DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Reading: Vol.42 まるでハンマーを持った海洋ドローン、海の守り神としてブルーエコノミーを支える [ Drone Design ]
Share
DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
検索
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Follow US
© 2013-2022 DRONE. All Rights Reserved.
コラム野々下裕子

Vol.42 まるでハンマーを持った海洋ドローン、海の守り神としてブルーエコノミーを支える [ Drone Design ]

空だけでなく海でもドローンの活用が進み、斬新なデザインの高性能海洋ドローン(USV)を製造開発するSaildrone社が注目を集めています。

2023年4月13日
SHARE

世界では空だけでなく海でもドローンを活用しようという動きが加速しています。海で使用するドローンは、船から有線で操作して水中を探索したり、潜水艦のように自律航行するAUV(Autonomous Underwater Vehicle)するタイプなどがありますが、これからは海上を長時間航行できる自律型無人探査機のUSV(Unmanned Surface Vehicle)こと海洋ドローンの活躍が増えるかもしれません。

- Advertisement -

そんな海洋ドローンの分野でいま最も注目を集めているのが、カリフォルニア州アラメダに本社がある海洋ドローン製造開発メーカーのSaildrone社です。2014年に起業され、太陽光発電と風力を動力に長時間無人で航行しながらさまざまなデータをリアルタイム収集できる、最先端の技術を搭載した”Saildrone”シリーズを製造開発しています。

Saildrone社(提供:Saildrone社)

Saildroneは現在、大型の「Surveyor」、中型の「Voyager」、小型の「Explorer」、という3つのドローンタイプがあり、目的にあわせて使い分けることができます。共通しているのは斬新すぎるともいえる機体設計で、ボートの上に刺さった飛行機の片翼に飛行機のテイル部分が横向きに突き抜けているような独特なデザインをしていて、そのシルエットはまるでハンマーを持った巨人のようにも見えます。

Saildrone社のUSVは特徴的なデザインをしている。(提供:Saildrone社)

ハンマーを持った巨人という表現はあながち間違いではなく、Saildrone社のUSVは海上を航行する船の安全を守ることを目的に設計されていて、機体に取り付けられたさまざまな機器を使って、沿岸や国境を巡回してセキュリティを強化したり、違法漁業や海賊船といった不審船の監視や警告をしたり、航行の妨げになる漂流物を発見したり、海中ソナーも使って海底にある見えない障害物なども探索することができます。オレンジのカラーも遠くから目立つために、わざわざこの色が選ばれています。

- Advertisement -

Saildrone社の評価を高めている理由は、創業から約10年もの歳月をかけて独自に開発してきた航行システムにあります。地球上で最も過酷な海洋条件とされる北極から南極まで約100万海里を約25,000日間航行して蓄積されたデータを元に、180日から365日連続して航行することができ、もちろん特許も取得しています。その性能はNOAA(米国海洋大気庁)とカテゴリー4のハリケーンを追いかけて動画が撮影できるほどすさまじいものがあります。

Saildrone Captures Video Inside Category 4 Hurricane Fiona

Saildrone社の創業目的は、海洋安全保障をはじめ、マッピング、天気予報、地球規模の漁業、気候変動などの活動に対し、データインテリジェンスを提供することで、地球環境の研究にも使用されています。さらに、洋上風力発電所に近づくクジラを発見するなど、その用途が広がっています。

ブルーエコノミーと呼ばれる海や沿岸環境で繰り広げられる経済活動は世界中で成長途上にあり、ある試算によるとその市場規模は2030年で約500兆円になるとされています。そこで重要な課題の一つとされているのが広大な海での安全対策で、Saildrone社は自社で開発したプラットフォームを使用して海上データにもほぼリアルタイムでアクセスできるようにすることで、問題の解決に取り組んでいます。

- Advertisement -

3つあるラインナップのうち、2022年後半からサンフランシスコ湾とカリフォルニア沖で海上試験を実施し、この春に運用が開始された最新機の「Voyager」は、全長10mで水深300mまで海底マッピングができるマルチビームソナーをはじめ、スマートカメラアレイ、デジタルレーダー、パッシブソナーなど多彩なペイロードがオプションで搭載できるようになっています。

最新の中型海洋ドローン「Voyager」(提供:Saildrone社)

全長7mと小型で主に沿岸を探索するExplorerは24時間365日運用が可能で、これまでに100台が製造されています。全長20mで水深500mまで海底マッピングができるSurveyorは180日間無給で運用でき、環境の厳しいエリアでも耐久性を発揮します。

Voyagerにいたっては週1台のペースで量産体制に入っており、法執行機関からも受注しているとのことで、これからまさしく海の守り神としての活躍が期待されそうです。

Saildrone社が製造する海洋ドローンのタイプ(提供:Saildrone社)

▶︎野々下裕子

DJI Matrice 4Tが広大な遊水地上空で活躍。DJI Dock 2も投入、ドローンによる「ヨシ焼き」残火確認 現場レポート
2025年3月21日
大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進
2024年11月20日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![後編]
2024年9月30日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![前編]
2024年9月30日
TAGGED: Saildrone, USV, ドローン, ブルーエコノミー, 水上ドローン, 海洋ドローン
kawai 2023年4月13日
Share this Article
Facebook Twitter Copy Link Print
Share
Previous Article 230412_Dedrone_top Dedrone、飛行中のドローンを検出するソリューションを紹介。既存インフラを利用して都市の安全を守る
Next Article SkyDrive、空飛ぶクルマ「SD-05」の個人向け予約販売開始!第一号機は千葉功太郎氏
- Advertisement -

最新ニュース

250612_JD_Soradynamics_top
Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
250612_JD_roboz_top
ROBOZ「Litebee Stars」が実現する小規模屋内ドローンショー。教育コンテンツとしても注目[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース 2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース 2025年6月11日
- Advertisement -

関連記事

250612_JD_Soradynamics_top
特集

Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]

2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
特集

RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]

2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース

「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場

2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース

水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる

2025年6月11日
Previous Next

DRONEとは

DRONE(https://www.drone.jp/、以下本サイト)は、ドローンやマルチコプターについての本格的な解説やおすすめ、最新情報を発信する日本初のメディアとして、「Explore the Future」をタグラインに2015年スタートしました。

2022年、時代とテクノロジーの急速な進化を押さえ、ドローンを起点に、「空飛ぶクルマ」、「自動運転」、「AI」、「ロボティクス」、「電気自動車(EV)」、「宇宙関連」など、時代を変えていく国内外のテクノロジーについて、幅広くみなさまにお伝えします。

メディアパートナー

ページ一覧

  • Home
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
  • プライバシーポリシー

アーカイブ

姉妹サイト

PRONEWS(プロニュース)は、デジタル映像制作専門情報Webメディア

DRONE
Follow US

© 2013-2023 DRONE. All Rights Reserved.

Welcome Back!

Sign in to your account

Lost your password?