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コラム藤川理絵

[空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く]Vol.08 心折れる困難も「勘違いだった」と思える仲間と歩む

2020年11月4日
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空飛ぶクルマと呼ばれるeVTOLを開発しGoFlyにて唯一賞を獲得したテトラ・アビエーション代表 中井佑氏が開発経緯などを説明する様子

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Contents
若い世代の価値観は「学ぶべきこと」新たな知識は、「いままで興味がなかった」世界も広げる次世代に伝えたいこと

ドローン・ロボティクス業界にいち早く参入して活躍するプレイヤーの方々のキャリアに焦点を当て、その人となりや価値観などを紹介する連載コラム[空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く]第8回目は、テトラ・アビエーションが学生向けに開催した「空飛ぶクルマ eVTOL見学イベント」をレポートする。

テトラ・アビエーション代表 中井佑氏へのインタビューを通じて、ドローン・エアモビリティの社会実装を推進する事業体と若い世代とのよりよい関わり方や、新規事業に携わるキャリアにおいて大切にすべきスタンスについて、得られたヒントをお届けする。

若い世代の価値観は「学ぶべきこと」

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テトラ・アビエーションは、空飛ぶクルマといわれるeVTOLの中でも、1〜2名乗りのパーソナルエアモビリティに特化して開発を行っているスタートアップだ。2020年2月に米国で行われたボーイングがメインスポンサーである国際航空機開発コンペ「GoFly」には854チームが参加していたが、テトラは唯一の受賞チームで世界トップに輝いた。プラット・アンド・ホイットニー・ディスラプター賞を受賞した機体「Mk-3」を、8月に福島ロボットテストフィールドで飛行させたニュースは大きな反響を呼んだ。

そんなテトラ・アビエーションは、東京大学工学部に在籍する代表の中井氏が、東大の支援を得て興した企業で、「GoFly」にはテトラが中心となり世界各国からエンジニアなどのプロジェクトメンバーを募り挑戦した。

そのような経緯から、このたび実施された学生向け「空飛ぶクルマ eVTOL見学イベント」は、「優秀な人材への早期アプローチ」が狙いかと考えた筆者は、開催目的を中井氏に単刀直入に尋ねたのだが、返ってきた回答は全く違うものだった。

中井氏:我々はお客様向けの製品を開発していくので、開発する側ではない人に、どういうことが欲しいと思ってもらえる要素なのか、どういうところに期待してくださっているのかなどの話を伺いたいと思っている。まさにこれから社会を作っていく学生の方や、我々よりも若い世代の方が持っている“社会に対する価値観”は、積極的に学ぶべきことだと考えている。

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中井氏は、「我々のことを広く知っていただいたり、将来的には協業やパートナーになる方に出会えたら嬉しいという側面もある」としつつも、それらは主目的ではなく、あくまで将来のお客様である彼らから広く意見を募り、1〜2名などの小型パーソナルeVTOLの研究開発に生かしたいとの姿勢を強調した。

新たな知識は、「いままで興味がなかった」世界も広げる

イベントは、埼玉県内の同社工場で実施された。中井代表をはじめ、同社の広報やエンジニア、スポンサーである東京海上日動火災保険、さまざまな立場からeVTOLの最新事情が語られたのだが、資料の内容やワードチョイスも大人向けで、さながらプレス発表会やカンファレンス講演の様を呈した。

世界各国で都市部の人口集中と交通渋滞を背景として空の交通インフラを整備する動きがあることを説明した

まずはレジャー用途などで市場を立ち上げ、需要性を高めながら移動手段として確立していくというビジネス展望を示した

エンジニアからは風の動きと機体制御についてなど、技術視点での専門的な解説もあった

来年は、「EAA エアベンチャーオシュコシュ 2021」にチャレンジし、次期機体を発表予定だという

2030年までの今後のマイルストーンも紹介した

中井氏:我々が考えていることはこうだと、ちゃんと伝えることが大事。真正面から話せば、難しい話や分からなことがあったとしても、逆にちゃんと聞いてくれるのかなと思った。子どもではなく、“知的好奇心を満たしたい人”として見ている。僕自身の体験を思い返しても、大人たちがそういう話をしてくれるのが楽しかった。

「GoFly」という国際コンペで唯一賞を授かった機体を間近に見ながら、開発に携わったコアメンバーに何でも聞けるという貴重な機会。集まった学生8名は、年齢も性別もバラバラだったが、思い思いにテトラメンバーへ質問をぶつけていた。

参加者も企画側もとても楽しそうに話し合う姿を見て、「我々はテクノロジーを題材にしているけれども、社会や世の中のいろんなことを学べる機会なんだよということを伝えたくて、いろいろな角度から話した」(中井氏)という企画がハマったことが肌で感じられた。

中井氏:我々はパーソナルエアモビリティの開発を進めているが、このイベントに参加いただいた方にeVTOLの業界に進んでほしいかというとそうでもない。試しに学んでみるということがきっけになって、いろいろ新しい知識を獲得したり理解できるという体験を学んでほしい。いままで興味がなかったことにもつながっていく、という体験をしてほしい。それが、我々が一番期待していることだ。

次世代に伝えたいこと

中井氏:ドローンやエアモビリティという新たな技術・サービスの社会実装を進めていくためには、テクノロジーだけではなく、さまざまな立場のプレイヤーに支えていただいている。それを伝えていくことは大事なのでは。

当日は、スポンサーである東京海上日動火災保険が、空飛ぶクルマとどのように関わり保険サービスを提供するのかについても説明があり、参観者は熱心に聞き入っていた。

また、機体の製造においても、さまざまな事業体の協力を得ていることを説明した。

小中高大学生たちと一緒に講義を聴講しながら、思った。「彼らがこれから出ていく社会は、まさにドローン・エアモビリティを社会実装が事業として進んでいく時代になる。それに携わる人間にはどのような要素が求められるのだろう?」この問いを率直に中井氏にぶつけてみた。中井氏は、漠とした問いに戸惑いながらも、こう答えてくれた。

中井氏:どうやったらそういう社会を実現できるのかを、その人の好きなことを通じて考えてくれること。「そのような社会を実現するためにはどうしたらいいんだろう」と考えて、「自分が持っている専門性はこれだから、一緒になって使っていきましょう」となんとかして実現してくださる方と、「もっとこうしたらできるはずだ」ということを常に考えながら一緒になってやっていきたいなと思ってます。

中井氏の回答の背景には、「GoFly」への挑戦をはじめ数々の困難が立ちはだかったとき、「その度に、必ずチームの中の誰かが「こうしたらできるんじゃないか」と提案してくださっていた」という原体験があるようだ。中井氏は、「自分たちの中に閉じこもらずに、いろんな人と接することで乗り越えてきた」と、これまでの開発を振り返った。そこには、開発チームのメンバーはもちろん、東京海上日動火災保険、官民協議会、スカイドライブなどのさまざまな立場が含まれるという。

中井氏:いろんな方とお話しさせていただくことで、困難を克服できたというか、一見ダメなんじゃないかと「勘違いしていた」ことに気がつけた。そういう方の意見が入ることで、場面がころっと変わって、「実はチャンスだったんだね」と前に進めるのだと思う。

「サボることも必要だよ」「部品を燃やしちゃったこともあるけど、知らないものはしょうがないし、学んで取り組んでいくものだから」と中井氏がとても自然体だったことと、これからのキャリアをまさに構築していこうとする参加者たちのこぼれるような笑顔がとても印象的だった。

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