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コラム小林啓倫

[小林啓倫のドローン最前線]Vol.02 世界初のドローン専用空港、ルワンダに建設予定

2015年10月19日
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月面基地もデザインした設計事務所が手掛ける「ドローンポート」とは?

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Contents
月面基地もデザインした設計事務所が手掛ける「ドローンポート」とは?ドローン専用空港の背景

image via Foster+Partners

ドローンの産業面での活用が進むためには、ドローン単体の性能を上げるだけでなく、それを支える様々なインフラが整備されていかなければならない。たとえば法制度や教育機関、あるいはドローン用の航空管制システムなどが挙げられる。実際に世界各地でこうした要素の検討が進んでいるが、アフリカのルワンダにおいて、世界初となる「ドローン専用空港」の建設計画が持ち上がった。

計画を主導するのは、英国の設計事務所フォスター・アンド・パートナーズ。ロンドンのシティ・ホールやミレニアム・ブリッジ、スタンステッド空港ターミナル、さらには米アップル社の新社屋といった建築物を手がけた事務所として知られている。最近では「3Dプリンターで建設する月面基地」という変わったプロジェクトにも参加した。

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そんな月面基地と同じぐらい先進的なのが、今回のドローン専用空港「ドローンポート(Droneport)」だろう。このプロジェクトはスイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)と共同で進められているもので、2020年までに、ルワンダ国内の3ヶ所にドローン専用空港を建設するとしている。

ドローンポートは配送用ドローンの離発着に使われることを目的としており、さらに2種類のドローンに対応することを想定している。医療品など緊急用の必需品を運ぶためのレッドライン(Redline)と、機械部品や電子機器など一般的な物資を運ぶためのブルーライン(Blueline)である。実はブルーラインは商用便で、配送の対価を得ることを想定しており、それによってレッドラインの運用に必要な予算を補填し、必需品の空輸を無料もしくは安価で実現することが計画されている。

DRN_front03

image via Foster+Partners

計画によれば、運用されるドローンはレッドライン・ブルーラインのいずれも固定翼機だが、その大きさが異なる。レッドラインでは前述の通り、医薬品など小さなものを運ぶことを想定しているため、翼長3メートル、航続距離50キロメートル、最大積載量10キログラムの機種が使用される。一方のブルーラインではより大型で、翼長6メートル、航続距離100キロメートル、最大積載量100キログラムの機種が使用される。

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空港施設が実現する主な機能は、当然ながらこれらのドローンの安全な離着陸場所の確保と、安全運行に欠かせない保守点検サービスの提供である。一方で計画では、ドローンポートには病院や郵便局、デジタル機器を売る小売店などの施設を併設することが盛り込まれている。空輸される物資を基盤として、そこから新たな都市インフラを整備していこうという考えだ。

ドローン専用空港の背景

DRNFRONT_02_0

image via Foster+Partners

フォスター・アンド・パートナーズによれば、アフリカ大陸において一年中使える道路から2キロメートル圏内に住んでいる人々は、全人口の3分の1でしかない。大陸を網羅する自動車専用道も整備されておらず、山岳や河川など、様々な地形によってスムーズな移動や輸送が妨げられている。一方でアフリカ大陸の人口は、2013年時点の約11億人から、2050年までに22億人へと倍増することが見込まれている。こうした人々が豊かな暮らしを営むためには、交通インフラと手段の整備が欠かせないが、従来のような道路と自動車中心の仕組みでは間に合わないだろう。

そこで期待されるのが、ドローンによるまったく新しい交通システムであり、その一環となるのが今回のドローンポートというわけだ。もちろんドローンは有人の航空機と違い、離着陸用の空間が広く取れないか、あるいはまったく無い場所でも離着陸できるというのが特徴であり、必ずしも「空港」がなければいけないわけではない。しかし離着陸の場所がある程度絞られていれば、事故を防ぐのが容易になり、さらに機体の点検や所有者・運用者の管理もしやすくなる。そこにドローンに関する知識や技術が集積され、より効率的にドローン普及が進むという効果も期待できるだろう。

また前述のように、今回の計画では、病院や郵便局といった関連施設を併設することが考えられている。歴史的にも、新しい交通システムの末端となる存在(駅や港など)を中心として、都市の姿が形成されていくという事例はいくつも見られる。ドローンポートとそこを拠点としたドローン配送サービスが軌道に乗れば、新たな街づくりが促されるだろう。

果たしてこの「ドローン専用空港」と、ドローン配送サービスは計画通り立ち上がるのだろうか。実はフォスター・アンド・パートナーズと共にプロジェクトを進めるスイス連邦工科大学ローザンヌ校は、以前同じアフリカのケニアにおいて「フライング・ドンキー・チャレンジ」というコンテストを実施している。

これは「2020年をめどに、20キログラムの荷物を積んで50キロメートルを1時間で飛行可能なドローンを実現する」という目標をゴールとし、参加者に開発を競い合ってもらうというもので、最終的にこれを使った「ドローン配送ネットワーク」を実現することまでが見据えられていた。フライング・ドンキー・チャレンジの関係者の一部はドローンポート・プロジェクトにも参加しており、これまでのノウハウが受け継がれているものとみられる。

ただ残念ながら、フライング・ドンキー・チャレンジはケニア政府内の混乱によって、2014年7月30日にコンテストの延期が発表されている。インフラという存在の性質上、それを新たに構築するには技術的な課題だけでなく、こうした政治的・社会的課題を乗り越えていかなければならない。ドローンポートの建設も、同じような問題への対応を求められることになるだろう。

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