変形型月面ロボット「SORA-Q」(左)変形前(右)変形後
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超小型の変形型月面ロボット「SORA-Q」が、初めて一般公開された。
同ロボットは、株式会社タカラトミーが、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(以下:JAXA)、ソニーグループ株式会社、同志社大学が共同開発。
また、同サイズで再現した玩具もタカラトミーから一般発売されることも発表。発売時期や価格は未定。
同ロボットは直径約80mm、本体約250gの球形。
月面探査機から球体のまま射出されると、月面では左右に展開し、拡張変形。
左右両輪で月面をバタフライ走行やクロール走行の2種のモードを駆使して走行する。小型ながら平地だけでなく傾斜地なども走行可能な登坂性能を有している。
前後方両面に装備されたカメラで、月の周辺環境を撮影し、データを月面探査機とは独立した通信系で地上に送信する役割を果たす予定だ。
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球体にする事で月面までの輸送時の容積を小さくし、着陸時の衝撃に強く、どの角度でも展開、駆動できるようになったという。本体に車輪を付ける考えではなく、本体が変形して車輪の役目を担うことで小型化・軽量化を実現したとしている。
同ロボットは、JAXAの小型月着陸実証機「SLIM(スリム)」に搭載され、月面でのデータ取得を行う計画となっている。
玩具のアイデアが盛り込まれる事で、世界でも珍しい球体から変形する探査ロボットとなったという。