低空空間を自由に移動できるドローンと赤外線調査との相性はとても良く、国内におけるドローン黎明期からドローンによる赤外線調査の実証実験、ひいては実装が進んできた。しかしながら、赤外線調査はそもそもがとても専門的な知識やノウハウが必要で、ドローンオペレーターが赤外線カメラを搭載したドローンで撮影すれば、それで何かがわかるわけではない。
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JSDII建設ドローン赤外線調査コースでは「建物外壁ベストミックス調査法(商標登録出願中)」と名付けられた赤外線調査における調査ツールや調査方法の適材適所を前提とした効率的かつコストパフォーマンスが高い調査方法の習得を軸に、各分野の専門家が講師となり建築分野における赤外線調査法を学ぶ。

コースは「赤外線調査法基礎講習(学科)」と「建築外壁赤外線調査講習(学科+ドローン実技)」で構成され、赤外線調査の基礎からドローンを活用した建築外壁赤外線調査まで学ぶことができ、「建築ドローン赤外線調査管理技能士(2年更新)」または「建築ドローン赤外線調査技能士(2年更新)」のいずれかの認定ライセンスを取得できる。
また、JSDIIでは、国土交通省が策定した「赤外線調査ガイドライン」に基づき「JIS Z 2305 非破壊試験技術者資格」相当の知識や技術による外壁調査を推奨している。そのため、建築ドローン赤外線調査コース受講時には、「JIS Z 2305 非破壊試験技術者資格試験」の受験資格を得ることができる(一社)日本サーモグラフィ協会(ITA)の「赤外線サーモグラフィトレーニング講習会(レベル1)」も受講(学科・実技)できるようになっているのも特徴だ。
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まだプレ開校という段階ではあるが、JSDIIドローン赤外線ガイドラインやマニュアルを策定や認定提携スクールの募集も計画しており、今後の展開が期待される。
プレ開校式登壇者
- 一般社団法人日本ドローン赤外線調査協会 理事長 酒井学雄氏
(担当講義:建物外壁ドローン赤外線調査法) - ドローン赤外線スクール 校長 中野米蔵氏
(担当講義:建築物の調査診断実務者の心得) - 防衛大学 教授 小笠原永久氏
(担当講義:赤外線法の基礎(TT1)) - ドローン赤外線スクール テクニカルアドバイザー 佐藤大輔
(担当講義:熱画像解析、建物外壁ベストミックス調査法) - ジェイアール東海不動産株式会社 安孫子宏幸氏
建設ドローン赤外線調査コースの中心となる「建物外壁ベストミックス調査法」について事例紹介があった。調査方法の適材適所で20%のコスト削減も実現したという - 神戸大学大学院 教授 阪上隆英氏
(担当講義:赤外線法の基礎(TT1))





