XPONENTIAL初日4月25日(北米時間)の午後には、FAA(アメリカ連邦航空局)のメンバーによる消防や警察関係者へのレクチャーが行われていた。
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FAAメンバーによる消防や警察関係者へのレクチャー
このレクチャーでは、警察や消防の活動は非常に重要であることは分かっているが、空という飛行機やヘリなど様々な関係者が絡む空間での安全を最優先させるため、飛行認可を申請する際にはFAAが要求する情報をしっかり記載して欲しいと強調されていた。
また、カンファレンスの中で、今後導入されるリモートIDについても触れ、ドローン製造会社などは今年の9月16日から、操縦者は23年の9月16日からリモートIDの実装、運用が必須になることを説明していた。
Part107免許とCoA臨時飛行許可との違い
登壇者の1人であるスティーブ・パンスキー氏は、一般的な商業飛行に必要なPart107免許とCoA(Certificate of Authorization)と呼ばれる臨時の飛行許可の違いや、TBVLOS(Tactrical Beyond Visual Line of Sight:戦略的目視外飛行)の基準などを説明していた。TBVLOSとは、例えば、ビル火災などでビルの裏側に回って撮影行動などを行う際、高さ400フィート、操縦者からの距離1500フィート以内での目視外飛行を指す。
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その後登壇したケリー・フレミング氏は、SGI(Special Governmental Interest)=緊急CoA(Certificate of Authorization)とも呼ばれる申請の方法などについてレクチャーしていた。
SGIは、例えば、火災、遭難捜索、ガス漏れ、水漏れ、災害調査、緊急報道などで飛行する場合を指し、FAAでは24時間体制で申請を受け付けているので、どんなオペレーションをするのかをFAAに説明し相談することで柔軟に対応していると話していた。
続いてフロリダ州のパブリックセーフティを牽引しているパームビーチ郡消防のクリスチャン・ディック氏らが壇上に上がり、フロリダ州での成功事例や、各地の消防、警察に対してトレーニングを行なっていることなどを発表していた。
また、大きな事件事故や災害発生の場合、FBA、CIA、消防、警察など複数の団体が現場に入ることになり、その際のチームビルディングの大切さなどを話していた。