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コラム小林啓倫

Vol.51 配送用ドローンが促す環境の進化[小林啓倫のドローン最前線]

2022年1月14日
小林啓倫のドローン最前線
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普及が遅れるドローン配送

米アマゾンがドローンを配送に使用するという大胆な計画を打ち出したのは、今からおよそ8年前、2013年12月のことだ。それから長い年月が経過し、アマゾン以外にもさまざまな大手企業がドローン配送の実現に取り組んでいるが、いまだに私たちの注文した品は人間の配送員が届けてくれている。

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Contents
普及が遅れるドローン配送ドローン配送を後押しする「未来の郵便受け」

もちろん実証実験や地域・品種限定でのドローン配送(アフリカでの医療品の配送や離島への手紙の配送など)は少しずつ成功を収めるようになってきているので、まったく実現されていないというのは語弊がある。ただアマゾンは2013年の計画発表当初、「早ければ2015年にドローン配送をスタートさせる」と言っていただけに、期待外れになっていることは否めない。

ドローンを使って「30分配送」を実現するというビジョンを描いていたアマゾン(2015年の動画)

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ドローン配送の普及を阻んでいるのは、技術的な要因だけではない。単にドローンに荷物を載せて飛ばせば良いのであれば話は単純だが、社会的、制度的な理由がそれを複雑にしている。規制ひとつ取っても、ご存知の通り目視外飛行には各国で厳しいルールが設けられており、完全に自律型のドローンが市街地を飛ぶというのは、現時点では不可能に近い。日本では2021年3月に、国土交通省から「ドローンを活用した荷物等配送に関するガイドライン」が発表されたが、ようやく本格的なルール整備が始まったところと言えるだろう。

さらにドローンを、現在の個別住宅への宅配サービスと似たような形で使うのであれば、市街地における騒音やプライバシーへの配慮といった問題にも取り組まなければならない。それはたとえば、自動車が一般社会に普及し始めた頃にさまざまな課題が生まれたように、ドローン配送に限られた話ではない。新しい技術を日常生活で手軽に利用できるものにするためには、さまざまな「環境整備」に取り組む必要があるのだ。

そうした「環境」のひとつが、ドローン配送の際に受け取りをどうするかという問題である。人間であれば、配達先の状況に臨機応変に対応できる。たとえば住民が住宅内にいるのに、何らかの理由で出られない場合には、許可を得た上で「置き配」に切り替えるといった具合だ。しかし配送用ドローンにもそこまでの対応を求めるのであれば、さらに高度なAIが開発されるのを待たなければならなくなってしまう。そこで登場しているのが、ドローンだけでなく、荷物を受け取る「郵便受け」の側も進化させようという発想だ。

ドローン配送を後押しする「未来の郵便受け」

それに取り組んでいる企業のひとつが、米国のDroneDekである。彼らは「未来の郵便受け(Mailbox of the Future)」というキャッチフレーズの製品を開発しているのだが、いったいどのようなものか、公式の紹介動画を見てみよう。

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DroneDek社のドローン配送用郵便受け"Smart Mailbox"

一見すると、街頭やオフィスに設置されているような大型のゴミ箱のようだが、当然ながらさまざまな仕掛けが組み込まれている。まずこの装置にはGPSが組み込まれており、自身が設置されている場所を特定する。その情報を通信して、ドローンが正確な地点に到着しやすくするわけだ。また配送された物品が不審者に盗まれてしまうことのないよう、各種セキュリティ対策も施されている。

ドローンが上空に到着したことを認識すると、この郵便受けは自動で上部の蓋を開き、吊り下げられてくる配送物を受け取る。そして内部に保管された品物をスキャンし、QRコードを読み取って、受け取りが完了したことを承認する。さらに冷蔵機能と紫外線による殺菌機能も装備されており、生鮮品や冷凍食品、あるいは温度管理が重要な医薬品(今ならワクチンが念頭に浮かぶだろう)も受け取れるという徹底ぶりだ。

またスキャンの際には、中に爆発物が無いかもチェックするようになっている。もちろん危険な物品が検知されれば、自動で通報も行うようになっている。

ドローンが物品を届ける先にこうしたスマート郵便受けが設置されていれば、ドローン側の負担をかなり軽くすることができる。配送地点に到着した際に、人間が受け取るかどうか、あるいは盗難の可能性を排除して安全な場所に物品を置けるかといった配慮をしなくて良くなる。もちろん郵便受けの側を進化させるという発想にも短所はあり、そもそもすべての郵便受けがスマート化されるまで長い時間が必要になる。しかし重要なのは、ドローン配送の実現に向け、ドローン側ではなく環境側で負担できる課題は無いかと考えることだ。そうした検討を繰り返すことで、自動車だけでなくガソリンスタンドや駐車場などが組み合わされて実現している現代のクルマ社会のように、最適化されたドローン配送の仕組みが誕生するだろう。

同社の説明によれば、「郵便受けは最初に発明された1858年以降、根本的な改良が加えられたことはない」そうだ。ドローン配送に関して、他にも長らく見落とされている要素があるに違いない。

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TAGGED: 小林啓倫, 小林啓倫のドローン最前線
kumagai 2022年1月14日
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