Singular Aircraft、水陸両用の無人航空機「FLYOX I」はカスタム可能な多機能UAV。ペイロードは1,850kg、60時間以上飛行し、水上でも離発着できる

FLYOX Iは、航空機と地上管制ユニット（地上局）を組み合わせたシステムで、低コストで高い性能を提供し、航空作業のあらゆる分野で既存の航空機の性能を向上させるとしている。

FLYOX Iの主な特長

• 多用途
• 水陸両用
• フリートオペレーション
• 自動・自律飛行モード
• オプションで地上局からの制御も可能
• 標準的な40フィート一貫輸送コンテナに搭載可能
• 組み立ては4時間以内
• 完全にカスタマイズ可能
• レギュラー95オクタン価燃料
• 昼夜を問わない運用
• どんな路面でも離着陸可能
• 手頃な価格とメンテナンスの軽減

多用途かつ低価格

1850Kgのペイロードを搭載できる上に、飛行時間は60時間以上を実現する。未舗装の滑走路、水上、雪上、氷上でも離着陸が可能。独自の製造技術により、購入価格と運航コストは従来の航空機より抑えられ、同社によると同カテゴリーの航空機よりも費用対効果が10倍向上している。例えば、FLYOX Iの飛行時間あたりのコストは約200ユーロだという。

FLYOX Iは、革新的な製造技術と最新の技術を駆使することで、高い効率性と低い取得・運用コストを両立させ、有人・無人にかかわらず低価格を実現している。FLYOX Iは高性能と多用途性を兼ね備え、非常に効率的な空中プラットフォームとなっているという。

その性能と顧客のニーズに合わせた柔軟な構成により、同社のプラットフォームは、監視、捜索救助、輸送、農作物の散布や播種、消火活動などで活躍する。これらの業務は、パイロットの安全性、経済的競争力、昼夜を問わない効率性を発揮する。

• 農作業：パイロットを有害な化学製品にさらすことなく、自動的かつ効果的に作業。害虫駆除、無菌昆虫の放飼、疾病管理（マラリアなど）などができる
• 消防：個人の危険を回避し、昼夜を問わず活動。ホットスポットを特定し、水を放出。予防のモニタリング
• 貨物輸送：アクセスが困難な場所に行き、精密パラシュートで最大1,850kgの荷物を輸送
• 監視と人命救助：観測、管理、国境監視のためのデータ取得。救助地域に最初に到着

地上局とシミュレーター

地上局とシミュレーターも、FLYOX Iの開発における主要なドライバーだという。そのため、FLYOX Iは標準的な40フィート・インターモーダル・コンテナに適合するよう設計されており、4時間以内で組み立て可能。

また、自律型水陸両用プラットフォーム、さらに通常の商用バン、船舶、オペレーテ ィング・センターなどに設置可能な地上ステーションから遠隔操縦できる。地上ステーションは、標準的な航空機のコックピットを再現しており、3台のカメラにより、パイロットは240％の前方視界と側方視界を得ることができる。見通し下での操作距離は最大120kmで、この距離以上では衛星制御リンクを確立できる。

訓練や操縦のために、Singular Aircraftは完全なフライト・エンベロープを正確に再現する独自のシミュレーターを開発。このシミュレーターは、パイロットのタイプレーティングや特殊訓練（消火活動、夜間飛行など）にも使用されている。

スペック

▶︎Singular Aircraft