第一種型式認証取得は2025年10月頃を予定しており、本体価格は税込1,320万円から。
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あわせて、これまで非公開としていた型式認証申請の進捗状況や現在実施中の試験内容について発表した。
同機体は、ドローン測量、ラストワンマイルや離島間物流といった物資輸送など省人化が期待できる場面や、自然災害時の物資輸送など、ドローンが社会課題解決に貢献できる多様なニーズに応えるために開発された。同機体が第一種型式認証を取得することで、人口密集地でのレベル4飛行が可能となり、将来的には、物流・測量用途での展開に加え、点検、インフラ管理、中継カメラ搭載といった幅広い用途での活用を想定している。
近年増加する自然災害や国際的な緊張を背景に、防災・防衛の重要性が高まっている。Prodroneは「災害はもはや平時だ」という考えのもと、愛知県で進行中の「あいちモビリティイノベーションプロジェクト」に参画し、災害に対して強靭なモビリティ社会を目指している。
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これまでProdroneが提供してきた「PD6B」シリーズのノウハウを活かしつつ、第一種型式認証に要求される基準(安全基準および均一性基準)に適合することにより安全性の向上を図っている。また、幅広い用途に活用してもらえるように機体構造をモジュール化(上部:共通設計、下部:用途別に変更可能)し、さまざまな用途(物流および測量)での使用を可能にした。
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本機体は、2023年11月に国土交通省航空局へ第一種型式認証を申請した。以降、適用基準の合意、製造工程の審査、試験計画の調整等を経て、現在は飛行試験の実施段階にあるという。
申請から約1年半が経過し、今回の一般公開では、認証取得までのプロセスや課題、進捗状況を初めて開示することで、業界に対して透明性ある開発体制と制度適応の取り組みを示すものだという。2025年早期の型式認証取得を目指して試験を継続するとしている。
型式認証の取得には多大な時間と費用を要するが、Prodroneは、ドローンの社会実装に向けて、安全かつ信頼性の高い機体を開発することに加え、その安全性を証明することが社会実装を推進する上で不可欠であると考える。今後も災害対応・地域課題の解決・インフラ維持など、さまざまな分野への貢献を目指し、尽力していくとしている。
PD6B-CAT3 の特徴
- 第一種型式認証に要求される基準(安全基準および均一性基準)に適合することにより、第三者上空での飛行を実現
- 機体構造をモジュール化(上部:共通設計、下部:用途別に変更可能)し、さまざまな用途(物流および測量)で運用可能


PD6B-CAT3 の概要

機体諸元(予定)
機体寸法 | 約2.2m×約2.4m×約0.7m |
最大離陸重量 | 約45kg |
最大積載重量 | 約18kg |
最大巡行速度 | 約12m/s(約43km/h) |
最大航続時間 | 約30分 |
※現段階での仕様のため変更となる場合がある