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コラム藤川理絵

Vol.14 「SYNCWORLD」同期する世界で、エンジンドローンが飛ぶ未来[空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く]

2021年11月19日
Vol.14 「SYNCWORLD」同期する世界で、エンジンドローンが飛ぶ未来[空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く]
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ドローン・ロボティクス業界にいち早く参入して活躍するプレイヤーの方々のキャリアに焦点を当て、その人となりや価値観などを紹介する連載コラム[空150mまでのキャリア~ロボティクスの先人達に訊く]第14回は、あのチームラボを経て、2020年から家業である會澤高圧コンクリートでエンジンドローンの開発など、数々のビッグプロジェクトをリードする會澤大志氏に話を聞いた。

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Contents
コンクリート会社が“空飛ぶエンジン”を開発した理由「デジタルと建築」が絶対的な強み浪江町の災害予測検知システム「SYNCWORLD」同期する世界を、2024年までに浪江町で実現する日本のものづくりは、宝のようなもの
ジャパン・ドローン展でHoloLens2を装着した大志さん

大志さんと出会ったのは、2021年6月のジャパン・ドローン展だった。昨年は活況だった機体の展示が消え、けれども大勢が集まる會澤のブースには、ドローン業界への2つの提案があった。大志さんが家業の會澤に転職して、わずか1年で構想したという。

1つは、ハイブリッドではなく“エンジン直駆動”という提案だ。これにより、もっと長時間、パワフルに飛ばせる。このエンジン直駆動マルチコプタードローン「AZ-500」は、世界初となるデモフライトを10月26日に浜松でお披露目したが、当時はまだ開発中だったため、HoloLens2を使ったバーチャル展示だった。

AI搭載ドローンの空間認識と自律航行「Sync World」のコンセプト展示

そのコンセプトをお披露目したのが、2021年6月のジャパン・ドローン展だった。模型のビルを動かすと、デジタル上のAIがビルのフィジカルデータを認識し、デジタルの世界でリアルタイムの現実世界を知覚することができるから、ドローンは自律的にビルを避けて飛行できるという内容だ。

「SYNCWORLD」を具現化するために、大志さんが考える方策は、位置情報“だけ”をブロックチェーンで管理するという、シンプルなもの。逆に、それ以外の情報は何も共有しないという。

大志さん:位置情報以外は何も管理できないシステムなので、ものすごく不便だろうけど、こうやって制限することが普及の鍵だと考えています。どこにあるかという位置の情報だけなら、どの業種でどのような利権があったとしても、共有したところでビジネス上なんの影響もない。また、自律航行には業種を超えた位置情報のリアルタイム共有が欠かせません。位置情報を管理するだけの、ものすごく低次元化させたシステムを開発して、まずは浪江町で実装して、誰でも使えるよう開放していく予定です。

浪江町との協定では、2024年までに個人向けの河川津波防災支援アプリ The Guardianを実装予定だ。つまり大阪万博の前に、「SYNCWORLD」が具現化した世界を見ることができるとのことで、将来的にはドローンに限らず自律的に動く自動車やロボットがすべて「SYNCWORLD」のシステムにつながって位置情報を共有できる世界を目指す。

日本のものづくりは、宝のようなもの

ちなみに、會澤高圧コンクリートは、「コンクリート以外のことはするな」という初代の言葉を“厳格に”守っているという。エンジンドローンもSYNCWORLDも、一見コンクリートには遠いように見えるが、「コンクリート×○○」でコンクリートの付加価値を上げる、需要を増やすことにつながるならば、それは全てコンクリートに関わる事業だという考え方なのだそう。

大志さん:新たな技術とは、結局は既存の何かと何かの掛け合わせです。うちはその1つがコンクリートと決まっているから、考えなくていい、楽なのだ、と親父から聞いて育ちました。

「コンクリート×何か」でイノベーションに挑むことが、普通に家庭の会話として、父子の会話としてあったという大志さん。大学、チームラボと、自らの興味関心の赴くまま走ってきたことを糧に、「いままで會澤が挑戦できなかったところを、いかに自分が挑戦していくかに挑んでいる」という。父子間での新規事業に関する意見交換も非常にスムーズなようだ。

Vol.14 「SYNCWORLD」同期する世界で、エンジンドローンが飛ぶ未来[空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く]
2021年10月27日〜29日開催の名古屋ロボデックス展にて

大志さん:うちはコンクリートの会社なので、土木業界でいきなり営業利益率を急増させるとかはまずないのですが、コンクリートに関わるいろんなやり方で、会社全体としてもっと儲けられるような仕組みを作っていきたいですし、何よりもみんなが楽しく面白がって仕事をできるのが一番だと思うので、会社の構造自体ももっと考えていかなければと思うようになりました。

また、バイクのエンジンを0から築き上げてきた荒瀬さんの仕事っぷりを間近で見るからこそ、分かることもすごくいっぱいあります。日本のものづくりはすごく大変な、だけど宝のようなもの。これを大事に受け継いで行けるような、また何かにつながるような、新しい仕組みができたらいいなと考えています。

僕の本職は建築家ですが、いろんなことを同時にやりすぎていて、自分が何者か説明するのがもはや難しいのですが(笑)、建築家は生活に関わることを生業とした職業だからこそ、何にも縛られない姿であっていいと思っているんです。家や街もそうだし働き方も、生活のいちばんの基盤じゃないですか。そこに本質的に取り組む、新しいライフスタイルを提案する建築家でありたいと思っています。

父子の信頼関係の上で新しい挑戦を続ける大志さんが、熟練技術者から組織開発のヒントまで得ながら、ドローン開発をはじめものづくりの世界にどのような一石を投じていくのか、とても楽しみだ。

藤川理絵

ライター/ファミリーキャリアコンサルタント。「テクノロジーと働き方の変容」をテーマに、ビジネスモデル・人物・イベントの取材やインタビュー記事を執筆中。文系でもわかるデジタル革命がモットー。趣味は旅とドローンと茶道。「家族でキャリアを考える」セミナー&イベントも企画・主催。

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TAGGED: ドローン, 會澤高圧コンクリート株式会社, 空150mまでのキャリア〜ロボティクスの先人達に訊く
kumagai 2021年11月19日
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