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テムザック、群れで働く雑草抑制・遠隔監視ロボット「雷鳥1号」を開発

株式会社テムザックは、農業ワークロイドである水田における雑草抑制・遠隔監視ロボット「雷鳥1号」(プロトタイプ)を開発し、実証用の水田に投入した

2023年5月17日
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テムザックは、産業用ロボットでもなく、コミュニケーションロボットでもない、人と共存しながらより実用的な業務を遂行する「WORKROID(ワークロイド)」の開発を重ねている。

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Contents
WORKROID農業概要背景「雷鳥1号」についてポイントスペックドローン直播について水管理システムについて今後の展望

農業においても人手不足や耕作放棄地増加に歯止めのかからない状況の中、宮崎県延岡市にて、ロボット技術を用いて省力化を追求する"WORKROID農業"を開始した。今回、その取り組みの一部として、水田における雑草抑制&遠隔監視ロボット「雷鳥1号」(プロトタイプ)を新たに開発し、実証用の水田に投入した。また、ドローンによる播種作業の実施や水管理システムの運用もスタートした。

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WORKROID農業概要

WORKROID(ワークロイド)農業とは、テムザックがロボット技術を活かして実施する、農業経験のない人でも取り組める省力化農業のこと。省力化を追求するため、農業ワークロイド(雷鳥シリーズ)、ドローン、水管理システムなどを最大限活用し、米粉用の水稲直播栽培を実施するとしている。

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背景

米の農業従事者は75歳以上が最も多い割合を占めている(2020年時点)。高齢化・担い手不足、そして耕作放棄地の拡大に歯止めがかからない状況の中、省力化・省人化に向けた技術革新が必須だという。

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テムザックは、長年培ってきたロボット技術を活かし農業課題を解決するため、2022年12月に、延岡市、北浦農業公社と連携協定を締結。2023年4月には、延岡市に農業ロボットの実践拠点「アグリ研究所」を開設し、農業経験のない人でも取り組める省力化農業 "WORKROID農業"を本格始動した。

テムザック、最先端農業の実践拠点「アグリ研究所」開設。ロボットを使ったスマート農業開始

「雷鳥1号」について

雷鳥1号は、田んぼの雑草抑制・遠隔監視をするロボット。α版は自律航行型で、水を攪拌して泥を巻き上げることで光合成を妨ぎ、雑草の生育を抑える機能を備えている。単純な動き(例:前進→右旋回→前進→左旋回)をランダムに行うようプログラミングしており、複数台を同時に稼働することで効率的に隅々まで撹拌することが可能。β版は遠隔操作型で、離れた場所からカメラ映像を見ながら遠隔操作し、水田の様子を確認できる。

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αランダム制御型
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β遠隔操作型

ポイント

  • 複数のロボットを同時に動かす、群ロボット制御※によって、 田んぼ上のすべての面を撹拌できる(α版)
  • 太陽光発電のエネルギーで自律航行(α版)、または遠隔操作(β版)※バッテリー搭載で曇りでも航行可能
  • 水田の規模の大小を問わず利用可能 ※台数の増減で柔軟に対応できる
  • 小型・軽量の為、搬入出作業が容易

※群ロボットとは、高性能ロボット1体では困難なことを、単純なロボットの集団で実現させることで、全体として知的な処理ができるロボットのこと

スペック

  名称 雷鳥1号(プロトタイプ)
型番 α ランダム制御型 β 遠隔操作型
サイズ 全長600mm×全幅380mm×全高250mm
(フロート材を含む)
全長340mm×全幅300mm×全高200mm
(フロート材を含む)
重量 約2kg 約1.5kg
適用面積 一反につき約5台 一反につき1台
電源/駆動電圧 5vバッテリ 単三乾電池4本
操作方法 自律 遠隔操作

ドローン直播について

鉄コーティングを施した種籾(たねもみ)をドローンで水田に直接播く方法を採用。育苗・田植え作業が不要となり、農作業を大幅に省力化する。鉄コーティングを施すことにより、種籾の重量を重くして水中に沈降しやすくして、直播でも育成が可能となる。さらに、表面が硬くなることで、鳥に食べられることを防ぐ効果も期待できるという。

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ドローン播種協力:コヤワタオフィス

水管理システムについて

圃場の水位・水温、気温、湿度、風速、雨量等を自動測定できるセンサー類を導入。いつでもどこでも、スマートフォンで確認できる。また、給水・止水が遠隔でできる仕組みも備え、水管理に関する作業を省力化する。

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水位水温センサー(写真左)と基地局(写真右)
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気象観測器(写真左)と給水バルブ(写真右)
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今後の展望

テムザックは、米粉用稲作から米粉の流通までを一気通貫で行うことができる省力化農業を確立し、全国に広めていきたいという。それにより、耕作放棄地拡大を食い止めること、そして日本の食料自給率維持、食料安全保障への貢献を目指していくとしている。

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テムザック代表取締役議長兼アグリ研究所の所長、髙本陽一氏は、次のようにコメントしている。

髙本氏:スマート農業(=ロボット技術やICTを活用し、超省力・高品質生産を実現する新たな農業)が全国で進められていますが、その大半は既存の農業スキームのスマート化、収量最大化に重点が置かれているのに対し、"WORKROID農業"は、いかに手間をかけずに広範囲(耕作放棄地)で農作物を生産できるかに重点を置いて取り組みます。

国内の耕作放棄地は約42万ヘクタールあり、高齢化・労働力不足等に伴い年々増加を続けています。耕作放棄地となれば収穫量は「ゼロ」になりますが、省力化・低コスト化を徹底したワークロイド農業によって、従来の収穫量に対して7割でも確保できれば、意味のある事だと考えています。

▶︎テムザック

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TAGGED: スマート農業, テムザック, ロボット, ロボティクス
Kawase 2023年5月17日
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