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[Reviews] Vol.01 Parrot Bebop Drone2を持って旅に出よう! 

[Reviews] Vol.01 Parrot Bebop Drone2を持って旅に出よう! 

旅のお供にドローンを。これが2016年の旅の方法

ドローンを持って、旅をしながら気に入った風景を空撮する…そんな旅行をしてみたい。そこで、3月に発売されたばかりのParrot Bebop Drone2(以下Bebop2)を持って、今の時期(4月中旬)桜が満開の宮城県へ行くことにしました。さっそく荷造りです。近日発売予定の専用バックパックに収納します。コレ、見た目もオシャレですね。スカイコントローラーも本体もピッタリと納まり、バッテリーも5本入りました。

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専用でデザインされたバックパックは持ち運びに便利

そして朝イチで上野駅へ。ここから秋田新幹線こまち号に乗って仙台駅に向かいます。チケットは1万円ちょっと。上野駅の次は大宮駅、そして仙台駅です。時間も1時間半で行けてしまいます。意外と東京から東北って近いのですね。

ドローンを飛ばす前に確認しよう!

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新幹線で穴子弁当を食べて移動している間にチェックしておきたいことがふたつあります。まず、飛行予定地域が改正航空法で定められた「許可が必要な空域」に該当しないことを確認します。具体的には「空港等の周辺の上空」と「人口集中地区の上空」です。確認にはDJIが公開しているこちらのサイトが便利です。

つぎに、飛行予定地域が地域の条例でドローンの飛行が禁止されていないか確認します。宮城県は特に禁止の条例を設けていないので安心です。地域によっては、都市公園でのドローン飛行が禁止されていたりするところもありますので、各地自体にご確認ください。

さて調べているうちに仙台駅に到着しましたので、さっそく桜の開花状況をチェック。もう、少しちってしまっているようです。では、少し北の方向に行くことにします。予約しておいた格安のレンタカーを借りて、いざ石巻方面へ!

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仙台駅前の桜はすでに少し散っていました

Bebop2のスバラシイ飛行性能!

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周囲に人影もなく桜も満開の飛行場所

三陸自動車道を北上して桜を見ることができるという山にやって来ました。山の頂上が少し開けていて斜面に桜が。ここは、見事に咲いています!しかも、狙い通りちょうど満開です。



では、周囲の安全と風速を確認してさっそくフライト。まずは空撮を考えずに、Bebop2がどんな動きをするのかフライト性能を確認します。セットアップ後、Take Offをタップ。すると…あ、地面の芝生にプロペラがひっかかって飛び立てません(苦笑)。Bebop2は脚が短いので注意が必要です。今回はバックパックのインナーを利用して即席の離陸台を作ります。 

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バックパックのインナーを取り出して即席の離陸台を作成

気を取り直してTake Offをタップ、地上1mくらいにホバリングします。旧型Bebopを持っていた人ならここで気づくはずです。「すげぇぇ安定している」。ホバリングしているだけでわかります。つぎば、10mほど上空へ上げてみます。「やっぱり、すげぇぇ安定している」。しかも、スピードも速い(もちろん、アプリで調整可能)。

1パック分しばらく飛ばしていましたが、飛ばしていておもしろいドローンという印象。スカイコントローラーのレバーを入れれば機敏に動き出し、レバーを倒した分だけ動く。しかも、それがものすごく安定している。機体重量も軽い(500g)なので、方向転換や当て舵で止まるときもすべて機敏。止まればそこにどっしりと静止してくれます。さらに、だいぶ飛ばしたのですがバッテリーの持ちがいいのもうれしいところ。20分くらい飛んでいても30%の残量をキープしていました(カタログ値飛行時間25分)。

桜をバックに機敏にフライトするBebop2

Bebop2で空撮をしてみよう!

さて、あまりフライトすることを楽しみすぎてしまうと空撮用のバッテリーが無くなってしまいますので、さっそく桜を空撮してみます。カタログスペックは旧型と変化がない(ビデオ解像度:1920 x 1080ピクセル30フレーム/秒)のですが、画質や揺れに対する対策はどうなっているのか楽しみです。

まずは軽く近くの桜の木を撮影してみます。ホバリングさせて下から上へ。桜の花に近いところで空撮します。どうやら、画面の揺れを吸収するデジタルジンバルも強化された模様。機体が多少揺れていても画面はまったく揺れがありません。対象物が近い撮影はこの揺れが直ぐにわかってしまうのですが、まったくその感じはありません。しかも映像がとてもクリア。カメラ自体も旧Bebopからアップデートされているとのことでしたので、その効果が鮮明に出ているようです。

桜の木が近い空撮動画

次に、桜の木の上1mくらいを直進してみます。桜の真上から花見をする…ドローンならではの視点です。フライトルートの下が桜の木の頂点なので、高さにばらつきがあるのが難点です。下向きの超音波センサーや垂直カメラで低空時の安定性を保っているBebop2がどんな動きをするのか、はたまたしないのか。

桜の木の上をフライトしている空撮動画

なかなかの安定性。下面が平らでない場合、フライト高度が安定しなかったり、まっすぐ飛ばなかったりということがあるのですが、今回のような桜の木の上では問題ないようです。桜の花びらもキレイに映っています。

では、次はBebop2から新たにできるようになった、カメラを真下に向けた空撮をしてみましょう。この桜の景色を真上から撮影したらさぞかしキレイなことでしょう。

桜の木を真上から撮影した動画

ちょっと左右に黒い「何か」が出てきます。これは、Bebop2のデジタルジンバルの限界点でしょうか。Bebop2のカメラは魚眼レンズで180°(あえて必要以上に幅広く)撮影し、必要な画角をそこから切り出すことで揺れを吸収して安定した動画を作成しています。物理的に揺れた分はもともと幅広く撮影していた通常ならば使わない余白的な部分を取り込むことで擬似的に揺れない動画を作っています。しかし、カメラを真下に向けるということは、魚眼レンズの動画の一番下をメインの画角に使うことになるので、どうしても余白部分が少なくなり、少しの揺れで限界点を超えて何も映っていない黒い部分が出てきてしまうようです。真下にカメラを向ける時はちょっと注意が必要です。

Bebop2の限界を試してみる

高高度フライトの映像

少しBebop2の限界点も見えてきたところで、ちょっと遠いところまで飛ばしてみます。高高度のフライトはどんな感じになるのでしょうか。

安定感はバッチリです。このころ、地表で風速は2mほどあったので、上空はもう少し風が強かった可能性が高いのですが、画面はほとんど揺れていません。やはりデジタルジンバルの性能がアップしているようです。Bebop2の見た目が少し揺れていても映像は安定感抜群です。

難しかったのはカメラの操作。スカイコントローラーのレバーで垂直と水平両方に動かすことができるのですが、レバーが柔らかく、カメラが機敏に動き過ぎます。動きのなめらかな映像を撮るには微妙なコントロールが必要でした。

また、遠景の空撮の場合、被写体が小さくなるのですがそこの解像度が少し低いでしょうか。拡大するとちょっと細かい描写が潰れてしまっています。これは映像データのビットレート(1秒間にどれだけ情報・データがつめ込まれているか)が30Mbpsと少々低めなのが原因かと思われます(DJI Phantomシリーズは60Mbps)。デジタルジンバルで映像をリアルタイム処理しているので、これくらいのデータ量が限界なのかもしれません。

しかし、デジタルジンバルを採用したおかげでDJI Phantomシリーズのような物理的にカメラを吊り下げたジンバルがありません。Phantomシリーズは低空から墜落してもこのジンバル部分が直ぐに壊れてしまうことがあるのですが、Bebopシリーズは低空の墜落や着陸失敗時に壊れにくいという初心者にはうれしい特徴があります。それはこのデジタルジンバルの恩恵ですね。

高高度の次は超低空も試してみたいと思います。桜の木の下をまっすぐ飛ばして、枝の隙間から大空に飛び立ちたいと思います。超低空はGPSが効きにくいので冒頭にも触れた超音波センサーや垂直カメラで安定性を出しているのですが、いかんせんここは山の斜面。凸凹した地面がさらに傾斜しています。その中をまっすぐに低空飛行して狭い枝の間を抜けるのでドローンの総合的なフライト性能が試されます。

超低空飛行の動画

まったく問題ありません。見ていただいたとおり、超低空でも安定して直進し、枝の間を抜けるために高度を上げても狙い通りのところに飛んで行くことができました。操作性の向上は目をみはるものがあります。

…と、ここでアクシデント!Bebop2本体メモリがいっぱいになって録画ができなくなってしまいました。そういえば、本体メモリの容量は8GBでアップデート無し。ここは交換可能なマイクロSDカードに対応するか、もう少し容量アップして欲しいところです。

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急遽録画映像をPCにコピーさせて空撮を継続

まとめ

桜を空撮したものをかんたんにまとめてみました。たくさん空撮したあとは、やはりひとつの映像にまとめて楽しみたいですね。 旧BebopからBebop2にアップデートされて一番楽しかったのは操作性の向上でした。あの安定感とリニアな操作感は、ちょっと難しい3次元的な動きの空撮を試してみたくなります。しかも、バッテリーの持ちがいいので空撮を楽しむことに集中できます。旧Bebopはバッテリーが7〜8分程度しか持たなかったので、ヒヤヒヤしながら空撮していたのを懐かしく思います(苦笑)。そういった基本性能の向上に加えて、カメラの画質やジンバルの性能も向上していますので、今まで以上に手軽に高品質な空撮を楽しむことができる機体だと思います。

ただ、空撮していて楽しみのひとつである真下映像が揺れに弱いことや、カメラの向き変更操作がちょっと難しいところはまだ改善の余地がまだある気がします。空撮が楽しくなってくると、やはり機体の動きに加えてカメラに動きをつけることで映像に変化をつけたくなってきてしまうのです。せっかく機体性能が向上して狙い通りの動きをつけやすくなったのに、真下アングルやカメラ操作で映像が乱れてしまう…というのは残念すぎます(カメラ操作は練習という人間側の努力でなんとかなるかもしれません)。このあたりはもしかしたらソフトウェア面のアップデートで改善されるかもしれませんので、Parrotのソフト開発に期待しましょう。 最後は、松島で美味しい海鮮丼をいただいて東京に帰りました。これも旅の楽しみのひとつです。

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海鮮丼はあら汁付きで3,000円

▶︎Parrot
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