DRONE

[SENSORS ACADEMY]世界のドローン事情を探る『ドローン最前線』〜エンタテイメントの可能性

[SENSORS ACADEMY]世界のドローン事情を探る『ドローン最前線』〜エンタテイメントの可能性

※このコラムは、5月25日に開催されたSENSORS ACADEMY世界のドローン事情を探る『ドローン最前線』の内容を元に構成しています。

ドローンに恋して:活況を目の当たりにする幸せ

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2016年、まさにドローンが活況である。2015年DJI Phantom 3が発表されたと思ったら、1年を待たずにPhantom 4が登場した。まさに日進月歩の世界である。いよいよ提案のレベルから実用の段階に入り、さらに日々様々な提案や発表が行われている。2015年がドローン元年であれば、2016年は、まさにドローン実用年と言える。国内市場規模2020年までに約1138億円に成長(インプレス総研)すると報告。世界規模で見ると1.3兆円が見込まれていると言う。

ドローンの登場は大きなイノベーションを我々にもたらしたというが実際にはどうなのだろうか?DRONEが立ち上がりようやく一年を迎えようとしている。これを機に振り返りつつ「ドローン」について考えてみたい。

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ドローンは飛行機から操縦士を取り除いたものなんかではなく、プロペラがついたスマートフォンのようなものなんだ。
ークリス・アンダーソン

GPS、カメラ、通信、コンピューター、機能を考えるとスマートフォンは現在の技術が結集されているといえる。それが空を飛ぶと考えるだけでワクワクしてしまうのは、筆者だけではないだろう。特に「自律飛行」と、空撮で言うならば「ギンバル」とこの二つの技術はドローンが革命だと言われる所以だ。かつてインターネットが軍事目的で開発され、わたしたちの生活を大きく変えたように、ドローンが世界を変えるかもしれないのは自明なのだ。ビジネスが大きく変わろうとしている。そこには、お金の流入やイノベーションの時のパッションなど様々なことが挙げられると思う。

少しでも可能性を求めて、今150メートル以下の空で、まさしくブルースカイ(ブルーオーシャンではなく)なのがドローンなのだ。ようやく我々は、空へと向かいはじめた。この「新天地」を目指して、あらゆる企業が続々と参入し、「次の移動体」や「ポスト・インターネット」としてのビジネスチャンスを狙っている。

中には、第4次産業幕開けだという人もいる。DRONE編集部では2015年5月に立ち上がって、世界を駆け巡ってきて、このドローンとい胎動したに確信した。今後の動きを含めどうドローンが成長するのか見てみたい。ドローンの登場は大きなイノベーションを我々にもたらしたというが実際にはどうなのだろうか?DRONEが立ち上がりようやく一年を迎えようとしている。これを機に振り返りつつ「ドローン」について考えてみたい。

1年かけて世界のドローン漫遊記

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中国深圳DJI本社、国内メディアではDRONEが初取材を敢行した

2015年は、ドローン元年だということで、世界一のドローン出荷数を誇るDJI本社を皮切りに、ドローンに関係する所であれば、足しげく通った。 そして国内外の展示会を渡り歩いた。専門的な展示会を含め10以上は、見ただろうか?

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InterDroneIDE(LA)、Comercial UAV Expo(SanJose)、SkyTech(London)等の専門展示会を始め、CES(Las Vegas)、IBC(Amsterdam)、IWA(Nürnberg)、BCA(Singapore)、KOBAshow(Seoul)、NABshow (Las Vegas)、CINEGEAR(Hollywood、New York)、SXSW(Austin)、SIGGRAPH(Vancouver)などなどなにかしらドローンの展示があり日々進歩を続けている事だ。すでにシリコンバレー側のソフトウェア開発型のカンファレンスではドローンに関してはキャッチーではなく、通常のラインナップとして捉えられている。純粋にその規模感や生態系を感じ取るのであれば CESやNABshowに参加すれば良いだろう。またヨーロッパやアジアの諸国の展示会に行けば、その国の事業が大きく反映されていてそのローカルでビジネスを行う人は足を運ぶ方がいいだろう。

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DJI本社に掲げられたマイルストーン。しかし2014までしかない…。ドローンの進化があまりにも早すぎるのだ!

展示会から見えてくる事は、今そこで何かが胎動し低る事を目の当たりにする事である。IoTと言われて久しいが、

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という図式が出来上がっている。今からでも十分この公式に当てはめて起業しても十分いけると思う。さらに、「DIY(自作)」「Consumer(大衆向け)」「Commercial(商業向け)」というフォーカスする部分を絞れば見えてくるだろう。「DIY」は、まさしく自作分野で、FPVレースに関することを抑えれば面白いだろう。「Consumer」部分は、残念ながらDJIが、すでに世界の70%以上のシェアを持つので真っ向勝負は辛いところ…。しかしながらその周辺であればまだまだ勝機はある。そして一番見込みのある部分は、「Commercial」だろう。世界でもその動きは顕著だ。国内においてもPRODRONEなどを始め多くの産業用向けメーカも立ち上がっている。かく言うDRONE.jpもこの公式に合わせDRONE X [メディア]として成立している。

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ドローン機体自体はすでにコモディティー化している。勝ち抜けるのは産業用とオートクチュール。PRODRONE社の機体

■LIGHT‬&MOTIONからはドローン実装用LEDライトStella 5000d

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■LEGOで簡単ドローン自作〜Flybrix   

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▶︎Flybrix

■ドローンポート付きスーパーカー〜 RINSPEED Etoe

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■ギンバルの中にドローンがある構造〜Flyability Gimball 

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■ドローンカフェ!メイドドローン登場!〜BlueJay 

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▶︎BlueJay

可能性を感じずにはいられない「FPVレース」と「SQUAD DRONE」

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この怒涛のドローン実用元年に思う事は、ますますエンタテイメントでの活用が注目されるという事だ。これは、「技術的な側面」「経済的な側面」を感じたからだ。今ドローンを取り巻く中で注目すべき分野は、FPVレースとSQUAD DRONE(群衆ドローン、複数機制御)である。まずは、ドローンレースだが、いうまでもなく昨年ハワイのレースが話題になり注目を浴びたが、その後その話題を消し去るように、ドバイで賞金総額1億2千万円の WDGPが持ち上がり一気に注目を浴びる事になった。ドバイ=オイルマネー!ということではないらしい。ではなぜドバイで WDGP開催なのか?

WDGPは、本格的な商業用のFPVドローンレースとなった。昨年末開催が企画され、わずかな期間で本戦が開催されたのも驚きに値する。ドバイ(UAE)が国を挙げて、このドローンに取り組む(ロボット技術)のはなぜだろうか?アラブ首長国連邦(UAE) は、大小合わせ7つの首長国から成立している。ドバイ首長国は、F1レースやエアレースを開催されているアブダビに次ぐ大きな首長国であり、オイルマネーと言うよりも金融等で著しい発展を遂げた街である。

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プレスカンファレンスでMohammed Abdullah Al Gergawi内閣総務大臣がWorld Future Sports Games2017とドローンレースについて説明

実際にエミレーツ航空や港湾都市管理にUAVを採用している。次の基幹産業を見据えドバイ首長国では、World Federation of Future Sportsを組閣し、来年にはWorld Future Sports Games2017が開催される。これらのコンテストは来年、ロボット水泳、ランニング、レスリングやカーレースそして今回のドローンレースが行われる予定だ。つまり国家政策のひとつとしてドローンに目を付けた理由である。モデルとしてもすでに一大産業になっているF1やAirRaceのようなモデルをなぞらえればいい。

▶︎WDGP

ここ数年で盛り上がっているFPVドローンレーシングコミュニティをさらに活況する良いイベントであり。確実にこの業界に一石を投じた事になる。 レースに関する詳細はこの部分は、これから登壇される方に託す事にする。

SQUAD DRONE(群衆ドローン)に勝機あり!

さて、ここから編集部が思うエンタメで活躍する部分だ。シンガポールのチャンギー空港で見たメディアアートを数年前から見ていて、空間に映像が映ればとおぼろげに思っていたのが、ドローンの登場によってひそかに可能になるなと思っていた。

Kinetic Rain

ART+COMによる新作のキネティック・スカルプチャー “Kinetic Rain” 75平米、高さ7.3メートルほどの大きさで、608個の銅で加工された軽量アルミニウムの「水滴」が天井裏にあるモーターによって制御され、上下移動する。15分のシークエンスが組まれている。これをマニュアルではなくデジタルで一括でコントロースできれば、そして複数のドローンで行えれば…と思っていたのもつい数年前のことだ。そんな思いついとも簡単に実現されそうなのである。それを支えるのが技術なのである。

全ては技術に支えられている

ドローンは、前記したように技術の塊であり、スマホが飛んでいるようなものである。それも日々アップデートを続けながら…。SQUAD DRONEを実現するためのに必要な大きな技術を1つ紹介しておこう。

誤差がなくなるRTK

現状、ドローンの制御にはGPSが採用されている。DGPSはディファレンシャルGPS(Differential GPS)の略。その誤差を数センチメートル単位に縮小できるのが、リアル・タイム・キネマティック(RTK-GPS)だ。測量の領域で発展した技術である。GPSに依存しない飛行を実現し、GPSで生じる±2m程度の誤差を、数cmのレベルにまでに縮め将来はRTKになると予想される。

そもそもDJIが急激に巨大化し、市場を席巻したのは、これら技術力の賜物だと言える。GPSそしてRTKを司る脳みそともいえるフライトコントローラーは、世界中のドローンに内蔵されている。もちろん世界一のシェアだ。このフライトコントローラーが、進化しNABで発表されたのがA3。新機能として提供される「DATA LINK」を利用することで最大5台のドローンを制御することが可能になった。そうSQUAD DRONEがいよいよ標準化されたのだ。

SQUAD DRONEが実現する明日

■MEET YOUR CREATOR - QUADROTOR SHOW

■49 quadrocopter in outdoor-formation-flight / Ars Electronica Futurelab / Linz, Austria

■Drone 100 (2016)

■Flying Robot Rockstars(2014)

■It’s a game of drones for Flying Bebop | Britain’s Got Talent 2016

■AIR 2015

■24機のドローン飛行

■編隊飛行

■ラファエロ・ダンドリーア

■SPARKED | Cirque du Soleil

ETH Zurich

■SKY Magic

■ライゾマティクスの挑戦

総括

以上がここ2年で起こっていることだ。あまりにも進化が早すぎる。日進月歩といったが、秒進秒歩と言っても過言ではない!この情報も記したそばから古くなるのがこのドローンの世界である。しかしながら日々溢れでてくる多くの情報や進歩が楽しみでならない。奥深きドローンの世界をさらに追いかけていこうと思う。

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