくつか存在します。しかし、作品の多くは、僕たちが日常の業務の中で使っている民生機についてではなく、軍用の偵察・攻撃ドローンについて描いたものです。

これらの映画を観てみると、テーマは非常に重く、倫理感と人間性を問われるものばかりなのですが、民生機のマルチコプター型しか操縦していない自分にとっては、まったく違う世界の話ではあるものの、劇中に登場するパイロットたちに思わず感情移入してしまい、その問題を深く考えさせられます。

ドローン×カルチャーがテーマのこの連載。今回は、映画の中のドローンについて取り上げたいと思います。

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※極力、ネタバレを含まないようにするつもりですが、作品のストーリーに一部言及していることはご容赦ください。また、今回紹介する作品の多くは、ミサイルによる爆撃など、ショッキングな映像がいくつか登場しますので、鑑賞の際にはご注意ください

無人機操縦者の憂鬱

バラク・オバマ前アメリカ大統領は、2009年から2017年の任期中、軍用ドローンの運用を強化し、数多くの無人機による攻撃を遂行してきたと言います。アメリカ国内の基地にいながら、遥か遠い異国の上空でドローンを飛行させ、偵察や爆撃を行うパイロットたち。彼らは毎日、“戦場”での仕事を終えると、スーパーマーケットで買い物をして自家用車で自宅に帰り、家族との時間を過ごすという生活を送ります。

自分の体は危険にまったく晒されていませんが、日常の中で繰り返されるこの極端な変化や、任務における様々なストレスが要因で、軍のドローン操縦士の多くが、心的外傷後ストレス障害(PTSD)などの精神疾患に悩まされていると言われています。

2014年公開の「ドローン・オブ・ウォー(原題:Good Kill)」は、冒頭、次のような文章から始まります。

2001年の9.11以降、米軍は対テロ戦争の攻撃型無人機を使用。これは、“標的殺人”が最も激化した2010年の物語であり、事実に基づいている。

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主人公は、かつては戦闘機に乗って大空を飛び回った空軍パイロットでしたが、現在はドローン操縦士として、狭い部屋の中でドローンによるミッションを繰り返しています。戦闘機に乗せてもらえない劣等感や敗北感。危険のない“戦闘”に身を置く実感の無さ。そして、任務の極秘性から、家族に仕事について一切話すこともできない苦しさ。彼は、次第に酒に溺れ、精神のバランスを崩していきます。

作品全体を覆う、皮膚にまとわりつくような鈍い閉塞感。ドローンによる爆撃は、操縦者にとって物理的な危険はなくとも、精神的なリスクが非常に大きいものだということを、この映画を通して体感してしまいます。

「アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場(原題:Eye in the Sky)」は、ケニアのナイロビを舞台とした、大規模な作戦の一部始終を描いた映画です。イギリスとアメリカ国籍を持つ標的が現れるという情報を基に、イギリス軍、アメリカ軍、そして両国首脳やドローン操縦士たちが、場面場面で様々な選択を迫られます。

この作品の最も大きなテーマは、「付随的損害」と呼ばれる、爆撃による巻き添えについてです。ドローンによる爆撃は、市街地の中や人家に対して遂行されることが少なくないと言います。ターゲットの家族や街中の人々、こうした標的ではない非戦闘員が巻き込まれ、死亡するリスクが常に付きまといます。

この物語では、あるひとりの少女の命を救うのか、それとも彼女を犠牲にして今まさに起ころうとしている自爆テロを防ぐのかという、究極の選択を迫られるのですが、劇中ではその判断がたらい回しにされ、また倫理的、政治的、国際法的に正当性があるのかという問題に直面します。

実際の軍事作戦では、民間人ひとりの命に、ここまでドラマティックにこだわるのかどうかやや疑問ですし、登場人物はどれも個性が立っており、エンターテインメントとして昇華されている作品ではありますが、ドローンによる爆撃の問題の本質を浮き彫りにしている映画だと強く感じます。

「ドローン・オブ・クライム(原題:DRONE)」は、「付随的損害」が招く悲しみの連鎖を描いた作品です。CIAから委託され、極秘任務を遂行するドローン操縦士である主人公は、父親の死や家族との関係性について、プライベートで深い悩みを抱えています。そんな中、彼の家を訪れたパキスタン人イミル。初めはとても紳士的だった彼と話をしていくうちに、彼の妻と娘がドローンによる空爆の巻き添えとなって亡くなっている事実を告げられます。

作品全体を通して感じる不穏で重苦しい空気、イミルがなぜこの家を訪れたのかが明らかになるにつれて、少しずつ高まっていく緊張感。ドローン空爆決行の判断においては、標的が今後起こすであろうテロ行為を食い止めるために、多少の犠牲はやむを得ないと考えるのかもしれませんが、どんな正論を掲げようとも、「付随的損害」というワードが意味するものは、血の通った名前ある人間の犠牲であるということを、この作品は激しく突きつけてきます。

アメリカ空軍が行うドローンによる空爆自体、その正当性に議論の余地がありますが、僕は専門家ではないので議論は他に譲ります。しかし、紹介したどの作品も、正義とは何か、正しいこととは何か、それを自分の頭で必死に考えろと、そんなメッセージを投げかけてくれている気がします。

DJI Phantomがホラーに

ドローンがテーマの映画は、どれも重くて暗いものばかりなので、少しお口直しを。

僕たちに馴染みのある、マルチコプターを題材にした映画はないのかな?と探していたら…、ありました。これが、まさかのホラー映画「DRONE/ドローン(原題:DRONE)」です。ビーバーがゾンビになって人を襲うという超B級ホラー「ゾンビーバー」のジョーダン・ルービンが監督しただけあって、なんともまぁバカバカしくておもしろい(褒めてます)。

連続殺人犯の魂が、なんとDJI Phantom 3に憑依してしまうというキテレツな設定で、僕たちがよく見慣れたあの小型クワッドコプターが人を殺しまくるというストーリーなのですが、Phantomのあの白いフォルムってなんとも可愛らしいし、ドローンが意思を持って動いているといくら言われても、どうしてもその裏側にいる操縦者の悪戦苦闘した姿を想像してしまい、これがまったく怖くないのです(笑)。

ネタバレになるので詳しくは言えませんが、最後にこのPhantomが「まさか…?」な変身を披露するのですが、DJIユーザーのみなさま、機会があればぜひみんなで集まって鑑賞会を開いてみてください。大ウケすること間違いないと思います。僕はあまりホラーが得意な方ではないのですが、ゾンビーバーの監督らしく、もはやコメディとして評価される作品だと思います。

ドローン技術について改めて考える

どの映画の中にも、空撮ドローンによるカットが多用されています。標的を監視する軍用ドローン目線の俯瞰カットだけでなく、「アイ・イン・ザ・スカイ」のオープニングは長回しの素晴らしい空撮シーンから始まりますし、「ドローン・オブ・クライム」で映し出された、パキスタンの街並みを空から見下ろす映像は本当に美しいものでした。

固定翼、回転翼、VTOL…、飛行形態は様々ありますが、無人航空機というテクノロジー自体、軍事技術を応用したものです。陳腐な言い方ですが、道具は使い方次第であり、人を殺すこともできれば、救うこともできる訳で、僕はドローンを操縦して映像を撮り、またドローンを応用して様々な業務を改善する仕事にとても誇りを持っているし、未来への可能性を持っています。

軍用ドローンの操縦士たちが直面する問題とは、規模も内容も異なるものの、僕たち民間のドローンの仕事においても、根本的に問われることは同じなのではないかと思います。そのフライトは本当に最適なのか。その方法で飛行させる安全対策は妥当なのか。法的な正当性はあるのか。僕たちはひとつひとつのフライトごとに、これらの問いに真摯に答えなければなりません。

それぞれの映画を通じて、ドローンパイロットとしての、心構えを改めて確かめることができた気がします。

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