Vol.05 総括編 : 機体の多様化と[AUVSI XPONENTIAL 20...2022年5月2日以前よりも大幅増加、多くの機体が会場展示 2022年のXPONENTIAL会場では、DJIの機体向け製品やソフトはそれほど多く見られず、代わって大型機、固定翼、シングルローターが多く展示されていたように感じた。 具体的に挙げると大型マルチロ...
Vol.62 DJI Mini3 Pro登場!超高性能な機能をじっくり検証・後編...2022年5月20日2022年5月20日に新発売のDJI Mini 3 Pro。これまでのMiniシリーズと違い"Pro"がついた所以ともいうべき高性能・高画質が特徴的です。具体的には… 1/1.3インチセンサー/f1.7のカメラを搭載 ハ...
BOLDLY株式会社、自動運転バス「NAVYA ARMA」の実証実験を開始2022年5月27日BOLDLY株式会社は、2022年5月25〜27日に大阪市高速電気軌道株式会社(以下:Osaka Metro)が実施する公道で自動運転バス実証実験(以下:本実証実験)、自動運転バス「NAVYA ARMA(ナビヤ アルマ)」の運行および運行管...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.30 テレフォニカが取り組む「山火事早期警戒ドローン」テレフォニカの山火事対策アイデア 昨年11月、米カリフォルニア州で「史上最悪」と呼ばれる山火事が発生した。もっとも被害の大きかった都市の名は「パラダイス」で、人口約2万7000人だったこの街のほぼ全体が焼失している。そんな残酷な皮肉もあり、日本でも大きく報じられたので、覚えているという方も多いだろう。 焼失したパラダイ...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.29 ドローンの「着陸」を進化させるテクノロジースムーズな着陸を可能にするディープラーニング いまや至る所で見られるようになった、マルチローター型のドローン。そのため規制も進み、気軽には飛ばせないようになったが、特に本サイトをご覧の方々であれば、自分でも実際に飛ばしたことがあるという人が多いのではないだろうか。 そうした方であれば、ドローンの着陸がいかに難しいか実感...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.28 ノートルダム大聖堂を救ったドローンノートルダム大聖堂火災の裏で 2019年4月15日夕刻(現地時間)に発生した、パリ・ノートルダム大聖堂の火災。火は修復作業用の足場を巻き込んで、あっという間に建物全体に広がり、屋根が焼け落ちて尖塔も崩壊するという甚大な被害が出た。ノートルダム大聖堂の土台となった建物の建設が始まったのは1163年というから、実に8世紀半...
コラム[小林啓倫のドローン最前線] Vol.27 エアバスが実施した「船舶へのドローン配送」実験米アマゾンがドローンによる配送サービス「Amazon Prime Air」構想を発表したのは、2013年12月のことだ。当初彼らは、早ければ2015年に同サービスを開始する計画であると発表していた。それから6年が経とうとしているが、いまだに私たちの空が配送用ドローンでいっぱいになるという未来は実現されていない。実証実験...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.26 AIで進化する「太陽光パネル点検ドローン」太陽光発電に立ちはだかるメンテナンス問題 2018年7月、今後の日本におけるエネルギー政策の方向性を示す「第5次エネルギー基本計画」が閣議決定された。この中で初めて明記されたのが、再生可能エネルギーの「主力電源化」を目指すとの方針である。これまで日本政府は、再生可能エネルギーへの取り組みは重要なものの、ベースロード電源...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.25 ドローン審判の可能性2022年のサッカー・ワールドカップ 英国でスポーツ賭博(もちろん合法の)サービスを提供しているCoralが、「未来のスポーツテクノロジー(The Future Technology of Sport)」というレポートを発表している。この中でドローンに関する予想も登場するので、紹介しよう。  筆者が49歳になるころに...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.24 整備が進む「ドローン向け天気予報」ドローンと大雨 空を飛ぶものを操縦したり、あるいはそれに乗ったりしたことのある人であれば、いかに飛行体が気象の影響を受けやすいか説明不要だろう。地上を走る乗り物ですら、突風が吹けば横揺れして事故を起こす場合もある。飛行中の小型ドローンにとって、厳しい気象条件は天敵とも呼べるものだ。 今年5月、日本気象協会と防災科学技術...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.23 DARPAが実現する次世代のドローンスワーム着実に進むスワームロボティクスの進化 「スワームロボティクス(Swarm RoboticsあるいはSwarming Robotics)」と呼ばれる分野がある。「スワーム」とは群れ、特に無数の昆虫が集まって行動している姿を指す。たとえば検索エンジンでswarmを検索してみると、ハチの群れを写した画像がいくつも表示されるだ...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.22 5Gがもたらす災害用ドローンの進化5G時代がやってくる これまでさまざまなテクノロジーが社会を変えてきたが、通信技術の進化も、私たちの生活に大きな影響を与えてきた要素のひとつだ。たとえば1940年に起きたナチス・ドイツのフランス侵攻において、当時戦力的に優勢だった連合軍をドイツ軍が破ることに成功したのは、通信技術を駆使して戦力を機動的に展開できたからと...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.21 「ドローン警備員」の可能性はどこまできたのか2020年を目指すドローン警備員 開催までいよいよ2年を切った、2020年の東京オリンピック。さまざまな準備作業が急ピッチで進められているが、イベントの成功に必要なのは、お金や施設だけではない。競技の開催から訪日観光客への対応に至るまで、さまざまな分野で多くの人材が必要になると予測されており、深刻な人手不足が懸念されて...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.20 超小型ドローンの実用化を促す「脳」の進化注目される超小型ドローン いまや人を乗せて運ぶという研究まで行われているマルチコプター型のドローンだが、そうした大型化とは逆に、超小型化の取り組みも進められている。これまで以上に小型化することで、従来であれば入れなかった場所にも入れるようになったり、目立たずに飛行させたりすることが可能になるためだ。 たとえば先日も、ハ...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.19 ドローン操縦インターフェースとしてのVR映画の中の未来世界 今年4月、スティーブン・スピルバーグ監督の新しい映画『レディ・プレイヤー1』が封切られた。2045年の米国を舞台に、若者たちと企業の戦いを描いた、いわゆる冒険活劇だ。何の前提知識もなく楽しめる作品だが(ただ80年代~90年代のポップカルチャーに理解があると、より内容にのめり込むことができるだろう)、...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.18 宇宙開発時代の救世主?「スペース・ドローン」「スペース・ドローン」の登場 前回紹介した「宇宙で活躍するドローン」は、正確には「宇宙ステーション内部」や「別の惑星上」を活動範囲とするドローンだった。しかし文字通りの「宇宙空間」や、それに近い空間を移動可能なドローンの検討も始まっている。たとえば米NASAの”Extreme Access Flyer”は、火星、さらに...
コラム[小林啓倫のドローン最前線] Vol.17 進化する「惑星探査用ドローン」の世界ドローン、宇宙へ 新しい年を迎え、各メディアでは2018年の予測記事が花盛りだ。そこで本コラムでも、いつもより未来的な話題に触れておこう。ドローンの新しいフロンティアのひとつ、宇宙開発である。地球の空を飛ぶために生まれたドローンだが、当然ながら、利用を地表近くに限定する理由はない。気体や液体があれば、プロペラ等を使い...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.16 自ら壊れるドローンたちアマゾンの新たなドローン関連特許2013年に、ドローンによる配送サービスを行うといち早く宣言し、実際にサービス実現に向けた実証実験を続けている米アマゾン。残念ながらまだ通常サービスとしてのドローン配送は開始されていないものの、街灯をドローンの充電スポットにするアイデアや、配送時に空から撮影した映像でサービス(屋根の修理...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.15 ドローンと市民サイエンティストの力を組み合わせる「Aerobotany」プログラムドローン活用が進む学術研究の分野 さまざまな世界での導入が進むドローンだが、学術研究の分野でも多様な使い方が現れている。野生生物の観察や保護、海洋生物の追跡、植生の把握といった具合だ。最近も、ドローンを使った調査により、南米アマゾンで450以上の地上絵が新たに見つかったというニュースがあった。 これはサンパウロ大学の研...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.14 「使い捨て段ボール・ドローン」の可能性ドローンを使い捨てにできたら? 一口に「ドローン」といっても千差万別だが、一般向けの商用ドローンは、ますます身近な存在になってきている。数万円も出せばカメラ付きの機体が手に入るし、オモチャ程度で良ければ、もっと安い機体がいくらでも見つかる。複数のドローンを持っている、というケースも珍しくない。 とはいえ、ある程度の性能...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.13 保険会社の新たなドローン活用モデルになるか「パーソナル街灯」ドローンとの関係を深める保険業界 前回に引き続き、保険業界とドローンに関するニュースを取り上げよう。保険業界とドローン、初めて耳にするという方には意外な組み合わせかもしれないが、実はこの領域ではさまざまな取り組みが始まっている。大別すると、次の3点に整理できるだろう。 (1)ドローン保険 まずは前回も取り上げた「ドロー...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.12 ドローン保険を簡易化するVeriflyの取り組み日常生活にも関係する「フィンテック」 テクノロジーとビジネスが交差する領域では、さまざまなバズワード(流行語)が生まれる。ビッグデータやIoT、ドローンもそのひとつと言えるだろう。そしていま、金融業界で注目を集めているバズワードが「フィンテック(FinTech)」だ。 フィンテックとは「フィナンシャル・テクノロジー(F...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.11 「クラウドAI」時代に突入するドローン玩具を変えるクラウドAI 「おしゃべりする人形」と言われて、どのような玩具を思い浮かべるだろうか。そんなものがあるのか、と驚く人は少ないだろう。こうしたコンセプトで売り出されている商品は以前から存在し、しかもその大部分が、あらかじめ登録されている言葉や文章をランダムに発するというものである。そのような玩具の走りとも言え...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.10 「地雷除去ドローン」の可能性地雷除去作業にドローンを 触れた者を無差別に殺傷する地雷。その非人道性から、対人地雷を禁止するオタワ条約が1997年に締結され、1999年に発効した。赤十字国際委員会によれば、オタワ条約締結当時は年間約2万人とされていた対人地雷犠牲者は、現在約3500人程度まで減少していると言われる。しかしいまだに30か国が自国の対人...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.09 ソーシャルメディアで加速する「ドローン生中継」の世界 2010年代に入ってホビー用ドローンが流行した一因として、その空撮性能が挙げられることが多い。高性能のジンバルが備えられていたり、機体に内蔵されていたりとその形態はさまざまだが、手軽に上空からの撮影を可能にするドローンは、空撮を誰でも楽しめるものにしたと言えるだろう。 この空撮という楽しみ方が、さらに広がる可能...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.08 試算が進む「ドローン点検」によるコスト削減効果インフラ点検コストが20分の1に? 期待されるドローン点検について、具体的な効果測定が進み始めた 去る4月8日、自動車部品メーカー大手のデンソーが、RCヘリコプターメーカーのヒロボーと共同でドローンを開発したと発表した。彼らはこれまで培ってきた技術を活かし、強風や降雨などの気象環境、あるいは建築物の近くといった環境で...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.07 「飛び方」で人間とコミュニケーションするドローンドローンの状態を知る難しさ  「飛び方」を変えることで、自らの状態を示すドローンが登場するかもしれない クルマやバイクなどの愛車に乗り続けているうちに、車体のちょっとした挙動や音の違いで、普段とは何かが違うと気づいた……そんな経験のある方、意外と多いのではないだろうか。人間が乗り込んで操縦する乗り物の場合、車体・機体...
コラム[小林啓倫のドローン最前線]Vol.06 研究が進む「山岳遭難者捜索用ドローン」捜索活動にドローンをAI技術を駆使した「捜索用ドローン」の開発が進む 中高年を中心に続く登山ブーム。その影響からか、日本国内での山岳遭難発生件数は拡大傾向にある。2005年度は1382件(遭難者数1684人)だったのが、2014年度は2293件(同2794人)と、10年間で1.66倍に増加しているのだ。その中で最も大きい遭難理由は「道迷い...