Windracers、新型の自律型貨物ドローン「ULTRA MK2」を発表。出力が2倍に向上し、150kgの積載が可能に

前モデルの出力の2倍の貨物ドローン「ULTRA MK2」は、有効積載量が50%増加し、燃料コストが大幅に削減されるとともに、ミドルマイル物流に最適な低コスト貨物ドローンとしての地位を強化するという。

Windracersの貨物ドローンULTRAは、もともと人道支援を遠隔地のコミュニティに届けるコストを削減するために考案されたもので、英国で設計・製造されており、現在入手可能な最も高性能な低コストの重量物長距離貨物ドローンだ。

Windracers ULTRAは現在、ウクライナ、英国、米国で運用されており、組織は重要な積荷をアクセスが困難な場所に迅速かつ安全かつコスト効率よく輸送することができる。

Windracers創設者兼グループ執行会長のスティーブン・ライトは、次のようにコメントする。

WindracersのグループCEOであるサイモン・トンプソン氏は、次のようにコメントする。

発表イベントでは、ULTRA MK2の顧客であるNORCEとAviation Sans Frontieresの2社へのインタビューが行われた。NORCEの観測システム担当上級副社長であるRune Storvold氏は、ULTRA MK2が南極の気候の変化を検知するために2種類のレーダーシステムを搭載する仕組みについて詳しく説明した。

Aviation Sans Frontièresのミッション責任者であるBenoit Gaborit氏は、ULTRA MK2が初めて重量物運搬用の長距離ドローンを人道支援サプライチェーンに統合し、急速に変化する状況でも機能するサービスを確立する仕組みについて語ったという。

Windracers ULTRA MK2は、昼夜を問わず、霧の中でも、遠隔操縦士を必要とせず、地上オペレーターの監視を最小限に抑えて安全に離陸、飛行、着陸できる。ULTRA MK2は、独自の自動操縦システムであるWindracers Autopilotによって制御される。

これは、飛行制御ユニットの故障やセンサーの故障に対して堅牢な多層飛行制御システムだ。ULTRA MK2には、最小限のトレーニングで直感的なインターフェイスを備えたルート計画および航空機監視システムであるWindracers Mission Controlが含まれている。

Windracersは、自律飛行貨物ドローン「ULTRA MK2」の発売により、中距離物流に最適な低コスト貨物ドローンとしての地位をさらに拡大した。翼幅10メートルの堅牢なULTRA MK2は、50馬力のHirth F23エンジン2基を搭載し、前モデルの2倍のパワー出力を実現している。

ULTRA MK2は、有効積載量が150kgに大幅に向上し、1kgあたりの燃料コストが半分になったという。

多目的のWindracers ULTRAプラットフォームは、検出、投下、配送が可能です。郵便・小包、人道支援、防衛、医療、環境保護など、数多くの実用的な用途がある。Windracersは、英国南極調査局、Aviation Sans Frontières、NORCE、ランカシャー消防救助隊、ロイヤルメール、英国海軍、英国国防省など、最も厳格な基準を持つ組織から信頼されている。

Windracersは、スコットランドのオークニー諸島から南極まで、世界で最も過酷な環境のいくつかで、数十万キロに及ぶ目視外（BVLOS）自律飛行を完了している。Windracersのドローンはまた、英国国防省のドローン支援プログラムの一環として、2023年からウクライナ軍への情報収集、監視、偵察（ISR）と補給支援を行っている。

ULTRA MK2の発売は、政府、規制当局、物流会社が自律飛行への不可避な移行をますます認識する中で行われた。英国政府は最近、貨物ドローンを含む新技術へのアクセスを迅速化するための規制イノベーションオフィスを発表したという。

仕様

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