主催者・来賓がドローン業界の展望を語る

イベント開幕後、主催者である株式会社システムファイブ代表取締役社長の小川行洋氏が登壇した。「ドローンについては私自身まだまだ学ぶことが多い立場で、皆さまとの交流の場を毎年楽しみにしています」と挨拶。測量・点検分野などで即戦力の人材登用による体制強化にも言及し、「皆さまのドローンビジネスに少しでも役立てるよう全力で取り組みます」と力強く語った。
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また、同氏は「Drone.jp」の運営にも触れ、広告や記事掲載への協力を呼びかける場面も。「特別プランをご用意しますので、社員を見かけたらぜひ声をかけてください」と、ユーモアを交えて呼びかけた。

続いて、DJI JAPAN株式会社 標準化兼政策ディレクターの浦野靖弘氏が壇上へ。Mini 4 Proで第2種型式認証取得のプロセスを経験したことが、今後の産業機の型式認証取得に向けて大きな布石となったと解説した。今後は産業機のフラッグシップ「DJI Matrice 400」や、ドローンポート「DJI Dock 3」とセットで運用される「Matrice 4D/4TD」の第2種型式認証取得を目指すと明言。「ユーザーからのフィードバックを活かして、現状のドローンに関する制度の改善の提言に役立てたい」と呼びかけた。

その後、DJI JAPAN株式会社 コンシューマー部門日本総括マネージャーの張濟鵬氏が登壇。日本語での挨拶に挑戦すると、会場は温かい雰囲気で包まれた。各ディーラーの協力を得て2025年も2ケタ成長を続けていると紹介し、「ポータブル電源など新しい製品群にも力を入れています」と新製品の紹介もされた
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DJI JAPANデリバリー部門からは、セールスマネージャーの金昊氏がビデオメッセージで登場。2024年1月にDJI FlyCart 30がデビュー以降、日本での物流機による物資輸送が増えていることに触れ、「皆様とシステムファイブ様の努力が導入拡大の鍵でした」と語り、日本での物流ドローン市場の今後に期待を寄せた。

さらにステージに上がったDJI JAPAN エンタープライズ事業部セールスアカウントマネージャーの長谷川孝氏は「今年CSPIで展示している製品はすべて2025年に入ってから登場したものばかり。『DJI Dock 3』はすでに100台以上が、日本国内での実務や実証で使われています。今年はドローンを使うイメージを具現化していきたい」と語った。
2025年度の各賞を発表!

システムファイブ久米氏の挨拶とともに、乾杯!となり、その後は、各ディーラーを労うAward各賞が発表された。国内ドローン市場を牽引する各社が称えられた。
2025年度コンシューマー部門は「株式会社フジヤカメラ店」、「株式会社AIR STAGE」、「ジャパンクリエイト株式会社」が受賞。
デリバリー部門は「南榮工業株式会社」、「株式会社Le Ciel DRONE」、「株式会社空撮技研」が受賞した。
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エンタープライズ部門では「株式会社快適空間FC」、「KDDIスマートドローン株式会社」、「Terra Drone株式会社」の受賞が発表された。
いずれの企業も担当者たちが舞台に上がり、システムファイブ小川代表から記念の盾を贈られると笑顔を見せた。今後も日本のドローンビジネスを牽引してくれることだろう。
2025年度コンシューマー部門
株式会社フジヤカメラ店

株式会社AIR STAGE

ジャパンクリエイト株式会社

2025年度デリバリー部門
南榮工業株式会社

株式会社Le Ciel DRONE

株式会社空撮技研

2025年度エンタープライズ部門
株式会社快適空間FC

KDDIスマートドローン株式会社

Terra Drone株式会社

盛況の抽選会、そして締めの挨拶

後半は恒例の抽選会へ。豪華な各種家電が壇上に並べられ、参加者は自分の番号が呼ばれるか、固唾をのんで見守った。当選者は壇上で商品を手渡されてニッコリ。最後の景品はバルミューダのトースター。「何台あっても嬉しい」という当選者に贈られた。

イベントの締めくくりとして、システムファイブドローン事業部長である二木氏より「本日の集いが皆様との絆を深める場となった」と感謝が述べられ、一本締めで幕を閉じた。
今年で3回目の開催となった「全国DJIディーラー感謝の会」。市場拡大が続くドローン産業の中で、販売店、メーカー、関係者が一堂に会し、交流と情報共有を深める貴重な機会となった。来年の開催にも期待が高まるところだ。