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オープンソースで汎用性広がる水中ドローン

オープンソースで汎用性広がる水中ドローン

OpenROVが4年間、水中無人偵察機を設計・開発し、蓄積したスキルすべてを詰め込んで生まれた、水中ドローン「Trident(トライデント)」を紹介する。OpenROVは海洋探検関連の技術開発コミュニティでもあり、また教育・探査用として開発されたオープンソースベースの水中ロボット名でもある。

トライデントは、OpenROVコミュニティに参加している世界中の開発者の協力のもと、カリフォルニア・バークレーに編成したR&Dチームが製品化を進めている。ROV(遠隔操作ビークル)とAUV(自律型無人潜水機)の汎用性と制御性を持ち、コドラートな狭い範囲でもトランセクトによるストレート測線でも細やかな操作を行えるという。独自のオフセットスラスタにより、水の中をまるで飛ぶように迅速にスムーズに動作する。

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トップスピードは2m/sまで。操縦時間は一回のフルチャージで3時間。フロントにLEDライトを実装し暗い水中の操作と映像収録を助ける。操作および映像データ(HD)はトライデントに接続されている中性浮力テザー経由で水上のブイへ転送される。ブイから操縦者まではWi-Fi経由で伝送する。このテザーの長さは25メートルのものが標準として用意されているが、延長すれば水深100メートルまで到達することも可能だという。

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ボディサイズは長さ40cm、幅20cm。洗練されたフォームファクタを持ち、ROVのオフセンター垂直スラスタにより、即座に傾けられ、さらに従来のROVのように低速中でのホバーや水平を保ったままの沈淪が可能

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トライデントのソフトウェアはオープンソースプロジェクトで展開されている。ラップトップやタブレットなどのモバイルデバイス上のブラウザから直観的に遠隔操作できるように、HTML5/webRTCからWebVR/WebGLへ最新のインターネット標準技術を採用している。

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海洋探検といったニッチな世界だけでなく、アンカーラインの点検や魚の生態観察など、気軽に使えるツールとしてアピールする

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カリフォルニア州サンフランシスコのベイ水族館にて

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写真測量ソフトウェアを使用して、海底の3Dモデルを作成し作業領域を視覚化することも可能

キックスターターで9月から資金調達を開始し、599ドルと799ドルのプリオーダー400台分は既に完売されている。手元にトライデントが届くのは来年の10月~11月の予定。

(山下香欧)

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