DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Reading: [小林啓倫のドローン最前線]Vol.45 コロナ禍でのM&Aを支えるドローン
Share
DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
検索
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Follow US
© 2013-2022 DRONE. All Rights Reserved.
コラム小林啓倫

[小林啓倫のドローン最前線]Vol.45 コロナ禍でのM&Aを支えるドローン

2020年12月11日
小林啓倫のドローン最前線
SHARE

コロナ禍で生まれた、金融業界の新たなドローン活用

2016年、米金融大手のゴールドマン・サックスは、2020年までにドローン市場の規模が全世界で1000億ドルに達するだろうと予測した(ただしその7割は軍事用で、民間用が占めるシェアは3割となっている)。さらにその用途は、建設や農業、保険、警察など多岐にわたるだろうと予想している。

- Advertisement -
Contents
コロナ禍で生まれた、金融業界の新たなドローン活用不動産業界のドローン活用ノウハウが下地に

彼らはあらゆる可能性について検討したはずだが、その4年後に世界的なパンデミックが発生し、自らもドローンから大きな恩恵を受けることを予想していただろうか?米CNBCの報道によれば、ゴールドマン・サックスは自社内でのドローン活用を始めたそうである。その用途は、M&A(企業買収)の支援だ。なぜM&Aにドローンが必要なのか。その理由は、新型コロナウイルスの流行により、企業が所有する資産の確認が難しくなったためである。

ある企業を別の企業が買収しようとした場合、当然の話だが、対象となる企業がどれだけの資産を持っているかを正確に把握しなければならない。資産の内容は多種多様で、何かを作って売る企業であれば、製品や仕掛品、原材料の在庫、あるいはそうした製品を開発・生産するための情報(いわゆる「知的財産」)などが挙げられる。

こうした資産の中には、情報を見るだけで価値を確認できるものもあるが、建物や土地などの不動産は、実際にその現状を見なければ正確な価値を把握できない。しかし新型コロナウイルスのパンデミックによって、現地を視察することは手軽には行えない作業になってしまっている。

- Advertisement -

そこでドローンの出番というわけだ。カメラを搭載して飛行させ、対象となる資産を上空から撮影すれば、現地に赴かなくてもその状況を把握できる。実際にゴールドマン・サックスでは、この手法によって、オフィスビルなどの各種建物や施設、工場、港湾施設、さらには鉄道まで確認の対象としているそうだ。

他にもゴールドマン・サックスでは、ウェブ会議ツールとして日本でもすっかりお馴染みになったZoomや、MicrosoftのTeamsといったコラボレーションツールを活用して、対面での打ち合わせを行わずにM&A取引を進める取り組みを行っている。現在では、案件の実に95%がこうした非対面でのコミュニケーションを通じて行われているそうだ。

ゴールドマン・サックス以外の大手金融機関も、同様の取り組みを始めている。新型コロナウイルスの流行は、金融業界へのドローンの浸透という意外な影響をもたらすかもしれない。

不動産業界のドローン活用ノウハウが下地に

では具体的に、どのような映像が撮影されているのか。米ウィスコンシン州にあるTKO Millerという投資銀行が撮影した動画が公開されているので、リンクを掲載しておこう。

これはSPI Lightingという照明器具のメーカーが、競合会社との買収交渉を行った際に、同社の保有する工場を紹介するためにTKO Millerが作成したもの。上空から全体像を撮影するだけでなく、広い工場内を俯瞰的に撮影するシーンも収められている。

- Advertisement -

実はこの映像を実際に撮影したのは、VRX Media Groupという米国の企業。彼らは通常、こちらの映像のように、個人用の住宅などの不動産を紹介するコンテンツを作成している。そこで培われたテクニックを活用して、企業向けに不動産資産の価値を的確に表現するドローン映像を実現しているわけだ。

すでに日本でもお馴染みだが、不動産業者が物件を紹介するために、ドローンで撮影した上空からの映像を作成するということが一般的に行われるようになっている。彼らの持つノウハウが、M&A交渉という意外な分野に応用されているのである。

ゴールドマン・サックスの担当者はCNBCの取材に対し、こうしたM&Aプロセスにおける新しいテクノロジーの活用は、新型コロナウイルスの流行が落ち着いた後も継続されるだろうと述べている。

確かにドローン等が本格的に導入されるようになったのは、パンデミックによる移動の制限がきっかけだったが、「遠く離れた場所からでも多額の投資を左右する交渉ができる」ことが証明されたいま、それはM&Aの可能性を広げることとなった。今まで以上に買収プロセスに参加する企業を増やしたり、プロセスそのものを加速したりすることができる。そうした価値は、パンデミック後も積極的に追及されるだろう。

現在、金融業界におけるドローンの利用については、保険分野が先行している。特に損害保険の領域で、事件や事故、自然災害が発生した際に、その被害の程度を迅速に把握するためにドローンで現場映像を撮影するわけだ。

前述のゴールドマン・サックスによる市場規模予測でも、保険分野でのドローン活用は、2020年までに約14億ドルの規模に達するだろうと推定されている(産業利用の領域で建築、農業に次ぐ第3位の規模)。パンデミックがきっかけではあったが、ゴールドマン・サックスのような取り組みが進むことで、金融業界のドローン活用はより活性化していくに違いない。

DJI Matrice 4Tが広大な遊水地上空で活躍。DJI Dock 2も投入、ドローンによる「ヨシ焼き」残火確認 現場レポート
2025年3月21日
大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進
2024年11月20日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![後編]
2024年9月30日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![前編]
2024年9月30日
TAGGED: 小林啓倫のドローン最前線
dronenews_adm 2020年12月11日
Share this Article
Facebook Twitter Copy Link Print
Share
Previous Article 楽天と横須賀市、UGV商品配送サービス実現に向け公道走行実証実験を開始
Next Article DJI、さらに新製品を投入。DJI Enterpriseから新製品発表か?
- Advertisement -

最新ニュース

250612_JD_Soradynamics_top
Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
250612_JD_roboz_top
ROBOZ「Litebee Stars」が実現する小規模屋内ドローンショー。教育コンテンツとしても注目[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース 2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース 2025年6月11日
- Advertisement -

関連記事

〔小林啓倫のドローン最前線 第90回〕 「あの窓まで荷物を運んで」と指示可能なドローン
コラム小林啓倫

「あの窓まで荷物を運んで」と指示可能なドローン[小林啓倫のドローン最前線] Vol.90

2025年6月6日
鳩に学ぶドローンスワーム制御 鳩に学ぶ集団飛行
コラム小林啓倫

鳩に学ぶドローンスワーム制御 [小林啓倫のドローン最前線] Vol.89

2025年5月13日
KK
コラム小林啓倫

複合現実(MR)技術を使用した新たなドローンナビゲーション[小林啓倫のドローン最前線] Vol.88

2025年4月10日
KK
コラム小林啓倫

コウモリの翼で進化するドローンの飛行[小林啓倫のドローン最前線] Vol.87

2025年3月12日
Previous Next

DRONEとは

DRONE(https://www.drone.jp/、以下本サイト)は、ドローンやマルチコプターについての本格的な解説やおすすめ、最新情報を発信する日本初のメディアとして、「Explore the Future」をタグラインに2015年スタートしました。

2022年、時代とテクノロジーの急速な進化を押さえ、ドローンを起点に、「空飛ぶクルマ」、「自動運転」、「AI」、「ロボティクス」、「電気自動車(EV)」、「宇宙関連」など、時代を変えていく国内外のテクノロジーについて、幅広くみなさまにお伝えします。

メディアパートナー

ページ一覧

  • Home
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
  • プライバシーポリシー

アーカイブ

姉妹サイト

PRONEWS(プロニュース)は、デジタル映像制作専門情報Webメディア

DRONE
Follow US

© 2013-2023 DRONE. All Rights Reserved.

Welcome Back!

Sign in to your account

Lost your password?