Prodroneの農業用ドローンヘリ「Tasketto」発売。ガソリンエンジン駆動で作業が効率的に [Japan Drone 2025]

あわせてProdroneは、キリックスグループへの第三者割当増資を実施した。

田助人（Tasketto）は、Prodroneが災害・防衛などの過酷なシーンでの活用を目的に開発した産業用ドローン「Prodrone GT-M」をベースに、日本の農業環境に最適化するために開発された機体だ。

国内のドローン市場ではバッテリー駆動型が主流となっている中、充電の手間やバッテリーの劣化、充電器導入コストの高騰といった課題が顕在化している。こうした課題に対し、「田助人（Tasketto）」はガソリンエンジン駆動を採用することで、継続的な作業を可能にし、燃料補給による迅速な作業再開を実現するとしている。

また、日本の農業における車両による移動の多さや限られた積載スペースを考慮し、一人で運搬できる軽量性（機体重量 7.5kg）と乗用車や軽貨物車に積載可能なコンパクトさ（プロペラ折りたたみ時全長 1,570mm）を追求した。これにより、複数の圃場を移動しながら作業を行う日本の農家にとって、極めて利便性の高い一台となっているという。最大8リットルの農薬を積載可能で、8倍希釈の農薬であれば1回の飛行で1haの散布が可能である。

Prodroneがこれまで培ってきた産業用ドローンの開発技術とノウハウを田助人（Tasketto）に投入し、キリックスリースが持つ販売力をもって事業展開することにより、同機が日本の農業の生産性向上と持続可能な農業の実現に貢献できると確信しているとする。

株式会社Prodrone代表取締役社長の戸谷俊介氏は、次のようにコメントしている。

田助人（Tasketto）主な特長

• ガソリンエンジン駆動による高い実用性：バッテリー充電の手間や時間のムダ、性能低下のストレスをなくし、燃料補給で即座に作業を再開が可能
• 日本の農業に最適なコンパクト設計：機体重量は7.5kg。プロペラを折りたたむことで全長1,570mmとなり、乗用車や軽貨物車での運搬も容易
• 軽量ながらパワフル：最大8リットル（1ha）の農薬積載が可能
• 優れたコストパフォーマンス：1リットルのガソリンで45分の飛行が可能であり、燃料補給なしで東京ドーム1個分（約5ha）の農地をカバー
• 簡単操作と安定した飛行性能：GPSを搭載し、手を離せばその場でホバリングする簡単操作を実現。オプションで自動飛行機能も搭載可能

機体スペック

展示会情報

「田助人（Tasketto）」は以下の展示会にて実機を紹介している。

▶︎Prodrone