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コラム田口厚

[田口 厚のドローンプロジェクト日誌]Case.07 イベント空撮必須アイテム:機体離脱を防ぐ係留装置「ミヤ・リードロン」

2019年2月15日
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イベント等の催し上空での飛行にお役立ち

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Contents
イベント等の催し上空での飛行にお役立ちミヤ・リードロンの機能ミヤ・リードロンの特徴運用時の注意まとめ

今回はイベント等の催し上空での飛行時などの安全対策に役に立つ係留装置「ミヤ・リードロン」のご紹介です。2017年11月、岐阜県大垣市のイベントでドローンの墜落による人身事故が起きました。この事故をきっかけに改正航空法の「祭礼、縁日など多数の人が集まる催しの上空で飛行させないこと」についてより具体的な条件が付加されました。

その中の「(2)例外措置」に下記のような記述があります。

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・機体に係留装置の装着又はネットの設置等を活用した安全対策を講じている場合

つまり、上記の「講じるべき安全対策」の条件を満たせない場合、係留装置の装着又はネットの設置等を活用した安全対策を講じていれば例外として認めてもらえる可能性がある…というものです。実際、筆者もイベント等の空撮案件の相談を受けることが多いのですが、なかなか指定されただけの「立入禁止区画」を設定するのは困難を極めることが多いのが現状です。とはいえ、「ネットの設置」を行うのも現実的でない。そのような場合に安全対策に活用できるのが「ミヤ・リードロン」のような機体係留装置です。



※撮影のためミヤ・リードロンを簡易的に設置しています。ご利用の際はアーム等で地面に固定してください

ミヤ・リードロンの機能

「ミヤ・リードロン」の開発元は釣り用電動リールのメーカーです。機体を係留した場合、リスクとなるのは係留したワイヤーのたるみです。そのたるみがプロペラや機体にからむことによって、安全を担保するための装置が逆に墜落の危険につながる場合があります。そこで、ミヤ・リードロンは電動リールの巻き取る力で一定のテンションをかけることでたるみを解消し、安全に機体を係留する…という仕組みを備えています。

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常にワイヤーにテンションが掛かった状態でフライトができる

ワイヤーのテンションの強弱設定はミヤ・リードロンのサイドについているレバーで行います。レバーを倒すだけでテンションのかかり具合を調整できるので、運用が非常に簡単でした。今回のテストはMAVIC 2 PROでしたが、INSPIRE2などで行うときはテンションを強めに変更するなど柔軟な運用ができそうです。



レバーを奥(水色側)に倒すとテンションを強く掛けることができる

ミヤ・リードロンの特徴

過去にも電動リールの係留装置をイベントの撮影などで利用したことがあったのですが、ミヤ・リードロンでよかった点は可動範囲に広さです。以前利用した係留装置は、ワイヤーが係留装置に下部から出ていたのですが、そのような構造だとワイヤーの可動範囲が狭く真上を飛ばすことはできませんでした。係留装置本体も大きく、ワイヤーが左右に引っ張られると本体に引っかかりそうになるので、実質左右に45°くらいにしか機体を飛ばすことはできませんでした。



ワイヤーの出口が本体上部にあるので機体の可動範囲が広い

その点、ミヤ・リードロンはワイヤーの出口が上方にあるので真上の飛行も可能なだけでなく、ワイヤーが本体に引っかかることもないので左右への展開も自由です。実際にワイヤー係留した状態で広範囲に飛ばすことはないのですが、飛行機範囲が広いのは非常に安心できます。

アラームの設定も可能。本体には排出されているワイヤーの長さも表示される

また、ワイヤーには限りがあるので、限界を超えてフライトをしてしまうと急にブレーキがかかってむしろ事故につながることもあるのですが、ワイヤーの排出が設定した長さに近づくとアラームが鳴るようになっています。機体の微妙な傾きで動きをコントロールしているドローンにとって負荷がかかる前にアラートが出るには非常に安心です。


運用時の注意

空を飛ぶドローンを物理的なワイヤーで係留する際には、飛行を妨げないように運用しないとかえってリスクを増やすことにもなりかねないので注意が必要です。

・ワイヤーを引っ掛けないように飛ばす
周辺の障害物や突起物に注意し、ワイヤーがひっかからないようにフライトさせてください。

・ワイヤーをたるませないように飛ばす
機体を急にリール側にバックさせるなど、リールとの距離が急に縮まるような動きをすると電動リールの巻き取りが追いつかずワイヤーがたるむ場合があります。ワイヤーがたるむと周辺の障害物に引っかかりやすくなったり、プロペラに絡みやすくなったりしますので気をつけてください。

・ワイヤーが絡まないように係留する(センサーにも配慮)
機体にワイヤーを係留する際には、プロペラにワイヤーが絡まないように注意してください。また、センサーに影響が出ないように係留するのも重要です。

・機体の中心で係留する
ワイヤーは機体の中心で係留してください。片方のレッグやアームに係留すると、ラダーをしたときにワイヤーが引っ張られて負荷となる場合があります。

まとめ

今回利用してみて便利だったのはワイヤーがリール上部から出ることによる可動範囲の広さです。ただでさえ飛んでいる機体にワイヤーを係留するというリスクを抱える中で、可動範囲に制限が多いとフライト操作の負担が増えてしまいます。その点、ミヤ・リードロンは可動範囲をほとんど気にすることなく運用することができました。

また、ミヤ・リードロン本体は非常にコンパクトで持ち運ぶのにも便利でした。もちろん、軽い分アームで固定したり重しを乗せたりするなどの対応は必要ですが、それらを分解して持っていけると現場への移動時に負担が軽くなります。

ただ、バッテリーの接続がワニグチクリップだったりケーブルで本体と接続しなくてはならなかったりと、まだまだ改善できそうなところもチラホラ。細かいところを改善していけばさらいに使いやすくなると思います。最後の安全を確保する係留装置ですが、運用には一定のノウハウが必要なのは確か。係留装置が逆にリスクにならないように安全に運用してください。

▶︎ミヤ・リードロン

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TAGGED: ミヤ・リードロン, 田口 厚のドローンプロジェクト日誌
Editor 2019年2月15日
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